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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2008年11月アーカイブ

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口かれーの店「うどん」で 薬膳冬夜かれーで薬効に似た牡蠣の滋味

udon.jpgシトシト冷たい雨が降るよな夜には、
何故か此処に足が向く。
五反田駅から一号線を下って目黒川を渡ったところから右手に折れ入り、山手通りの手前辺り。
そう、今は赤い庇で迎えるすーぷかれーの店「うどん」。
目指すは、「うどん」の冬の夜かれーなのだー。
「冬の夜かれー」は、牡蠣バージョン。
それはバジルと薬膳の2タイプ。

udon01.jpg例によって、楽しく伝えるメニューカード。
去年の冬は、バジルで大喜びだったよなぁと思い浮かべながら、だからこそ今宵は薬膳タイプを所望したい。


ソースポットには、赤い湖に黒褐色の粉が浮かんでる。udon02.jpg「よく掻き混ぜてくださいね~」ということで、スプーンでくるくるっと混ぜてからライスを掬い、そのままスプーンをスープカレーに浸すようにする。


なはは~、確かに薬膳!な風味。
このちょっと薬っぽい辺りは、クローブに由来するものだそう。
暫くして気がつけば、額から襟廻りから汗が噴き出してくる。


こりゃ温まっちゃうぞーと汗を拭いながら、小粒な牡蠣の身をするっと口へ。udon03.jpgudon04.jpg
なんだか牡蠣にも薬効に似た滋味があるように思えてくる、この不思議。
辛さからくるヒリヒリと表層的な温まりよりも、胃の腑の奥からじわじわほっこりとくる。
肝を冷やすの逆で、肝を温(ぬく)めるカレー、そんな感じです。


帰り道。
拭い切れなかった汗が冷えるのも心地よいほどに、冷たい雨の中でも温かに。


口関連記事:かれーの店「うどん」 でこの冬も牡蠣の夜かれーもう最高(08年01月)


「うどん」 品川区西五反田2-31-5 [Map] 03-5434-2308 http://www18.ocn.ne.jp/~c.udon/

column/01845再会 @1,000-

口キッチン「ふるはし」で 素朴なる憎らしさマグロバター焼き

furuhashi.jpg散歩通りと呼ぶ広尾商店街は、
その先で90度左へ折れる。
曲がる手前で左に外れてそのまま突き当たった辺りにあるのが、今夜のめし処、キッチン「ふるはし」だ。
ドアの開いた瞬間にフライパンからのリズミカルな炒め音に包まれる。
いらっしゃいませ~と迎えてくれるコック帽。
その厨房を囲むL字のカウンターを左に、右手にはテーブルが4卓ほど。奥にもテーブル席が覗けるね。

メニューを開いて腕組思案。
さあ、ナニにするか、それが難題だ(笑)。
なにせ、気になる日本の洋食タイトルがあれやこれやとラインナップ。
視線が泳ぐこと必至なのです。

「オムライス」や「ナポリタン」「ロース生姜焼き」あたりをいっとくのが素直な流れかもしれないけど、そのあたりはeatnapo & Ginger コンビが既に紐解いてるしね。


何故だか目線を外せなくなった「マグロバター焼き」をお願いしました。furuhashi01.jpg
芳しい香りとともにやってきたお皿。
やや慌て気味に割り箸の先でマグロの身を割いて、周囲のソースをたっぷり擦りつけて口へ運ぶ。

薄っすら包んだ小麦粉の衣に纏うソースが素朴なる憎らしさ。furuhashi02.jpg醤油系ソースがぐいぐいっとシズルを発揮して、もうご飯に合うの合わないの考えるまでもない感じ。
「サーモンバター焼き」や「イカバター焼き」も同じ仕立てなンだろね。


「ふるはし」のメニューの筆頭に並ぶのは、A、B、Cのセットとお「弁当」。
Bセットと「弁当」は夜からメニュー。
カニコロとメンチにアジフライの三本立て、「Cセット」をお願いしたこともありました。furuhashi05.jpgたっぷりの野菜に寄り添うメンチカツはジューシーで、カニコロッケはベシャメルとろんとクリーミー。
furuhashi04.jpgfuruhashi03.jpgfuruhashi06.jpg
何気ないけど、これも昼に夜に近所にあって欲しいと思わせる日常使いのお店の顔のひとつ、だね。


広尾の庶民派、開いてて嬉しい洋食「ふるはし」。furuhashi07.jpg古橋さんちで今度は、「エビフライ」で麦酒呑んじゃおーっと♪


「ふるはし」 渋谷区広尾5-18-2 [Map] 03-3444-3733

column/02728 @950-

口豚骨醤油「蕾」で まぜそばクルルと蕾キャベツの軽やかクリーミー

tsubomi.jpgもしやまだ開けてたりしないかなぁと足を運んだ大井町の妖しい裏道。
でも残念ながら、「ajito」はとうに仕舞いとなってました。
同じこと何度もやってるよなぁ、はてどうしようかなぁとつらつら考えながら歩く。
そこで何気に送った視線の先に、「豚骨醤油」の文字。
お、そういふ手もあるね。
苦手な家系でなければいいのだけれど。

tsubomi01.jpgカウンターに腰を落ち着けて見上げた塩ビの仕切り板に、
「EMERGENCY地球侵略」とある。
そりゃ一大事やん!とその下を読むと、「創作麺類補完計画 第弐弾」。
「蕾風まぜそば クルル」がその正体らしい。
ドンブリをアニメキャラに擬える手法は、近所のお店の得意技だよねぇ(笑)。


