2010年7月[4]
2010年6月[13]
2010年5月[11]
2010年4月[13]
2010年3月[14]
2010年2月[14]
2010年1月[21]
2009年12月[12]
2009年11月[16]
2009年10月[21]
2009年9月[14]
2009年8月[16]
2009年7月[22]
2009年6月[16]
2009年5月[21]
2009年4月[19]
2009年3月[17]
2009年2月[21]
2009年1月[23]
2008年12月[17]
2008年11月[15]
2008年10月[26]
2008年9月[29]
2008年8月[31]
2008年7月[22]
2008年6月[21]
2008年5月[31]
2008年4月[29]
2008年3月[42]
2008年2月[38]
2008年1月[28]
2007年12月[29]
2007年11月[42]
2007年10月[34]
2007年9月[37]
2007年8月[40]
2007年7月[27]
2007年6月[44]
2007年5月[45]
2007年4月[34]
2007年3月[37]
2007年2月[28]
2007年1月[33]
2006年12月[31]
2006年11月[36]
2006年10月[34]
2006年9月[37]
2006年8月[34]
2006年7月[25]
2006年6月[34]
2006年5月[40]
2006年4月[31]
2006年3月[27]
2006年2月[32]
2006年1月[39]
2005年12月[19]
2005年11月[39]
2005年10月[33]
2005年9月[24]
2005年8月[27]
2005年7月[21]
2005年6月[28]
2005年5月[35]
2005年4月[37]
2005年3月[44]
2005年2月[8]
2005年1月[3]
2004年12月[2]
2004年11月[4]
2004年10月[1]
2004年9月[4]
2004年7月[8]
2004年6月[3]
2004年4月[6]
2004年3月[6]
2004年2月[2]
2004年1月[3]
2003年12月[4]
2003年11月[2]
2003年10月[5]
2003年9月[1]
2003年8月[1]
2003年7月[8]
2003年6月[1]
2003年5月[7]
2003年4月[2]
2003年3月[5]
2003年2月[6]
2003年1月[1]
2002年12月[4]
2002年11月[6]
2002年10月[6]
2002年9月[6]
2002年8月[16]
2002年7月[3]
2002年5月[5]
2002年4月[2]
2002年3月[1]
2001年11月[1]
2001年10月[1]
2001年8月[3]
2001年7月[2]
2001年6月[2]
2001年5月[2]
2001年3月[1]
2001年2月[2]
2000年12月[1]
2000年11月[1]
2000年10月[2]
2000年9月[1]
2000年8月[2]

ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


まさぴ。へのご連絡は、
以下からお願いします。
@

メインページ

2009年2月アーカイブ

次のページへ
 1  |  2  | 一覧へ

口BISTRO et BAR「ANDRA」で 牡蠣と苺焦がしフォアグラサンド

andra.jpg「山下達郎 Performance 2008-2009」を味わいに、
NHKホールまで。
実に6年振り、ファンクラブ限定のアコースティック・ライブ以来でもおよそ5年振りの達郎のステージが観れるとあって、楽しみにしていました。
古くからのファンから最近達郎を知ったであろうヒトまで、老若男女に喜んでもらおうと腐心したセットリストには、初期の頃の聴けそうでなかなか聴けないナンバーから往年のヒット曲、ここ近年の佳曲までをバランス良く構成していて、流石のひと言。
そして相変わらずの声量と新メンバーを加えたバンドの完成度。
3時間に亘るステージを休まずこなし、うん、オジサン頑張ってるなぁ(笑)。
いやはや、大満足でありました。


満足の余韻に浸りながら、近くでメシしましょう、ということで訪れたのが、NHKからほど近い区役所前の横路辺り。
コンクリート打ちっぱなしの外階段を3階まで上がったところにあるのがビストロ「ANDRA」です。

およそ埋まったテーブルたちが、賑やか。
予約の名を告げ、入口寄り窓際へと案内されました。


まずは乾いた喉をプレモルで癒してから、メニューをしげしげ。
定番メニューから、「玉ねぎのキッシュ」と「ポークリエット」。andra01.jpg白ワインで煮込んだ豚肉をペーストにと謳ったリエットは、こういふ風に缶詰のツナみたいにぱさぱさとしたリエットもあるのねンねと思わせる。

andra02.jpg
小皿に出された玉子焼き的なのがもしやお願いしたキッシュ?ちょっと違うよなぁと思っているところへ「玉ねぎのキッシュ」がやってきた。
玉子使いな感じがキッシュのイメージなのだけど、覗く断面に玉子っぽさはない。andra03.jpgトロっとさせた飴色の玉葱がメインのキッシュは、玉葱の甘さがそのまま伝わって、
これはこれで悪くない。
ただそれが創作っぽさにも映って、ほんのちょっぴり鼻白む(笑)。


andra04.jpg
赤をいただいちゃおーと選んだのがシラーの「CLINE sonoma 2007」。
ドッシリせず、ほどよい濃度とほのかな肉桂風味のスパイシーは、描いていたシラーのイメージにほぼ一致。
あ、でもこれ、カルフォルニアワインだね(汗)。


メニューの裏側に、川崎健氏の日本一の牡蠣料理、と括っている行がある。
川崎健氏ってどなた?と思って顔を近づけると、「殻付き生牡蠣」のところに「広島県地御前の川崎健氏」とある。
広島の牡蠣養殖の親方、ということなのでしょうね。
「牡蠣のグラタン」に「健牡蠣のシャンパン蒸し」、そして「牡蠣と苺の焦がし焼き」。
え?牡蠣と苺、ですと??
ここでよしゃぁいいのに、怖いモノみたさの気持ちが首を擡げたのは、ワインの所為でしょうか、それともさっき心の琴線を震わせてくれたタッツぁンの所為でしょうか(笑)。


サラダ仕立てにイチゴの赤が映えるお皿。andra05.jpg今にも駄洒落を云いそうなムッシュは、「牡蠣と苺一緒にどうぞ」と仰るけれど、う~む、これがどうもあんまり美味しくない。
ちょっと焼いちゃった苺の周囲が柔らかく、酸味が立って、牡蠣のソテーとはまさに不思議な取り合わせ。どういう発想からコンビを組ませようとしたのか、判らない。
もしやと妙な期待をして注文んだ方がイケナイのですね。


そして、アンドラ名物と謳ったメニューが「フォアグラのサンドウィッチ」。
カラフルな楊枝で留めた様子はクラブサンドのようでもある。
断面から覗いているのは、どうやら大根のよう。andra06.jpgandra07.jpgはむっと中身が飛び出さないように齧りつくと、やっぱり大根。
フォアグラ入りの大根サンドと説明した方が判り易いかもしれないな。
う~む。


