小料理「美つ」で ジュークボックスのある小料理屋の風景

mitsu.jpg旗の台の東口改札前の通りを少し南下して、 立会川緑道へと至る商店街。 酒魚菜「三友」、お好み焼き「秀」、定食「あらき」、ステーキ「カウベル」なんかが並ぶ静かな通りだ。 その中程にあって、プールの帰りなんかに眺めては気になっていたお店の一軒が小料理「美つ」。 ちょっと今夜、その縄暖簾を潜ってみましょうか。
カウンターで迎えてくれるのは、小料理屋によく似合う女将さん。 瓶麦酒をいただきながら眺める黒板の「本日の献立」mitsu01.jpgにあるのは、「タコ」「いか焼き」「塩から」「しらすおろし」「剣先当たりめ」「ヤッコ」「おでん」などなど。 小料理屋さんの原風景にイメージするような素朴な酒肴が並んでいます。 目の前の硝子ケースにあったシシャモを指差して、「本ししゃもです?」と訊く。 「そーですよ」「では、焼いてください」。 そして見上げる正面に貼られたやや赤茶けた品札から、純米酒超辛口司牡丹と但し書きされた「船中八策」をと追いかけます。mitsu02.jpg 取り留めのない四方山な話をし乍ら炙ったシシャモを頭から齧り、お猪口を傾ける。 「その茄子、焼くのがいいでしょねぇ?」「生揚げって、厚揚げのことですよねぇ?」。 そんな調子のゆるりとした気分で、気の置けない酒肴(さけさかな)の有り難味を愉しむ時間もまた悪くない。 mitsu03.jpgmitsu05.jpgmitsu04.jpg 「あ、まだあるかしら」と云いながら屈み探して出してくれたのが佐賀・井出酒造の「虎之児 原酒」。 20度を越える滴は、どこかとろんとした厚みがあって、呑み易くもすぐさまふわ~んとさせて、アルコールが“効く”のがよく判る。 お店の奥の小上がりの手前にデンと構えるのが、風格あるジュークボックス。mitsu07.jpg覗き込んだパネルには、例えば、小林旭「北帰行」、江利チエミ「酒場にて」から、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、吉田拓郎「旅の宿」、フランク・シナトラ「夜のストレンジャー」、ビートルズ「抱きしめたい」、アニマルズ「朝日のあたる家」、S&G「明日に架ける橋」などなどのドーナツ版タイトルたち。 女将さんチョイスだとすると、その嗜好や時代性が窺えるようで、面白い。 有線でも、ましてやカラオケでもなく、 ジュークボックスを背中に聴きながらの一杯が味わえる小料理「美つ」。mitsu06.jpgちょっとセンチな気分で、石川セリ「八月の濡れた砂」かなんか聴きながらひとり熱燗呑るなんて、どうかな(笑)。 口関連記事:   酒魚菜「三友」 でごはんうまうま豚生姜焼きさば味噌煮(08年04月)   広島流お好み焼き 「秀」 でカキムニエルとオタフクな肉玉そば(07年12月)   定食「あらき」 で焼き目麗しき家庭的豚レバーソテー(08年01月)   ステーキ「カウベル」で ご飯に合うポークジンジャー商店街の隅(08年08月) 「美つ」 品川区旗の台3-14-7 [Map] 03-3785-8020
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「小料理「美つ」で ジュークボックスのある小料理屋の風景」への2件のフィードバック

  1. 最近、蒲田の焼きとん屋で飲んで、帰りにもう一軒という時に、お好み焼き屋の「秀」に行くことがありました。この通りは、庶民的だけど、美味しいお店が多いですね。過去に、この通りで、猫が可愛い居酒屋と洋食屋と寿司屋に行ったことがあります。
    JUKUBOXがおいてある居酒屋は素敵ですね。単にJUKUBOXをかけるなら、ANIMALSとかBEATLESをかけてしまうでしょうけど、お店の雰囲気とか旗の台だと、70年代の日本の曲がしっくり来そうな気がします。「木綿のハンカチーフ」も良さそうです。

  2. Re;fatricefarmさま
    コメントありがとうございます。
    「秀」、お隣にお店広げちゃいましたよー。
    猫が可愛い居酒屋は「三友」ですね。
    ジュークボックスにかけるはやっぱり、洋物よりも懐かしき邦楽が似合っちゃう。
    「木綿のハンカチーフ」で、呑みながら訳もなく泣いたりして(笑)?

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