そんなこんなで、豚骨醤油のドンブリをいただくつもりが、その貼紙を指差していました。
「マヨネーズとベビースター、入れていいっすか?」「え、あ、うん」。


ちょうど目線の辺りに置かれたドンブリに、ちょっぴり呆れるようにニンマリ。tsubomi02.jpgこれでどーじゃー的に魚粉がかけられ、ベビースターにマヨネーズに刻み葱、刻みシャーチュー、そして温泉玉子にラー油の底のような辛味がトッピング。tsubomi03.jpg「よぉーく掻き混ぜてからお召しあがりください」ってことで、ドンブリの底のタレごとひっくり返すようにまぜまぜ。
tsubomi04.jpgtsubomi05.jpg
ぐちゃーって音とともに引き揚げた麺の見映えは如何にもジャンクだけだなぁと思いながら啜ると、お、これがどうして悪くない。
もうちょっとで、やっべー、と呟くところ(笑)。あんだけの魚粉にも抵抗感まるでないもんな。
あ、大井町ラオタ(ん?)のゆきむらさんもやっぱり食べてるね。


基本形メニューも啜っておこうと別の夜。
「蕾 キャベツ」に「味玉」「のり」。tsubomi06.jpg一瞬家系っぽい匂いがふっと通り過ぎるも、意外なほどのあっさりスープ。
勿論脂は浮いていて、乳化した濃厚さをイメージさせるのに、啜れば軽やかなクリーミー。
キャベツのしゃきしゃきも相俟って、ヌケのいい食べ心地。
tsubomi07.jpgtsubomi08.jpg
へー、こうくるかぁ。


家系なのじゃないかと疑ったのは、何故でしょうの大井町「蕾」。tsubomi09.jpgその軽やかさから、秘かなる女性ファンも少なくないのじゃないのかな。


口関連記事:つけ麺「ajito」で ajitoのつけ麺専用Ζ型装備やっぱりやるなぁ(08年10月)


「蕾」 品川区大井1-34-7 [Map] 03-5742-3662

column/02727 @800

口自家製麺「アイバンラーメン」で塩半熟玉子のり豚ローストトマト飯

ivan.jpg芦花公園にニューヨーク出身のアメリカ人が営んでいるラーメン店があって、評判だという。
環八の先から斜めに入る、久し振りの旧甲州街道。
そう云えば、この辺りのラーメン店に以前訪れたことがあったよなぁと思い巡らしながら「丸美ストアー」と書かれたアーケードの入口前に辿り着く。
あれ、ここが「いち」のあった場所じゃなかったっけ。
なんだかとってもお疲れのご様子だった「いち」のおばちゃんが忙しなく動き回る光景が思い出されて、そうか「いち」はもうなくなっちゃったのだ、と。
「アイバンラーメン」の前には、もう午後3時にもなろうとしているのに10数人の空席待ちだ。


「はい、らっしゃいませ~」。
アイバンさんがカウンター内の真ん中で迎えてくれる「アイバン」のメニューは、醤油or塩のラーメンorつけ麺。そして少量スープ仕様だという「スパイシーレッドチリ麺」「ローストガーリック麺」。
まぁ、基本形寄りからいきたい気分だなぁと「塩半熟玉子ラーメン」に「のり」をお願いしました。


口径小さめで断面三角な器で手渡されたラーメンから、断然旨そうな匂いが漂う。ivan01.jpg鰹的魚粉系のエキスもしっかりの様子が湖面からも十分に窺えます。
ivan02.jpgivan03.jpg
啜った印象は、濃厚で結構脂も強い感じ。
メニューには、長時間煮込んだチキンがスープのベースでそこに北海道産魚介出汁と秘伝の野菜スープをブレンドしている、とある。

そんな洗練ガッツリのとろみあるスープに自家製麺が好相性。ivan04.jpgivan05.jpgエッジの利いたデフォルト硬茹での細麺で、歯切れのよさが独創的ですらある。
うん、なかなか、なかなか。
穂先メンマもトロっとした厚切りチャーシューもいい。


サイドメニューにと「豚ローストトマト飯」。ivan06.jpgどどんと載るローストしたトマトの下には、チャーシューの端肉を解したような豚さんがたっぷり。
箸の先で押し切るようにすると、トマトからジュースが迸り、豚にご飯に香ばしさと一緒に酸味と甘みを注ぎ垂らす。
添えたオイルや香辛料も気が利いていて、これは旨いなぁ。


アメリカ人が作るラーメンなんてちょっと、というような心配は一切不要の「アイバンラーメン」。ivan07.jpgいつか母国で、とも考えているのかな。


口関連記事:九州らあめん「いち」で いちらあめんとお疲れのおばちゃん(06年05月)


