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口手打蕎麦「笛家」で 曇りなき牡蠣の魅力蕎麦打つ音を聴き乍ら
何度もその様子を覗きながら、どうも触手の動かなかったお蕎麦屋さん。
並びの建物が取り壊されて、入口廻りの景色が臨めるようになったら急に気になる度合いが増しました(笑)。
いまだ「新そば」の小旗を掲げているのを横目に、
「新そばの定義ってなんだろね」と思いながら、
枯茶の暖簾を潜ります。
店の左手奥の硝子越しに麺打ち場があって、ご主人とお見受けするオヤジさんがせっせと蕎麦を打っています。
小さな子供連れの若夫婦を右手に、その横の小上がりに座り込みました。
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壁の貼紙には、「季節限定牡蠣そば」の筆文字。
だよね、だよねと(笑)、早速オバちゃんに声を掛けます。
麺打ち場から今度は、「トントントントン」とリズムカルに蕎麦を切る音が聞こえてきます。
届いたドンブリには、ゴロコロと牡蠣の身が主張していて、ささやかなる壮観。
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海苔を下に敷くというのは、牡蠣蕎麦のスタンダードな仕様なのかなぁと感心しながら、その海苔と牡蠣と蕎麦とを一緒に口に入れたりする。
臭みも曇りもない牡蠣の魅力が真っ直ぐで、思わず笑顔、であります。
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そして蕎麦そのものも脇役に甘んじることなく、手打ちらしい口触りと風味を実直に訴えてくる。
甘汁も、醤油やや控えめで、その分誤魔化しのない出汁がすっきりと愉しめる。
今まで余所見してたのが、ちょっと申し訳なかった感じ。
旗の台の脇道にこつこつと、ダンダン、トントンと手打ちの音を鳴らしている手打蕎麦「笛家」。
今度またちょっとした肴で冷えたお酒少々と冷たい蕎麦をいただきたいな。
暖かくなった頃の夕方にでも。
「笛家」 品川区旗の台3-13-3 [Map] 03-3782-6672
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