ビーフかつれつ「そときち」でカツカレーメンチカツ深まる限定の謎

sotokichi.jpg人形町の有名洋食店のひとつ「キラク」。 その「キラク」からスピンアウトした店ができたというので出掛けてみました。 場所は同じ人形町で、「小春軒」「来福亭」「シェ・アンドレ」や「玉ひで」が並ぶ甘酒横丁からちょっと入った辺り。 スタンド看板を頼りに角を曲がり、 さらにイタリアン「il Mare Blu」の前を曲がった処に「そときち」はありました。
sotokichi01.jpg前を歩く法衣姿の連中に先を越されて、立ちんぼのウェイティング。 そこへ、注文をとってくれている女性から二つ折りの品書きを渡されます。 右側に「限定」の文字と一緒に「メンチカツ」「カツカレー」の写真が貼られていて、 ならばと選ぶでもなく「メンチカツ」を。 「キラク」の狭いカウンターで忙しなく立ち動いていた女将さんが、厨房の真ん中にいる。 ミクロネシア方面の異国情緒を漂わせる年齢不詳のオッチャンもどうやら此処で活躍している模様。 厨房の女将さんが「メンチカツ、仕舞いだよ!」を旨とする声を発する。 すると、先ほどのホールの女性がごにょごにょカウンター越しにやりとり。 どうやら受けてはいけないオーダーを受けてしまった状況のよう。 女将さんの口調がナイものはナイ的に聞こえて釈然としないものの、まぁナイものはナイのだろうしなぁと限定もう一方の「カツカレー」に変更です。 それにしても、たった10食なのだから、もうちょっと上手にオーダー管理できそうなものだよね。 カウンターに案内されるとほぼ同時に「カツカレー」のお皿が届きました。sotokichi02.jpg 限定のお皿ですものさぞ自信の品だよねとお皿を見つめると、あろうことかカツが明らかに薄い! 三原橋「牛かつ」をふと思い出しつつ、なぜにこんなに薄いスライスなのだろうと腕を組む。sotokichi03.jpg いやいやきっとカレーがイケてるのさと、スプーンの横であっさりとふたつに折れたカツとその下のカレーを合わせ食べる。 あれれ?なんだか塩辛いのがただただ気にかかるお家カレーだ。 残念ながら、目の前のお皿からは老舗洋食店の力量を窺わせるエッセンスが感じ取れましぇん。 うーーむ、そしてそもそもこれがなんで「限定」なのだろう。
日を改めて再び、限定「メンチカツ」に挑む。 残りふたつの中に無事参加できて、白木のカウンターの角で待つ。 既にカウンターに座っていたオバサマが発する、「あれ?あるのだったらアタシもメンチにするんだったのに!」というクレームが聞こえてくる。 白いお皿に刻んだキャベツとマカロニサラダ、そしてコロンとした小判型のメンチがふたつ。 その潔い姿に期待が膨らんでくる。sotokichi04.jpg揚げ立ての香ばしさを深い褐色の衣がさりげなく発している。 ほー、粗めに刻んだ挽き肉、玉葱が素朴な魅力を滲ませる。sotokichi05.jpgsotokichi06.jpgsotokichi07.jpgでもこれがなんで限定なんだろう。 どんどこ揚げてくれてサービスまでつけてくれちゃう西麻布のあの店の、あのオバチャンをふと思い出して、またまた腕を組む。 それもたった10食なんて、どんな深い事情があるのだろう。うーーむ。 「限定」フレーズに素直にのっかる行動パターン(笑)を考え直さなくちゃいけないのかもしれません。 洋食「キラク」にいた女将さんが仕切る、ビーフかつ「そときち」。 “外吉”は、「キラク」先代のお名前らしい。sotokichi08.jpg女将さんがこっちに来ちゃって本丸はどうしているかなぁと考えていたら、たまたま聞こえてきたのは「あっちは妹が営ってるのよ」という女将さんの台詞。 ただ気になるのは、看板はもとより、MapやHPなどを含めた「そときち」の周辺に「キラク」の文字がないこと。 一体なにがあったのでしょう。 口関連記事:   西洋御料理「小春軒」で かきフライにかきバタヤキ春さんの面影(08年12月)   Cafe Bistro「CHEZ ANDRE」で シューファルシとママンの笑顔(08年11月)   西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友(08年10月)   RISTORANTE「il Mare Blu」 でたけのこのオイルソーススパ(08年03月)   西麻布名物「三河屋」で 昼定食メンチとオバチャンとコロッケと(07年09月) 「そときち」 中央区日本橋人形町1-9-6 [Map] 03-3666-9993 http://sotokichi.web.fc2.com/
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