デンマーク語で「2番目の」、もしくは「とっておき」「お気に入り」という意味という「ANDRA」。andra08.jpgメニューの選択を誤ったのか、今回はお気に入りとなるには至らず。
目先を変えた創作エッセンスが漂うお皿たちに、
こういふのが渋谷の若者にウケるのかしらんと腕を組む。
オジサンに渋谷の夜は難しい、のかも(笑)。


「ANDRA」 渋谷区神南1-7-5 アンドスビル3F [Map] 03-3464-5894

column/02771 @6,400-

口とんかつ「まるや」で ヒレかつ1.5野菜コンビ衣さくぅぅうと天空切り

maruya-karasu.jpgヒロキエさんの記事でもお馴染みの、
「まるや」新橋烏森口店。
アイデアが浮かばない時の夕ご飯候補の筆頭として、
すっかりお世話になってます。
すっきりシンプルに纏めた店内は、右手に「豚花楽林」の額maruya-karasu06.jpgを横目に壁に向かうカウンターがあり、左寄りにテーブル席、そして奥の厨房前のカウンターというレイアウト。
真っ直ぐ進んで油鍋前に陣取るのもありかもしれません。

「まるや」は、ロースもいいけど、ヒレもいい。
ガッツリいっちゃいたい時でも迷わせるお品書きmaruya-karasu01.jpgで、限定2タイトルの「厚切りロースかつ定食」もあれば、「限定わらじヒレかつ定食」もある。
そして今夜は、「ヒレかつ1.5倍定食」でガッツリ(笑)。


ドンドンドンと、まさにカツ5割り増しな光景のお皿がやってきます。
maruya-karasu02.jpgmaruya-karasu05.jpgmaruya-karasu03.jpg
コンガリしっかり目に揚がった衣のパン粉はやや大きめ。
さくぅぅう、という歯触りの直後に追い駆けるヒレ肉の軋み。maruya-karasu04.jpgその軋みからは、ロースの脂の甘さとはまた違う、肉齧りの醍醐味の一端が楽しめるのであります。
勿論、決してパサついたりはしない。


そして「まるや」の秘かなトピックが、符丁"コンビ"。
「野菜コンビかつ定食」は、その名の通り野菜のカツたちがタッグを組んでやってくる盛り合わせ。
maruya-karasu07.jpg
ある夜の野菜は例えば、オクラ、茄子、椎茸、人参。
そして、小海老を包んだカツよりもさらに余所では見掛けることのないのが、カリフラワーのカツ。
maruya-karasu08.jpgmaruya-karasu09.jpg
魚の擂り身に玉子多目の衣を滲み込ませるようにした工夫と意外性がニクいのだ。


maruya-karasu10.jpg油鍋前に陣取ることの価値は、駅前ビルでもその真摯な姿勢が印象的だった店主の油切りアクション、謂わば「天空切り」が見れるから。
揚げ網と一緒に空へ向けて掲げた両手をひと呼吸。
それは、カツが軽やかになるように、念じるかのように祈るかのように。
あの衣の、さくぅぅう、はこの所作が生んでいるのかもしれないね。


今日も「人生カツを喰て勝つ!」の幟を翻らせて、
元気のあるヒトもないヒトも力強く誘うとんかつ「まるや」。maruya-karasu11.jpg今や烏森口のパワースポットのよう、であります(笑)。


口関連記事:とんかつ「まるや」 で限定厚切りロースかつ官能に訴える(08年02月)


「まるや」新橋烏森口店 港区新橋3-22-2 つるやTKビル1F [Map] 03-3433-6129

column/02770 @1,200-

口手打蕎麦「笛家」で 曇りなき牡蠣の魅力蕎麦打つ音を聴き乍ら

fueya.jpg何度もその様子を覗きながら、どうも触手の動かなかったお蕎麦屋さん。
並びの建物が取り壊されて、入口廻りの景色が臨めるようになったら急に気になる度合いが増しました(笑)。
いまだ「新そば」の小旗を掲げているのを横目に、
「新そばの定義ってなんだろね」と思いながら、
枯茶の暖簾を潜ります。

店内に入ると途端に、「ダンダン、ズン」という音が聞こえてくる。
店の左手奥の硝子越しに麺打ち場があって、ご主人とお見受けするオヤジさんがせっせと蕎麦を打っています。
小さな子供連れの若夫婦を右手に、その横の小上がりに座り込みました。

fueya01.jpg
壁の貼紙には、「季節限定牡蠣そば」の筆文字。
だよね、だよねと(笑)、早速オバちゃんに声を掛けます。
麺打ち場から今度は、「トントントントン」とリズムカルに蕎麦を切る音が聞こえてきます。


届いたドンブリには、ゴロコロと牡蠣の身が主張していて、ささやかなる壮観。
fueya02.jpg
海苔を下に敷くというのは、牡蠣蕎麦のスタンダードな仕様なのかなぁと感心しながら、その海苔と牡蠣と蕎麦とを一緒に口に入れたりする。
臭みも曇りもない牡蠣の魅力が真っ直ぐで、思わず笑顔、であります。
fueya03.jpgfueya04.jpg
そして蕎麦そのものも脇役に甘んじることなく、手打ちらしい口触りと風味を実直に訴えてくる。
甘汁も、醤油やや控えめで、その分誤魔化しのない出汁がすっきりと愉しめる。
今まで余所見してたのが、ちょっと申し訳なかった感じ。


旗の台の脇道にこつこつと、ダンダン、トントンと手打ちの音を鳴らしている手打蕎麦「笛家」。fueya05.jpg今度またちょっとした肴で冷えたお酒少々と冷たい蕎麦をいただきたいな。
暖かくなった頃の夕方にでも。


「笛家」 品川区旗の台3-13-3 [Map] 03-3782-6672

column/02769 @1,000-

口Pizzeria & CafeBar「Cagna Cagna」で 薄切り茄子ピッツァ

cagnacagna2.jpgほんのちょびっと優雅な週末ランチをしたい朝。
そんな時思い浮かぶのが此処、
長原の「Cagna Cagna」。
こう書いて、「カーニャ・カーニャ」と読むンだ。
白い壁に描かれたイラストは、コックコートの男性をゴールデンレトリバー二匹が両脇から見上げているの図。
店先に時折、そのイラストのモデルかなとも思わせる犬がのんびり寝そべっていたりもする。
「Cagna Cagna」は、犬連れ客も集うイタリアンです。


cagnacagna2_01.jpg特別犬好きという訳でもないので、あんまりわさわさと犬がいると、なんだかなぁな気分にさせられるけど、一匹二匹が大人しくしている分にはそれもいいかと、そんな感じ。
棚には犬の置物がずらっと並び、犬関連雑誌も揃っているようです。