「アイバンラーメン」 世田谷区南烏山3-24-7 [Map] 03(6750)5540 http://www.ivanramen.com/

column/02726 @1,400-

口カレーキッチン「東印度咖哩商会」で 毎日食べれるさらさらカレー

higashiindia.jpg山手通り沿いの「かづ屋」訪問以来となる、不動前駅前。
改札を出て、左にちょっと行けば見つかるのが、赤いテントに店名を白抜いた「東印度咖哩商会」です。
スパイスの商社を小じんまりとやっているンです、なんて云われればなんの疑いも持ち得ない、そんなお店の名前だと誰もが思うよね。
誤解を与えちゃいけなよなってな配慮からなのか、店頭には「カレーの店」なんて貼紙もあったりするのだもの。

カウンターを右手に、正面奥にはインドの国旗が掛けられている。higashiindia08.jpg
もしかして暖簾代わりになってるような気もするけど、そんなことはないか(笑)。

メニューは、「特製カレー」「コロッケカレー」「チキンカレー」「カツカレー」の4本立て。
「チキンカレー」を茹で玉子とサラダのセットでお願いしました。


平らのお皿に平らに盛り付けられたカレー。higashiindia01.jpgライスとカレーの境目もくっきりと、カレーの中に3片のチキン、奥に半切の玉子がレイアウトされています。

掬い食べるカレーは、さらさらとして野菜由来の優しい味がする。
higashiindia02.jpghigashiindia03.jpg
目の前の幕板に貼られた雑誌のページには、「味の決め手となる、キャベツ、トマト、スパイスを」とあって、ほう、と思う。
玉葱の微塵切りかペーストも勿論使っているのだろうけど、キャベツをカレーソースの主たる材料にしてるってのは面白いね。
なんだか毎日でも食べれてしまいそう、なんて思わせるのはトマトの酸味も手伝ってのキャベツ由来の軽やかさなのかもしれないな。
だからって、物足りない感じはしないのだぞ。


半分を過ぎたところで、カウンターの硝子容器を引き寄せる。
お手製ラベルには、「ビンダルゥ・ペースト 自家製・辛味の素」とある。
higashiindia04.jpghigashiindia05.jpg
入れ過ぎないようにと気をつけながら、1バー・スプーンほど。
その位なら、あぁ!からひ!なんてことにもならず、奥行きに広がりをみせるよな味わいが愉しめる。


別の夜には「カツカレー」。higashiindia06.jpgカツそのものは値段相応の薄切りではあるけれど、揚げ物をのっけても「毎日食べれそう」と思わせちゃうカレーに感心して、そのさらさらを改め凝視する。
いろんな野菜が入っているのだろうな、フードプロセッサーフル回転なのかなぁなんてね。


狭い間口に扉が二枚並んでいるような、ちょっと不思議な表情の「東印度咖哩商会」(哩の文字は、口へんに厘)。higashiindia07.jpg北インドでもなく南インドでもなく「東印度」であることは、どこか軽妙な味わいとやはり繋がりのあることなのかな。


「東印度咖哩商会」 品川区西五反田4-32-15 石井ビル1F [Map] 03-3495-4474

column/02725 @800

口Cafe Bistro「CHEZ ANDRE」で シューファルシとママンの笑顔

chezandre.jpg「来福亭」や「玉ひで」のちょっと先。
ちょうど「小春軒」のお向かいにある「シェ・アンドレ」でランチです。
コチラは、「il Mare Blu」からの帰りにオープン間近の貼り紙を見てから、ずっと気になっていたのです。
おすすめコメントも頂戴していましたね。
ビストロにお約束の臙脂色の外装に真紅の庇が愛らしい。
外の日照を十二分に取り込んだ、明るい店内です。

「シェ・アンドレ」のランチメニューchezandre01.jpgは、「今日の料理」から。
日替わりメニューが曜日毎に設定されているようです。
そして、「今日のサラダランチ」、「キッシュ ロレーヌ」「クロックムッシュ」、「ステーキフリット」「ビーフシチュー」と続く。


ギンガムチェックのカゴに入れたパンを届けてくれた、恰幅のいい(失礼!)女性がロランスさん。
ビストロの親愛なるママン。
少女のような笑顔で、誠実で優しい眼差しを向けてくれる彼女がこの店のキャラクターを決めているといっても言い過ぎではないのです。
ん、どこかに似たような名前のひとがいたような…(笑)。
chezandre02.jpgchezandre03.jpg
追加してもらった「おばあちゃんが作ったスープ」は、コーンとカボチャの合わせ技のようなカップ。
ちょっぴりの酸味の、絶妙のさらっとコク味に、一気に気持ちがゆるむ感じ。


この日の「今日の料理」は、「シューファルシ」。
南西フランス地方料理、そして野菜・合挽き・キャベツの重ね焼き、と注釈があるね。
chezandre06.jpgふわ~んと温かな香りとともに届いたお皿に、おおーとトキメク(笑)。
chezandre04.jpgchezandre05.jpgchezandre07.jpg
フォークの横ですっと切っていただく断片は、柔らかなパテ。
優しい香りと甘みを含んだ合挽き肉のゆったりした旨味。いいね、いいね。
裏漉しを重ねたかのように滑らかでフレッシュな印象のマッシュポテトがたっぷり、サニーレタスもたっぷり。