路地を照らす日差しを横目に、グラスの白。
ややあって届いたのが、ピッツァのお皿。
トマトソースベースのRosso、ソースをかけないBianco、そしてオリジナルな6品Cagna Styleとある中から選んだカーニャオリジナルの「ヴェルデ」です。cagnacagna2_02.jpg
しっかりと盛り上がった耳で囲んだ生地の上に載るは、極々薄くスライスした茄子。
黒紫な皮を残したままスライスしているので、ぱっと見では刻み海苔を散らしたかのよう(笑)。
cagnacagna2_03.jpgcagnacagna2_04.jpgcagnacagna2_05.jpg
これだけ薄~くしたところがひとつのアイデアで、それゆえ全体に敷いたバジルペーストと気の利いたバランスになっていて、いい。


別の週末には、塩味のリゾットを。
"イタリアの松茸"とショルダーフレーズした「フンギポルチーニのリゾット」がメニューの筆頭にある。
cagnacagna2_06.jpg
イタリア人が目の色を変える、としたフンギの風味と旨味が頃合よくアルデンテにしたお米にじわっと沁みて思わず目を閉じる。
丸っこいイタリア米を含めて、種類の違うお米を混ぜているみたいだ。
cagnacagna2_07.jpgcagnacagna2_08.jpg
薄く載せたチーズや噛んだピンクペッパーの香り、イタリアンパセリの風味が相俟って、うん、旨い。
もっと大盛りだったらいいのにな(笑)。


平日の「カーニャ」では、「お昼のパスタランチPRANZO」があって、定番モノや日替わりモノ7種類ほどの本日パスタから選ぶパスタにグリーンサラダにバケット、珈琲紅茶がついてくる。
とびっきりの辛さ!と書かれた「ア・ラ・ビアータ」をペンネではなくスパゲティでお願いします。
cagnacagna2_09.jpg意外やそれほど辛くないのに安堵して(笑)、ちゅるんと啜るスパゲティにアルデンテはこうでなくっちゃねと思ったりするのであります。


犬好きさんたちにはきっと話題な、街角のイタリア家庭料理店「カーニャ・カーニャ」。cagnacagna2_10.jpg「Cagna」はまさにそのまま、「犬」の意味。店名が「犬×犬」、なんだね(笑)。
どうもランチから予約をするヒトも少なくないらしく、間が悪いと入れないことも少なくない。
厨房に漂う"本気"もまた人気の素のひとつ、そんな気がします。


「Cagna Cagna」 大田区上池台1-8-6 杵家ビル [Map] 03-3727-3085

column/00019 reprise01 @1,500-

口鳥料理「茅場町 鳥ふじ」で もつ入親子丼モツの匂いのアクセント

torifuji.jpg今やおそらく、茅場町で親子丼と云えば此処が筆頭に挙がるのかもね、の「鳥ふじ」で久し振りのランチです。
入口の引き戸に手を掛ける前に、待ち構えていたかのように向こう側から開けてくれて、いらっしゃい。
カウンターの真ん中に腰を据えて思うは、
ああ、そう云えばまだ、
夜に来たことがないなぁと省みる日々であります(笑)。

正面に見据える厨房の大将はぴりぴりムード。
忙しないランチタイムだからゆえ、よりスムーズにドンブリを提供したいというような心意気は判るのだけれど、廻りのスタッフへの指示の伝え方が厳しくて、それが居心地をやや悪くする。
萎縮気味のスタッフの所作が気に入らないと、チッ!と舌打ち。
そんなのはあんまり聞かされたくないなぁ、と。
大将が云ってることには、営業前のミーティングをあらかじめ重ねておけば、呼吸の合いそうなことが多いようにお見受けします。
ま、その日の気分もあるのでしょうけどね。


「鳥ふじ」のドンブリには、「たたき」と呼ぶ小鉢がついてくる。torifuji01.jpg細やかに挽いた鶏が小振りなつくね状に纏めてあって、煮つけた汁をたっぷり含んで、気の利いた口開きになっているンだ。


さて、お願いしていた「もつ入り親子丼」がやってきました。
torifuji03.jpgtorifuji02.jpg
大将が真剣な眼差しと一瞬を推し量るように立柄の親子鍋に向き合うことで生まれたふわとろ加減の玉子に文句はない。
ところどころで顔を出すモツの匂いが体のいいアクセントになっている。torifuji04.jpg割り下が妙な主張をすることなく下支えしていて、つゆだく具合も加減がいい。

torifuji05.jpg
「特上親子丼」には、稲垣種鶏場の名古屋コーチン、千葉の水郷赤鶏、兵庫の「日本一のこだわり卵」などなどを使っていると品書き裏にあるけれど、するとデフォルト「親子丼」「もつ入り親子丼」はどうなンだろうね。


「カツ丼」は、当然チキンカツだろうねと、別の日に。
とろーんとした玉子を纏ったカツには、割下の味がたっぷりと沁みていて、
意外な程噛み応え柔らか。torifuji06.jpgtorifuji07.jpgtorifuji08.jpgtorifuji09.jpgこれはこれで悪くないけど、カツそのものに特にコダワリは窺えない。
例えば、もっとコロンと厚切りにしてくれたりするといいのかも。


「特上親子丼」ほかドンブリものではしっかとした支持を得ている、茅場町「鳥ふじ」。torifuji10.jpgやっぱり夜の様子も覗いてみなくっちゃ、大将のご機嫌具合も含めてね(笑)。


口関連記事:鳥料理・親子丼「茅場町 鳥ふじ」で 濃いぃ玉子の特上親子丼(07年05月)


「鳥ふじ」 中央区日本橋茅場町3-4-6 本橋ビル2F [Map] 03-3249-6118 http://www.torifuji.net/

column/02211 reprise01 @950-

口AUTHENTIC BAR「Boby's Bar」で liqueurの森40年の節目

bobys2.jpg大阪で気になるバーの筆頭と云えば、
間違いなく一番なのが、そう、「Boby's Bar」。
またお邪魔したいしたいと思っていても、ちょうどいい時間帯にこの界隈にいることがなくって、随分とご無沙汰の再訪です。
マスターがそこそこいいお歳なので、休んでたりはしてないよなーとほんの少し心配しながら看板の灯りを探しては、きちんと夜道を誘っているのを認めてひと安心です。


「Boby's Bar」へと辿る二階への階段の脇には、"since 1969"と刻んだ「BOBY'S」の銘板が掲げられている。
bobys2_01.jpgbobys2_02.jpgbobys2_03.jpg
そしてその下には、年月を重ねてきたお店に対するマスターの想いと自負と矜持とが込められたコメントが紹介されています。


おひとり客とちょうど入れ替わりで、他に客のないカウンター。
「こんばんはー」と云いながら、ちょっと左寄りの止まり木にすっと滑り込みます。

ここへ来たらならもう、マスターにオマカセ・モード。
やっぱりリキュールから選んでもらいます。


まずは、前肢を上げた乗馬のラベルの「ROYAL COMBIER」。bobys2_04.jpgスパイスの風味がふんとしながら、滑らかに甘いオレンジキュラソーの深み。
裏ラベルには、「アロエ、ナツメグ、ミルラ、カルダモン、シナモン、サフランをつけこんだ」とあって、なんだかカレーみたいだね(笑)。


今度はハーブ系でとお願いすると、ニヤリとしてボトルの森から引き抜いたのがカラフルなラベルの「Eyguebelle」。bobys2_05.jpg華やぐようなボトルは、蜂蜜を配合しているという黄色い滴、ジョーヌ。
エギュベル修道院の遺産ともいわれる伝統のレシピが生みだす熟成だそう。
幾多の植物のエキスが一瞬にしてふわっと馨って、それをすっきりとして艶かしい蜜が包む感じだ。


そうだ、前回果たせなかった階段上のボトルの森を拝みたいとお願いしたものの、残念ながらほいっと来た客が上がれる状態じゃないご様子。
ならば、そこへのアプローチだけでも眺めたいと階段を見上げれば、階段の幅の半分以上を占めるボトルたちの群列。
bobys2_06.jpg
おー、と唸っちゃいます(笑)。


そしたらお次はクリーム系でとリクエストすると、なかなかに秘蔵の品らしい白いボトル、
「AMANDA」。bobys2_07.jpgラベルの縁取りが綻んでいるあたりにも秘匿の影が滲んでる。
「METAXA」とあるのは、ギリシャの古い蒸溜酒会社のことらしい。
ベタつかない甘さの中からカカオの風味がぐぐいっと湧き上がる、そんな呑み口だ。


徐々にこんなボトルも開け始めているンだよ、とマスターが云うのは、この4月でなんと40周年を迎えようとしていることもあるから。
それは、さっきみた階下の銘板にも、コースターにも、そしてグラスに彫られた文字にも、
"since 1969"とあることからも判る。
bobys2_08.jpgbobys2_09.jpg
そして、それを節目として、マスターのバーテンダーとしての誇りと感性を引き継いでくれる人物にこのカウンターを委ねることを考えているのだという。


千頭マスターあっての「Boby's Bar」がそうでなくなる日が、
もしかしたら近づいているのかもしれません。bobys2_10.jpg今度は、ジンしばりで、マスターの世界を披露して欲しいと思っているのだけど、4月までに再びお邪魔できるかなぁ。


口関連記事:AUTHENTIC BAR「Boby's Bar」で リキュールづくしの小宇宙(07年09月)


「Boby's Bar」 大阪市北区曽根崎1-6-23 千種会館2F [Map] 06-6363-7827

column/02359 reprise-01 @4,000-

口どてやき「どての品川」で どてやきモツの風味との相性を思ふ

shinagawa.jpgどうも、「どて」と訊くと、日本堤の「土手の伊勢屋」に連想が飛んで、どこかの河川の土手に由来のあるお店なのかな、なんて思ってしまう。
でも、「どての品川」の「どて」は、それとは意味が違う。
駅にすれば、名鉄の堀田という駅から高速を潜ったあたりの住宅地。
昼間通れば、すーと通り過ぎてしまいそうな町角の一軒が、夕方あたりから酔客に囲まれはじめるという。
うん、行かなくちゃ(笑)。

グツグツいってるどての鍋や焼き台を眼前にして路上で呑るのが、
ここでは、きっと常道で粋な挑み方。
shinagawa01.jpg

でも、ちょっと寒いのと(笑)、落ち着いて呑んじゃいたいので、中へと入れてもらいます。
しっかり予約の入っているらしい座敷の手前にふたつだけテーブルがあって、その隅っこに陣取りました。

shinagawa02.jpg
生中をいただいて、手始めに品札の右から4種類、「串かつ」「どてやき」「とんやき」「きもやき」をいただきます。


注文に受け答えしてくれたのは、風貌すっかりヤンキーな兄ちゃん。
「串かつは味噌?」「へ?」
あ、「串かつ」にどての味噌をつけちゃっていいかどうかを確認してるのだろう、そう推測して、「ん、うん、味噌で」と告げると、ニッコリして「はい!」。
ヘタなことを云うとなんだかスゴまれそうな雰囲気ではあるけど、意外と優しいかも(笑)。


shinagawa03.jpgもつの香りが飲兵衛心を煽る看板の「どてやき」に、「きもやき」もいい。
そして、とっぷりと味噌に浸った「串かつ」がこれまたうめぇ。
甘すぎずしつこくなく、といって十分なコクと風味のふくらみを湛えた味噌と揚げ衣に包んだ豚のコンビにやられて、三本追加(笑)。shinagawa04.jpg豚の切り身が小さくて、何本でも食べられそうなところがまたいじらしくっていいのだな。

shinagawa05.jpg
「ねぎまフライ」を二度づけなしヨの要領でソースに浸していただいて、テーブルの真ん中に置かれたトレーのキャベツをバリバリ齧ってしているところへ届いたのが、塩焼きしてもらった「しんぞう」。
砂肝のような歯触りだけど、そこにちょっと滑るような感触としっかとした旨味があって、
うん、これもいい。
shinagawa06.jpgshinagawa07.jpg
じゃあ「砂肝」はどうだろうと焼いてもらうと、割と柔らかな歯応えの中に心憎い凝縮感があって、塩の加減もいい。


どうも味噌で「こんにゃく」というと、厚切りした蒟蒻を湯掻いて、ふろふき大根に添えるような味噌ダレを垂らすヤツを思い浮かべてしまうのだけれど、はっきり云って、こうして薄切りにしてコトコト煮た方が味がよく滲みて、断然旨いね~。shinagawa08.jpgうんうん。


そして、「どての品川」での〆はやっぱり「どてやき」で。shinagawa09.jpgどうしてこう、モツの風味といふのは味噌と相性がいいのだろうかと、互いに高めあってる感じだもんな、と腕組んで感心したりする(笑)。


店内はもとより、店頭で立ち呑みするも賑やかな「どての品川」。
ちょっと一杯ひっかけては、すっと立ち去るオヤジがちょっぴり小粋に見えるのは気のせいか(笑)。shinagawa10.jpg
そうそう、名駅の「のんき屋」も此処に似た風情がありますね。