「キッシュ ロレーヌ ランチ」はと云えば、キッシュのお皿に、パンにサラダにスープ。chezandre08.jpgベーコン、チーズ、玉葱のキッシュは、加減のいいチーズの風味にほっこり。
chezandre09.jpgchezandre10.jpgchezandre11.jpg
「サラダランチ」やベシャメルのホットサンド「クロックムッシュ」あたりも、女性陣にも人気なのじゃないかな。


さらに後日の「豚肩ロースの軽い煮込み カレーソース」。chezandre12.jpgナイフの刃をすうぅっと受け止める豚は、煮込んだトロトロとソテーの香ばしさの中庸をいくようで、軽く煮込んだ、のところが勘所。カレー風味のクリームソースとの相性もいい。


店名のフルネームは「CHEZ ANDRE du Sacre-coeur」。
ロランスさんに店の名の由来を尋ねてみた。

Sacre-coeurは、モンマルトルにあるサクレクール寺院界隈のことで、さっきまで座っていたテーブルの背中の壁に据えられた大きなタイル画に描かれている白いお城がそのサクレクール寺院なンだ。
そして、ANDREはロランスさんのお父さんの名前。
つまりは、サクレクールのアンドレさんち、ってな意味なんだ。
chezandre13.jpgchezandre14.jpg
お父さんのアンドレさんはパリでカフェを営んでいたそうで、往時を偲ぶモノクロームが下がり壁に飾られています。父はパリで、娘は何故か人形町でカフェ、なのですね。


人形町にある、パリの下町ビストロ「シェ・アンドレ・ドゥ・サクレクール」。chezandre15.jpgママンの笑顔に逢いに貴女も出掛けたらいかがでしょう。


口関連記事:
  RISTORANTE「il Mare Blu」 でたけのこのオイルソーススパ(08年03月)
  西洋料理「来福亭」で カキバタヤキ最高のご飯の友(08年10月)


「CHEZ ANDRE du Sacre-coeur」 中央区日本橋人形町1-8-5 [Map] 03-6228-1053

column/02724 @1,000-

口BAR & DINING「BROWN JUG」で アイラと彼の地の土産話

brownjug.jpg恵比寿の五叉路と呼ぶべき信号から「キムかつ」裏手を抜ける道。
その先を真っ直ぐゆけば、「Delizioso Italia」に辿り着く裏道だ。
無類の裏道・路地好きクンとしては、バス通りを歩かずにわざわざこっちを往くことも少なくない。
そしてその前を通る度、硝子越しにバーのそれと判る光景に、いつか寄ってみようと思っていたのお店がありました。
それが今宵の止まり木「BROWN JUG」です。

入口から一番離れたテーブル席に陣取る4人。
カウンター越しにバックバーを遠目に眺めて、気になったボトルについて訊いてみた。
「あの段のあれ、スコッチです?」「はい」「では、それを」。
と、少々乱暴なオーダーに応じたボトルは、「BRUICHLADDICH WHISKY Galore」。brownjug01.jpgBOWMOREの対岸にあるという、閉鎖されていたBRUICHLADDICH(ブルイックラディ)蒸留所を復興させて醸した琥珀は、つまりは古くて新しいのだね。
なぁんて、グラスを舐めながら判ったような分からんようなことを呟いているのは、やっぱりちょっと酔っている所為かしらん(笑)。


蒸留所巡りのスコットランド帰りのくにちゃんのお土産話のあれこれも、そんな覚醒と酩酊の狭間にしみじみ滲み亘って愉しい。なははは、そんな感じ。

brownjug02.jpg
「BROWN JUG」は、鳶色の水差し、とでも訳せばいいのでしょうか。
改めて眺めたコースターには、since 1996とある。
この裏通りにカウンターを構えてから、もう12年になるバーなのですね。brownjug03.jpg初めてここを硝子越しに眺めたのはいつのことだったか、目を細めてみても思い出せないや。


今宵のご同席多謝は、「くにろく 東京食べある記」のくにさん、岡部さん、「バー 千夜一夜」の酒肴人 Mさん、の皆さんでした。


口関連記事:イタリア料理 「DELIZIOSO ITALIA」で TRE MONTI(03年08月)


「BROWN JUG」 渋谷区恵比寿4-8-10 コンフォートEBISU 1F [Map] 03-3473-0249 
http://www.brownjug.co.uk/

column/02723 @2,500-

口生パスタ専門店「Occhiali pasta fresca」でカキタベ!生パスタ

occhiali.jpgある店にフラレて、夢を失った若者(?)のように、当て所なく彷徨う神田南口。
路地を巡ればこの界隈も色々と表情を持ったお店があるものだなぁと、散策モードに入りかけたところで、路地でない筋の角地辺りに気になる一行を見つけました。
「Occhiali pasta fresca」。
pastaとあるので、あ、パスタハウスかと合点がいって近づくと、イタリア国旗を刻んだ暖簾occhiali01.jpgには、「生パスタ専門店 オッキアーリ パスタ フレスカ」。
生パスタを供するお店は数多あっても、専門店となると意外と少ないのじゃなないかなぁ。