口関連記事:
  天麩羅「土手の伊勢屋」で 穴子天丼しんどいベタっとしたタレと衣(05年11月)
  串かつ・とん焼「のんき屋」で 串かつとん焼どて焼赤味噌なおでん(07年09月)


「どての品川」 名古屋市瑞穂区下坂町1-23 [Map] 052-881-5529

column/02768 @2,500-

口我流創作らぁ麺「麺家喜多楽」でゴルゴンゾーラどみそ味噌リアン

kitara.jpg過日の「アド街」京橋篇でも取り上げられた「ど・みそ」斉藤店主が仕込む味噌ダレは、今やラーメン業界の中でも一目置かれる存在のようで、感性の一致した他のラーメン店とのコラボに至ることがさらに増えているという。
そして今回、味噌文化の最右翼ともいえちゃいそうな東海エリアにもとうとう進出。
それは果たしてどんなことになってるのかなぁ。
ちょっくら探検しちゃおうと寄ったのが、
東別院最寄りの「喜多楽」です。

数人が空席を待つ列に並んで、しばし待機。
渡されたメニューkitara01.jpgには、確かに「冬季限定」と括った味噌らぁ麺の行があるある。
通されたカウンターで、念のためと「コレって、どみそコラボのヤツ?」と訊くと、「いえ、それはまだ、です」とおねえさん。
あれれ? どうやら数日やってくるのが早かったようです......。


といって「じゃぁ、いいや」と帰るわけにもいきません。
だって、そもそももうすっかり口の中の準備が味噌ラーメンになってるンだもん(笑)。
えーっと、「特製味噌らぁめん」をいただきましょうか。


厨房左手のコンロの上には、幾つもの手鍋が並んでる。
カウンター上の幕板に貼られた但し書きkitara02.jpgにあるように、ここ「麺家 喜多楽」ではスープの劣化を防ぐためにスープを手鍋で温め直してから提供してくれるらしい。
妙に煮詰まってしまったり、風味が飛んだりということを避ける意味はあるのかもしれないね。
確かにその分、どんぶりまでの時間が掛かるのだ。


届いた器の湖面は、潔くもなかなかコクのありそうな見映え。kitara03.jpg
早速蓮華で掬い啜るとそれは、想像よりは軽やかな仕立て。
名古屋コーチン丸鶏ベースに奥美濃古地鶏ガラや豚骨を加え、というスープは品のいい完成度。kitara04.jpg
kitara05.jpgkitara06.jpgkitara07.jpg
戸惑わせたのは、白味噌っぽい甘さと意外なほどの塩辛さが同時かつ別々にやってくるところ。
これはそのように意図したタレの仕掛けなのか、はたまた結果的にバラけてしまったのか。
なるほど、このまま「ど・みそ」の味噌ダレと組み合わせたものも試してみたいと腕組みひとりごち。
それが叶えばいいのだけれど...。


kitara08.jpgところが、週が開けてから再び、名古屋に赴く機会に恵まれました。
店頭の窓硝子には前回はなかった貼り紙がされていて、
「味噌ラーメンプロジェクト」とタイトル。
「PS夢のコラボレーション企画」の「PS」は中京テレビの番組名で、つまりは番組企画のコラボでもあるって寸法だ。
「新作16杯」とあるように、16店にも及ぶ壮大な企画なのですね。
ポスターに「ど・みそ」の名がないのがちょっと解せないながら、「コレ!」とポスターを指差します。


「麺家 喜多楽」が用意したコラボ新作は、名づけて「PS 味噌リアン」。
メニュー名にまで番組名をつけさせる局の方策にやや鼻白むものの、
まいっかと調理の様子を眺めます。


目の前の冷蔵のための硝子ケースを何気なく覗くと、ミルクか生クリームと思われる二種類の乳製品の紙パックがあって、その上の段のキッチンポットのひとつにはきっと「ど・みそ」の味噌ダレ。
そして、その手前のタッパーに用意されているのは、もしやブルーチーズでは......。

うわー、ゴルゴンゾーラを使ってイタリアン的に仕立てようって企みなのか。
取り出した麺も、過日の麺とは明らかに違う平打ち系だ。
「ど・みそ」ダレと「喜多楽」のスープとの融合が愉しみだったのだけど、我流創作らぁ麺と謳う「喜多楽」店主の創作意欲とプライドがそれを許さず、イタリアンをモチーフにしたドンブリに昇華しちゃったのだね。


お待たせしました~とやってきたドンブリには、ヴェローナっぽいパンが載り、パンチェッタっぽいベーコンがパルミジャーノっぽい粉チーズや彩りのパプリカと一緒にトッピングされています。kitara09.jpg


またまた早速蓮華で掬い啜るとそれは、まずゴルゴンゾーラの風味。
そこへ、酸味を伴った赤味噌の寄りの味噌ダレの風味が追い掛ける感じ。kitara10.jpg前回思ったベクトルのバラけた景色はなく、ブルーチーズと味噌ダレとクリームの風合いと下地のスーとが不思議な纏まりを魅せていて面白い。
タリアテッレばりの平打ち麺は、乾麺乾麺したややゴワゴワ感のある仕立て。
願わべくは、それが生麺ぽい仕様であったなら、スープに最高に馴染んだであろうこと。
kitara11.jpgkitara12.jpg
最後に、残しておいたパンにスープをたっぷり吸わせて、ね。


実は、完全無化調らぁ麺「今昔支那そば」と「茶漬け風で丼米」との組み合わせもとっても気になってる「麺家 喜多楽」。kitara13.jpgそれにしても、中京テレビとのコラボ企画ゆえ、ご近所のメーテレ(名古屋テレビ)の関係者はやぱり食べにこないのかなぁ(笑)。


「麺家 喜多楽」 名古屋市中区橘1-28-6 [Map] 052-332-5515 
http://menya-kitara.blog.so-net.ne.jp/

column/02767 @900-

口バー「銀座ブラン亭」で 昼の顔インド風カレーライス夜も知りたい

brantei.jpgコリドー通りを背にして、
おでん「江戸源」のあった方向を眺める。
すると、あれ?こんなところに床屋さん?と見紛う突出看板が見つかります。
近づいて見上げるとそこには、「いま甦る夢のカクテール 電気ブラン」とあって、なるほど電気ブランの"ブラン"から「銀座ブラン亭」と名付けた、つまりはバーの類なのだなと窺えます。
ところが、その看板の下で地階への案内をしているスタンドbrantei01.jpgにあるのは、「インド風カレーライス」の文字。
ふうむ、バーがランチで供するカレー、そんなことなのでしょうか。

brantei02.jpg
古びた雑居ビルの地下への階段を覗くと、その先にも手作り感が微笑ましい「カレーライス」と縦書きしたバナーが見えて、そこが目的地だと判る。


さらさらカレーです、と謳う貼り紙がなければ、開くのに戸惑いを誘いそうなドアを開けると、その中は想像以上に小じんまり。
入った瞬間に、7、8脚のカウンターの真ん中にいることになります。
brantei03.jpgbrantei04.jpg
古き良き銀座の夜の匂いを籠もらせているような、そんな空気に正面の古時計がよく似合う。


こちらでは、カレーがあれこれ種類があるわけではなくて、潔く「カレーライス」のみ。
そして、メニューに添えてくれている紙brantei05.jpgには、ポーク、ししとう、エリンギ、キーマカレー、とある。
目玉焼き付でお願いしました。


カレーが届く前にカウンターの上が賑やかになる。
brantei08.jpgレーズンやフライドオニオンといったトッピングの小皿やらっきょや福神漬け、さらには白菜の漬物、そしてお好みでプラスするためのコリアンダーやチリなどのスパイスやチャツネなどをぞろぞろと並べてくれるのです。


すっかり今日のカレーはキーマだ、と思っているところへライスにキーマの載ったお皿が届きます。
ところが、そこへソースパンもやってくる。brantei06.jpgソースパンのカレーをお皿に注げば、ポーク、ししとう、エリンギが具材になっているのが判る。
なるほどー、キーマもトッピングのひとつ、という解釈もできそうだ。


貼紙に「油をほとんど使わず」とあるように、ベタつきやしつこさとは無縁のさらっと優しいカレー。brantei07.jpg

デフォルトの辛さは、辛いのがそう得意でもない自分でも、もうちょっとアクセントが欲しいような、でもそのままでもいいような、そんな心持ちになる。
チャツネやチリをちょっと足しては、風味が増して甘さと辛味の輪郭が変わるのが鮮やかに。
玉子焼きを解しつつ、レーズンやオニオンを織り交ぜつつ、キーマのところへ行き来したりと、お皿の上のバラエティーが嬉しいな。


如何にも手狭なカウンターの中で、せっせとサービスしてくれた姐さん。
彼女が夜もこのカウンターを守って、時に電気ブランも提供しているのか、それとも別の方がバーの主だったりするのか、訊き損なっちゃった。


老朽ビルの味わいも魅力の一片な「銀座ブラン亭」。
再開発の刃に晒される前に、このカウンターの夜の景色にも浸らなくっちゃ。


「銀座ブラン亭」 中央区銀座7-2-17 南欧ビルB1F [Map] 03-3571-0972

column/02766 @850-

口洋食屋「Fujiya」で 的矢産フレッシュカキフライ旨味洪水うひょ~

fujiya.jpg最寄り駅はといえば、
堺筋本町と谷町四丁目のちょうど中間あたり。
本町通り沿いの雑居ビル。
地階がちょっとした飲食店フロアになっていて、
案内を見るとなんだか気になるうどん店や小料理屋なんかが並んでる。
そして、地階の一角に、ただ"洋食屋"と謳うお店がある。
今日は、その「Fujiya」でランチです。

左手にカウンターがあって、右手にテーブルが2卓。
カウンターの奥でコック帽がふたつ、忙しそうに動いています。


fujiya01.jpgキャビネットの左手にランチメニューの黒板が掲げてあって、「本日のランチ」「帆立とエビのクリームコロッケ定食」「ハンバーグ定食」などといったアンダー千円メニューから、「車エビフライ定食」「スペシャル定食」「近江牛テリヤキ定食」といった二千円オーバーものがラインナップ。
よくみると、「近江牛ステーキ定食」四千円なんてのもあるね。


お願いしたのは勿論(?)、メニュー筆頭の「的矢産カキフライ定食」。
黒板では、「カキ」の文字の上に、"フレッシュ"の文字が添えられています。


少々恭しく届けられたお皿には、牡蠣のフライがお約束の5個盛り。fujiya02.jpg
丁寧に揚げた南瓜やしっとりと柔らかに煮た蕪といったつけ合わせにちょっとした風格を思いながら、フライにさっと柑橘を搾る。fujiya03.jpg

そのまま口に入れ、さくん♪とカジれば、もう大変(笑)。
衣の軽やかさに同機するように澄んだ牡蠣の身のジュースが溢れ出す。
fujiya04.jpgfujiya05.jpgfujiya06.jpg
そしてそれらの無垢な味わいと反比例するように、膨らみを増す旨味の洪水。
うひょ~、であります。

たとえ仕立ては違えども、本尊「三洲屋」を思い出すトキメキがここにもある。
当然のことながら、牡蠣そのものの質や鮮度が、フライの魅力に端的に現れるのを垣間見たような気分になったりするのだな。


コック帽が凛々しい、内本町の洋食屋「Fujiya」。
fujiya07.jpg
大阪で旨いカキフライ食べたきゃココへ行け、と云われているとかいないとか。
何れにせよ、お昼どきは空席待ち必至のようです。


「Fujiya」 大阪市中央区内本町2-3-8 ダイヤパレスビルB1 [Map] 06-6941-7283

column/02765 @1,000-

口RESTAURNT&PUB「HOF BRAU」で スパピザの溶岩ドーム

hofbrau.jpg「THUMBS UP」での安部恭弘のライブのため、
横浜方面へ。
ちょっと足を伸ばして、日本大通りで降りてみる。
ライブ前の腹拵えと遅めのランチに選んだのが、
黄色い看板のレストラン&パブ。
それが神奈川県民ホールの裏手にある、
「ホフブロウ」です。

ランチメニューはまだ大丈夫かなと訊きながら、古き良き横浜を匂わすような景色のカウンターの隅に陣取ります。
壁に掛かった額に色褪せはじめた写真が掲げてあって、そのキャプションには「昭和22年に開業して55年まで海岸通りにあったホフブロウ」とある。
hofbrau01.jpghofbrau02.jpg
横浜に寄航する船が運ぶ外国人たちや本牧辺りの米軍の連中出入りの店でもあったのだろうな、なんてこと彷彿とさせます。


hofbrau03.jpgバックバーを前にしてちょっと呑んじゃおうかという気分になって(笑)、ドイツ麦酒の「ヴァイエンステファン・ヘフヴァイスドゥンケル」。
ヘフ(=酵母)、ヴァイス(=小麦)、デュンケル(=ダーク)って訳で、ローストした小麦を使った下面発酵ビールだということらしい。
酸味を含んだ甘い香りをぐーっと呑んで思い出したのは、嘗て京橋明治屋で購入した「ビールの素」で仲間と一緒に仕込んだビールの味。
工業製品的でない、素朴な発酵が楽しめる飲み口であります。