パスタのお店に暖簾かぁと呟きながらその暖簾を潜ると、まず目に飛び込んでくるのが、硝子ケースのパスタたち。
緑色やピンクのものは、ほうれん草やトマトのタリアテッレだ。
その下には幾つものチーズが収めてあるね。


T字に配したカウンターの左奥でメニューを眺めます。
ナチュラルの木肌を活かしたカウンターはどこか女性的なセンス。
occhiali02.jpgそしてそこには、思いがけない「カキタベ!」チャンスがありました(笑)。

「食前酒セット」というサービスにのっかって、
白のハウスワインと前菜から「牡蠣の燻製のオイル漬け」をいただく。occhiali03.jpg燻製の香りはもとより、ぐっと凝縮して活性して深まった牡蠣の魅力がいい。
グラスと牡蠣の身を交互にあっと云う間に平らげてしまいます。


入れ替えてくれるように届いたお皿が「牡蠣とセロリのクリームソース」。occhiali04.jpgクリームソースと牡蠣との取り合わせはあっても、そこへセロリを添えているところが心憎い。
時に強い青みが鼻につくこともあるセロリだけど、加減よくくたっとしたセロリがもったりしがちなクリームに軽快さを生んでいる。
occhiali05.jpgocchiali06.jpgocchiali07.jpg
そしてそのソースをたっぷり纏う生パスタが、もっちもち。
「スパゲティ」「ペンネ」「コンキリエ」「フィジッリ」、そして4種の「タリアテッレ」といった設定のある生パスタから選んだのは「リングイーネ」。
一見湯掻き過ぎてしまった麺のようでいて、しっかりとした張りを含み持つ。
ふるふるさを残した牡蠣への火入れ具合もいい(親指上向)。


“Occhiali”は”眼鏡”で、“pasta fresca”で”手打ち生パスタ”。
なんちゃってイタリアンでパスタを啜るぐらいなら、ココに来ればいいンだと思う生パスタ専門店「Occhiali pasta fresca」。occhiali08.jpgチャーミングな表情のファサードは、神田であることをふと忘れさせてくれます(笑)。


「Occhiali pasta fresca」 千代田区鍛冶町1-6-17 日東合同ビル1F [Map] 
03-5207-3535

column/02722 @2,100-

口酒亭「和」で 和和和十四代とニクい酒肴スルメイカ肝あえ焼き

nagomi.jpg左手にオムライスの「チャモロ」の入口をチラ見しながら、恵比寿南交叉点を渡る。
その先の斜めに進む路地を往けば、右手頭上にうどんの「一滴八銭屋」、左手に焼肉「トラジ」の本店だ。
そして今夜の待ち合わせは、酒屋さんの二階、酒亭「和」。
山形「十四代」、静岡「磯自慢」「開運」、三重「瀧自慢」、愛知「醸し人九平次」、滋賀「松の司」、高地「土佐しらぎく」などなどの一升瓶。

nagomi01.jpg名立たる、そして知る人ぞ知る銘柄の一升瓶を横にして、しかもゆらぐような枠に収めたディスプレイが目印だ。

開くお品書きには、呑兵衛ごころを擽るフレーズが目白押し。
どれにするのか決めなさい、というのが酷なことにも思えてくる(笑)。
口湿しの麦酒を片手に、悩むテーブルの四人。
と、そこへお通しが届きました。nagomi02.jpgおお、雛寿司、だね。
これを最初にもってくるというのはちょっとニクイのではないかいね。


まずは、聞き慣れない”昆布森”という産地名にも惹かれた「北海道昆布森 生かき」、そして「カキフライ」で「カキタベ!」モードから入ってみる。
「すいません、昆布森、切れちゃいました~」にややずっこけるも、三陸の生かきとカキフライをいただくことに。
nagomi03.jpgnagomi04.jpg
如何にも鮑がゴロゴロいそうな海を連想させる銘柄名”昆布森”だけど、どうやらご存知「仙鳳趾」産のものみたいだね。


nagomi05.jpg日本酒をどこからいこうかと思案して、愉しげな、そして店名にも繋がる「和和和」を選んでみました。
表面張力いっぱいまでを一気にすっと注ぐ所作をじっと見詰めて、ニッコリ。
長野の特別純米で、酒米に「ひとごこち」を使っているという。
フルーティな柔らかさ中に心地いい厚みがあって、さっとキレる呑み口がいい。

nagomi06.jpg
ありそでなさそな「白金豚つくね焼き」は、
加減よく焦がした周囲の香ばしさと澄んだ脂の競演が噛むごとに。


そこへ、もっと呑みなよ(?)と、刺し盛りの角皿のご到着。nagomi07.jpg12時方向から時計廻りに、銚子の「黒むつ」、氷見の「メジマグロ」、常磐の「サワラ」、銚子の「金目鯛」、横須賀の「かます昆布〆」、三陸の「〆さば」。
真ん中の白身が左「平目」に右に対馬の「天然真鯛」。
nagomi08.jpgnagomi09.jpgnagomi10.jpg
皮目を炙った黒むつの蕩ける濃いぃ味わいにも唸るけど、真鯛の歯応えの間から零れる品のある脂の余韻もいい。金目の甘さも負けていないと思えば、ぐっと旨味を凝縮した昆布〆かます。
お、お酒、クダサイ~(笑)。