そのお相手にと、「カキの燻製」。hofbrau04.jpg
燻した所為なのか、牡蠣の身が小さいのが意外だったけど、ドイツなビールとの相性は悪くない。


hofbrau05.jpghofbrau06.jpghofbrau07.jpg
そして、WADA SHIKIとプレートに印した木製のレジスターやステンドグラス風なドア硝子を眺めたりしながら到着を待っていたのが、おそらく此処のスペシャリテのひとつ「スパピザ」です。

焼けたプレートに載ったそれは、中央が溶岩ドームのよう。hofbrau08.jpgふつふつととろけたチーズが全体を覆い、所々に麺の存在を窺わせています。
hofbrau09.jpghofbrau10.jpghofbrau11.jpg
小エビらしきあたりからチーズの膜をフォークの先で崩しにかかります。
中からでてくるのはナポではなくて、つまりはミートソーススパ。
中がナポリタンであってもいいのにぃーと思う気持ちと、ピーマンの存在などなど中がナポだと重複した感じになるのかもねーってな気持ちが交差します。
hofbrau12.jpghofbrau13.jpg
これはこれで、ミートグラタンっぽさが時折あるのが、なんだか嬉しいぞ(笑)。


hofbrau14.jpg
古き港横浜の残り香を微かに漂わす、
レストラン&パブ「ホフブロウ」。hofbrau15.jpg相生町の古典イタリアン「オリヂナル・ジョーズ」と同じ時代の匂いがちょっぴり味わえます。


口関連記事:イタリアンレストラン「オリヂナル・ジョーズ」で古の赤いソファー席(04年04月)


「HOF BRAU」 横浜市中区山下町25 上田ビル1F [Map] 045-662-1106

column/02764 @3,000-

口大衆割烹「赤津加」で 鶏もつ煮込み熱燗牡蠣鍋年季に包まれて

akatuska.jpg秋葉原での所用の後、新宿方面で呑み予定がキャンセルになって、はてどうしたものかと所在ない状況に。
そこで思い付いたのが、
電気街の直中にある居酒屋です。
古い宿屋のようにも見えるくすんだ白壁に浮かぶ文字は、大衆割烹「赤津加」。
強い照明に照らし喧噪を煽るような周囲の状況と、
そこだけ時間がゆっくり流れているような佇まいと、
そんなコントラストが面白い。
冬の風に揺れる幟には、「酒泉 赤津加」とある。
脇道から暖簾の前に廻りましょう。


引き戸を開けると目に飛び込むのが、年季の入ったコの字のカウンター。
その角には、命を宿していた頃の勢いを思わせるような柱が滑るようにテカッている。
左奥に座敷がひと間覗けて、その左手にテーブル席がある。
その一角を占拠していたのが、白人のお客人たち。
「最近多いのよ~」とは姐サンの弁。
電気街を彷徨った後は居酒屋に行け!と観光ガイドにでも書いてあるのかしらん(笑)。


お品書きakatsuka13.jpgから、まずはやっぱり、煮込み。
「赤津加」の煮込みは、「鶏もつ煮込み」。akatuska01.jpgakatuska02.jpgとろーんとしながら後味あっさりで、沁み入るような旨味。
お豆腐のハフハフもまたいい按配であります。


足元に残る冷えを思えば、さも然りと燗酒を。
目の先の酒燗器で温度を上げていくのは、「菊正宗」の本醸造らしい。
akatuska03.jpg
お猪口を右手に、つつつーぅ、っと。
このほんの少しひりつくような、ひと口めが燗酒の醍醐味のひとつだ。


えーっとお次はとお願いしたのが、「まぐろたたき豆腐」。
akatuska04.jpg姐さんは、「お豆腐+お豆腐になっちゃうけど、いい?」と気にしてくれた。
豆腐半丁ほどに、中落ちっぽくたたいた鮪の赤身が載っている。
つまりは冷や奴と鮪赤身を一緒にいただける肴ってことで(笑)。


お猪口でつつつーを繰り返しつつ、さらに姐さんにこう所望した。
「牡蠣鍋、一人前でもいいですか?」「大丈夫ですよー」。
「豆腐+豆腐+豆腐になっちゃいますねー」と云いながら、だはははーと一緒に笑う、
そんな呼吸がいい。
akatuska05.jpgakatuska06.jpg
コンロの鍋が次第に沸いてくる。
ハフハフ、つつつー。akatuska07.jpgこうなるともうなんの説明もいらない感じになってくるよね。
ハフハフ、つつつー。
あ、徳利が空いてしまった。


姐さんに「焼おにぎり」をと告げて、店内のざわめきの中にほろ酔いの身を浸す。
「牡蠣鍋」の鍋を下げようとする姐さんに頭を振ると、「あ、鍋の残り汁を焼きおにぎりの相方にするつもりだな」と悟ってくれたらしく、「了解ぃ」な所作で応じてくれる。

遠火でじっくり焼いてくれたのか、香ばしさに念の入った焼きおにぎり。akatuska08.jpgおにぎりを齧り、鍋の汁を啜りしながら、我ながらいい作戦だったとニンマリしていたら、姐さんと目が合った(笑)。
そうして、はしたないくらいに鍋の汁を完飲しての、お愛想です。


大衆割烹「赤津加」の創業は、昭和29年のことだという。akatuska09.jpgakatuska10.jpgakatuska11.jpgakatuska12.jpg
白壁の二階建ては、たとえ電気街の喧騒に埋もれそうになっても、白人観光客が大挙して訪れても、どっこいその頃から以上の年季を包んだままのような、そんな気分にさせてくれます。


「赤津加」 千代田区外神田1-10-2 [Map] 03-3251-2585

column/02763 @4,200-

口とんかつ「豚児」で お重に届くかきフライ丼かき玉子丼お汁がいい

tonji2.jpg知るひとぞ知る感じが怪しい東銀座のとんかつ「豚児」。
例によって、テーブルとテーブルの真ん中に丸いストーブが部屋を暖めています。
先日の「上とんかつライス」や「定食」に引き続いての、
「豚児」第二章。
今回は、牡蠣を使ったメニューに触手を伸ばします。
「カキタベ!」同志が既に通った道かと思っていたら、
どうやらこちらの牡蠣には未踏の様子。
遅ればせながら、紐解いてみましょう。