nagomi11.jpg
奮発して、「十四代」純米吟醸、愛山中取り。
とっちらからずに華やぎと奥行きを増した、そんな印象の滴たちであります。

そんなお酒に合わない訳のない「自家製塩辛」、「スルメイカ肝あえ焼き しょっつる風」。nagomi13.jpg肝で和えてしまうことのズルさったらないよねー。
nagomi12.jpgnagomi14.jpg
肝あえ焼きをぺろんと食べてしまったところへとご飯を投入して、まぜまぜ。
残ったしょっつる風のタレですっかりコーティングした、これがご馳走。
なはは、だからそれはズルいってばー(笑)。


ニクくてズルい酒肴とお酒で心地いいほろ酔いに誘う酒亭「和(なごみ)」。nagomi15.jpgこれから迎える冬本番。燗づけの手腕もニクいです。


「和」 渋谷区恵比寿南2-1-2 丸山酒店2F [Map] 03-5722-6544

column/02721 @7,800-

口ラーメン専門「くぼ田」で 味玉あっさりから湧き上がる深い旨味

kubota.jpg西武柳沢の駅に降り立つのは、いつ以来だか分からないほどに久し振り。
しかも北口方面となると、恐らく初めて界隈だ。
少し寂れ感を伴う駅入口辺りを抜けて、富士街道を東へと辿ります。
目印は変則五叉路ともいえる信号の角にある地蔵さん。
そのお地蔵さんの手前の路地を進みます。

すると見えてくるのが、路上をぼんやり照らす灯りと白い暖簾。kubota01.jpgその光景に何故だか、懐かしき故郷のお店に帰ってきたような、そんな心持ちになったりします。

kubota02.jpg
薄手の暖簾をかわして、腰掛けるカウンターの丸椅子。
先客はなく、棚のラジオが気になる日本シリーズの実況を伝えてる。
壁際には、煮干や鰹節の箱が積まれていています。


壁のメニューkubota03.jpgには、潔くも「ラーメン」「塩ラーメン」「味玉ラーメン」「味玉塩ラーメン」の4品のみ。
味噌ラーメン及び太麺はなくなりました、と補足されています。
「味玉ラーメン」をお願いしました。


ラジオの声だけが小さく聴こえる、静かな店内に葱を刻む音、湯の沸く音、湯切りをする音が響く。
店主の手元は見えないけれど、その動きや所作からとても丁寧に調理してくれているのが伝わってきます。


中華そば、という呼び名が似合うドンブリ。kubota04.jpg


蓮華で掬い啜る澄んだスープ。
間違いなくあっさり仕立てではあるものの、これは伊達なあっさりではない。kubota05.jpg脂やましてや化調由来のものではない、どこまでも濁りがない味わいの中から、ぐーっと深い深い旨味が湧き上がってくるよう。
ううむ、文句のつけようのないスープ。
実は複雑なものをバランスをとることでシンプルにみせてくれているのかもしれない。
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やや細めのストレート麺が意外とそんなスープをよく引き揚げて一体感がある。
kubota08.jpgもっと細いの、もっともっちりの、などと別の仕様の麺も合いそうな気がするなぁと悩んでみたものの、結局この麺がいいのだろうねと最後をひと啜りして、どんぶりを捧げるようにして一滴残らず飲み干してしまう。
最近ここまでできるラーメンを食べていなかったなぁ(笑)。


袋小路のラーメン専門店「くぼ田」。kubota09.jpg実直に映る店主の風貌や雰囲気がそのまま体現されたような一杯がいただけます。


「くぼ田」 西東京市保谷町3-8-8 [Map] 042-460-7651

column/02720 @800-

口Il ristorante italiano「La cornice」で 好きな人の生パスタ

lacornice.jpg以前は、喫茶店だったような、カラオケスナック風のお店だったような。
長らく閉まっていた空き店舗が工事を始めている様子を偶然眺めたのは、いつのことだったかな。
暫く振りにその前を通ると、エンジのテントでくっきりとアクセントをつけた白いファサードのお店になっていました。
店頭のA看板には、生パスタ、の文字。
早速ちょっと寄ってみましょう。

硝子越しにも窺える、すっきりと居心地のよさそうな店内。
ほんのちょっぴり背筋を伸ばして、姿勢を整えるのが自然と似合う、そんな気分にさせてくれます。


ご注文は、Dランチの「好きな人にはたまらない、ゴルゴンゾーラと長ネギのクリームソース」。
ええ、ワタクシ、好きな人、です(笑)。
やっぱり、乾麺ではなくて、生パスタでね。


運ばれたグラスには、ミントを浮かべたオリジナルなレモンウォーター。lacornice01.jpg自家製フォカッチャとグリッシーニのカゴの脇には、オリーブオイルとそのための小皿。と、さり気なくも気が利いている。
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そして、ミネストローネのカップがサービスされます。
人参、セロリ、玉葱、ズッキーニ、隠元、ジャガ芋などなどがセージなんかのハーブと一緒に煮込まれてある。
優しく、過不足のないスープの味わいがさらにゆったりとした心持ちにさせるのね。


そして迎える白い皿。lacornice05.jpg大き目のお皿の中央にやや束ねるように盛り付けられた麺は、きしめん的なフェットチーネかタリアテッレか。
パスタマシンを駆る様子を思い浮かべながら、粉と玉子の風味が素直に窺えて、ほんのちょっと特別なランチをいただいている、そんな感じがいい。
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纏うソースはしつこくならない加減の利いたゴルゴンゾーラ・クリーム。
そうそう、独特の風味を活かしつつ、こってりさせ過ぎちゃいけないのだね。

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日を代えて、「定番 ラ・コルニーチェ自家製ミートソース」を乾麺でいただく。
これはこれで悪くないのだけれど、生パスタのささやかなトキメキがやっぱり欲しくなって、さらに後日に改める。
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自家製麺のラーメン店が断然魅力を発揮するように、手間を割いて労を費やしてくれただけの喜びを「ラ・コルニーチェ」の生パスタに思う。飾らず騒がず真っ直ぐに、ね。


店内の白い壁はどうやら、アートギャラリーとしての機能に配慮してのことらしい。
今度ディナーでお邪魔して、枠とかフレームといった意味に相当する店名「La cornice」のその意図を尋ねてみたい。lacornice13.jpgギャラリーとしての「額縁」、なんて意味合いなのかもしれないね。


「La cornice」 中央区八丁堀1-4-8 森田ビル1F [Map] 03-5875-4664  http://www.la-cornice.jp/

column/02720 @1,200-

口happy wine bar「11plats」で 第一楽章ソムリエの手料理たち

11plats.jpg中央会館辺りへの道すがら。
平成通りの途中で、間口の狭い店の前で立ち止まったことがありました。
小さな突出看板には「11 plats」と白抜き文字。
店頭のフライヤーを見るに、どうやらwine barらしい。
ひと通りのそう多くない、やや外れた立地をわざわざ選んだような心意気をふと思って、これはちょっとお邪魔しなくっちゃと機会を探していました。

訪れたwine barはまさに一間間口。
店内の中央にカウンターが一番奥まで伸びていて、お店に向かって右手手前が通路でその奥が厨房になっている。
カウンターは、中程に切り込みがあってそこから左手に回り込むレイアウト。
そうしてワインラバーたちは全員、右側を向いてカウンターに向き合うことになるのです。
ひとが背中越しを行ったり来たりしない、そんなことに配慮したのかもしれません。

先客さんたちが手前ブロックを選んでくれていたお陰で、
一番奥の厨房前へと収まることができました。


グラスのプレモルをいただきながら、メニューを眺めるお楽しみ(笑)。
<ビストロ風>と謳ったラインナップは、気取りも力みもない中にワイン呑兵衛の気持ちを見透かすような粋がある。


まずは「食べごたえのある煮こごりのテリーヌ」。11plats01.jpgお肉がぎっしりと詰まった量感のクセして、それらを繋ぐ煮凝りがふっと蕩けるような旨味を誘って軽やか。


11plats05.jpgすぐさまお願いしたワインは、「第一楽章」。
栃木は足利のココ・ファーム・ワイナリーが醸した赤で、樹齢30年のマスカット・ベイリーAという日本固有の葡萄によるもの。
ブルーベリーのような匂いにニンマリとして、口腔を漱ぐ赤い滴は、いままでに感じたことのない、多層的でかつ小さく可憐な野の花のような世界感を持つ。
おほ~、いいなぁ。
ココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害者施設「こころみ学園」の醸造所だという。
丹精込めて葡萄の世話をしてくれている情景が浮かんだりして、ビオデナミに思うような風味のトキメキに、思わず感謝してしまうのです。


正面でコンロの火にかかっているのが、そのまんまの野菜たち。11plats02.jpg「ナチュラルファーミング有機野菜プレート」は、幾種もの有機野菜に軽く火を通して、解したポーチドエッグと搾った柑橘の風味だけでバリバリといただくもの。
11plats03.jpg11plats04.jpg
手を入れ過ぎず、味と風味の濃いぃ野菜をこうして玉子のちょいコクでやっつけるってのは、いい。
うん、いい。


「仔羊の煮込みクスクス添え」はと云えば、仔羊のブロックがしみじみとした柔らかさ。11plats06.jpg11plats08.jpg11plats07.jpg
好物の仔羊の魅力がゆるやかなトマトスープにもすっと馴染んでいて、それを残さずクスクスで掬っちゃうのだ。


しゃくーとした葱に纏うソースの鴨のエッセンスがムホホの「ネギのソテー 鴨風味」に、
11plats09.jpg11plats10.jpg
文句なしにワインに合うねの「ムール貝のワイン蒸し」。