お品書きをちらっと見て、まずは「かきフライ丼」。
カキフライが刻んだキャベツかなんかと一緒に載せたドンブリかなぁと思いながら到着を待つ。
tonji2_01.jpgすると、やってきたのは所謂ドンブリではなく、黒塗りのお重。
「豚児」のドンブリは、お重に入れるスタイルのようです。
パカリと蓋を開けると、なるほどの玉子綴じ。tonji2_02.jpg
カツ丼のカキフライ版ということなのですね。
衣に沁みた出汁味と牡蠣の身が滲ませるお汁が、いい。tonji2_03.jpgうんうん、こふいうのもありだなぁ。
決して強い味付けにしないトコロが、オヤジさんのちょっとしたコダワリだったりして。


そしてもう一品と、「かき玉子丼」。
実は、とある金曜日に注文んだら、「あ、もう全部に衣つけちゃったんだ」ということがあって、再訪してのオーダーです。

こちらはまさに、牡蠣の玉子綴じ。tonji2_04.jpgtonji2_05.jpgふるふるとした牡蠣の身がフライの時と同じ、
ゆるゆると沁みる割り下の玉子でとじてある。
ハフハフしながら、ガシガシ喰っちゃいたい、そんなお重であります。


なんだか怪しいな、と思っていたとんかつ「豚児」は、怪しくない。tonji2_06.jpg冬場の「豚児」で、玉子とじ牡蠣ドンブリ。
たまには、いかがでしょう。
ん~、おされOLさんには、ちょいと敷居が高いかなぁ(笑)。


口関連記事:とんかつ「豚児」で 上とんかつライス揚げシューマイでお昼ご飯(09年01月)


「豚児」 中央区銀座3-12-14 [Map] 03-3541-7488

column/02743 reprise01 @700-

口蕎麦處「更科丸屋」で 海苔に浮かべた牡蠣そばにゆるゆる

maruyashintomi.jpg幾度となくその前を通りながら、いつもスルーしてしまっていたお蕎麦屋さん、新富の「更科丸屋」。
"更級"と"更科"は、どう違うのかなぁ、
茅場町の「更科丸屋」とはどういう関係になるのかなぁ、
などとぼんやり考えながらショーケースを覗くと、
あったありました、冬の定番牡蠣のおそば。
早速ちょっくら、お邪魔してみましょう。

静かな店内は、それもでも八分の入りのお昼どき。
落ち着いた賑わいの中で、蕎麦を啜る音がそこここから零れてきます。


maruyashintomi01.jpg卓上の「冬のおすすめ」には、
「芝エビのかき揚げそば」「けんちんうどん」「鴨南そば」に「牡蠣そば」。
どれもが気になりますが(笑)、ここは初志貫徹、「牡蠣そば」をお願いします。


三ツ葉と柚片を頂いた牡蠣たちが、見るからに旨そう。maruyashintomi02.jpgぷりっとした三陸の牡蠣の身が沈まずに勇姿を現しているのは、その下に海苔を敷いているから。
なるほどなぁと思いながら、汁に浸ったその海苔と牡蠣の身と蕎麦とを一緒に口に入れてみたりする。うん美味しい、とゆるゆるした心持ち。
maruyashintomi03.jpgmaruyashintomi04.jpg
蕎麦そのものは、如何にも"更科"な白さはなくって、何気ない蕎麦と甘汁だけど、決して陳腐じゃない安心の食べ口だ。


サーモンピンクの壁色が意外としっくり町並みに馴染む、新富「更科丸屋」。maruyashintomi05.jpgやっぱり「更科丸屋」の系譜が気になるけど、それはまたいずれどこかで紐解いてみようかな(笑)。


口関連記事:そば「更科丸屋」で 呑み過ぎた翌日力そばとカレー南ばんせいろ(08年10月)


「更科丸屋」 中央区新富1-11-3 [Map] 03-3552-8320

column/02762 @1,100-

口とんかつ「かつ新」で ランチのランチに肉汁滾るロース生姜焼き

katusshin2.jpgここにも再開発の影がひたひたと迫っているのか。
大将のキャラが特異だった寿司「鮨の市」も、
有名てんぷら処「みかわ」の支店も、
とうになくなっている八丁堀の一角。
そして、とんかつ「かつ新」に移転のお知らせkatusshin2_01.jpgが貼られたのが11月のことでした。
長年に亘り親しんできた「かつ新」がどこか遠くへ行ってしまうのかと、切なさを一瞬込み上げつつ良く読むと、移転先はお隣のブロック。
「すしふじ」の跡に手を入れて、12月半ばに新装開店を果たしました。


開店数日後に寄ってみる。
マスターはじめ、見知った顔が真新しい内装の景色の中にいるのが、ちょっとこそばゆいような心持ちにさせます。

katusshin2_02.jpg
「かつ新」でランチと云えばやっぱり、
「ランチ」という名のランチ(笑)。katusshin2_03.jpgつまりはロースかつの定食なのだけど、気取らず騒がず頃合いよく、これがなかなか秀逸な定番になっている。
席に着く前に、「ランチ!」と叫ぶお客さんも少なくないのだ。


再び訪れたカウンターでお品書きkatusshin2_04.jpgを改めたら、こんな一行を見つけた。
それは、「ロース生姜焼き定食」。
移転前からあったのだろうねぇと思いながら、少々値の張るその定食をお願いしました。


ああ、なんとも艶やかな、厚切りロース肉の並びを見よ!katusshin2_05.jpg焼きの加減も香ばしくしたエッジもニクい肉たちが、ややとろみを伴ったソースにくるまっている。
もうちょっと生姜を利かせちゃってもいい気もするけど、
噛んですっと歯の先に応えて旨味汁を滾らせる。
katusshin2_06.jpgkatusshin2_07.jpg
ぬははは~と大満足の贅沢盛り生姜焼き。
知らなかったなぁ。
「ヒレ生姜焼き定食」もあるよって、Gingerちゃんにお知らせしなくっちゃ(笑)。


ご近所移転に安堵のお馴染み、とんかつ「かつ新」。katusshin2_08.jpg店頭のスタンド看板を良く見たら、ビールがモチーフになっているのに気がついてニヤリ。
そうそう、「エビフライ」はあるのに「カキフライ」は何故品書きにないのか、訊いてみなくっちゃ。


口関連記事:
  伊豆地魚にぎり「鮨の市」で静岡の地酒メバル煮魚大将の駄洒落(07年01月)


「かつ新」 中央区八丁堀2-18-3 [Map] 03-3552-7348

column/00163 reprise01 @1,200-


メインページ

2009年2月 アーカイブ

次のページへ
 1  |  2  | 一覧へ