11plats11.jpg
エスプレッソと「リンゴのタルト」をいただいて、
ひと心地。

腰を痛めてしまって、と苦笑いの店主、草野さん。
彼は、ソムリエ。
ビストロやレストランのシェフのそれとはやや趣の違うところが、とメニューに思うのは云わば当然のことなンだ。
ソムリエがワインとの呑み合わせをあれこれ考えながら自ら供してくれる手料理をいただけるって、案外得がたい贅沢なことかもね。
お皿と厨房を主な守備範囲とする者とワインに纏わるサービスを主な守備範囲とする者とで協働して役割分担して、というのが常道かもしれないけど、対して、カウンター越しの距離感というのはやっぱり魅力的だと再認識。


「11plats」と記して、「オーンズ・プラ」。11枚のお皿たち、11品の料理たち、ってな意味、かな。

あ、そうかと、改めてメニューの品数を数えてみた。
1、2、3、……、11、12。
あれ?んー、ひとつ多いね(笑)。


新富町に何気なく佇むwine bar「11plats」。11plats12.jpgまた、遠からずお邪魔したいと思います。


「11plats」 中央区新富1-9-11 亀田ビル1F [Map] 03-3555-0141 http://www.11plats.com/

column/02719 @9,800-

口南翔小籠包「Hibusuma」で台湾啤酒小籠包海南鶏飯辣椒麺

hibusuma.jpg柿の木坂の途上に全身黒塗りのファサードをみせるお店があります。
ご近所のマダムたちをお相手にするブティックかなにかかと一瞬思うも、どうやら飲食店らしき硝子越しの店内の雰囲気。
Caféとあるのをみてなるほどと思うのも束の間、それが中華料理店だと知って、へー、となる。
小籠包をスペシャリテとするお店のようですね。

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通り沿いの窓に向いた隅の席で、まず「台湾啤酒」。
さらっとした呑み口は中華系の料理にも合いそうだと思うところに早速、「南翔小籠包」の蒸篭がやってきました。hibusuma02.jpg黒酢のタレに針生姜を添えて、フーフーしながらハフハフする(笑)。
hibusuma03.jpghibusuma04.jpghibusuma05.jpg
ジュンとスープが滴って、じーんとする旨さ。
こいつは熱々であることがなにより肝要に違いないと、慌てがちに次々平らげる。
ヤケドしないように、でも極力ハフハフといただくのがやっぱり、より美味しいようです。


壁には、中国の清朝時代の1871年に南翔鎮の黄明賢が古猗園で肉饅頭を販売したことに始まり、と解説されている。そして、此処「Hibusuma」では、その南飛鎮の「古猗園本店」で修行した一級点心師の陸林芳女史を招聘して本場の伝統ある「南翔小籠包」を伝えている、のだという。


ご飯モノとして所望したのが、「海南鶏飯 3種のソース添え」。hibusuma06.jpg円いプレートの中央に船形の容器が収まっていて、そこに胡瓜とトマトの彩りに飾られた蒸し鶏。
向こう側に3種類のソースが用意され、丸鶏スープで炊き上げたというライスとスープの器を添える。
hibusuma07.jpghibusuma08.jpghibusuma09.jpg
ジューシーかつ柔らかな鶏の身に、たまり醤油のようなオイスターソースのようなタレが一番合って、パラッとしたご飯を貪り食べることになる。


調子に乗って、ランチにも寄ってみる。
今度は厨房前のテーブルで、「南翔小籠包&辣椒麺」をお願いしました。
hibusuma10.jpgすぐ横で、湯気を上げてる蒸籠。
昼夜続けて、ハフハフの醍醐味と滴る豚肉スープを堪能して、
迎えたドンブリが結構意外。
赤くて如何にも辛そうなスープをイメージしていたのに、そこへすっかり澄み切ったスープの器。hibusuma12.jpg真ん中のトッピングが、野菜を含んだ甜麺醤と辣椒醤のあん。
hibusuma13.jpghibusuma14.jpg
しっかり旨味の煮出されたスープにそのあんを溶き濯ぐと、当初イメージに近づくスープになるという仕掛け。辛さ一辺倒ではなくて、発酵調味料の風味が小粋なスープにシャキッとした麺という取り合わせ。うんうん。


デザートがまたニクイ。それは、黄金色の透明なキューブ。hibusuma15.jpgどこかで似たようなゼリーを食べたことがあるけれど、この「愛玉ゼリー」は清々しさ満点。
口腔も気持ちもさっぱりさせてくれるンだ。


やっぱり、ブティックと見紛う表情のOriental Café「Hibusuma」。hibusuma16.jpgアンティークなテーブルで、130年の歴史を誇る小籠包をまたハフハフしたくなって、お邪魔してしまいそうです。


「Hibusuma」 目黒区八雲1-2-5 [Map] 03-3723-2455

column/02718 @2,900-

口らーめん天神下「大喜」で みそらーめんビロビロ麺と柚子とりそば

daiki.jpg由あって、湯島の夜。
湯島でラーメン店と云えばまず一番に思いつく「大喜」、にご無沙汰の訪問です。
大ブレイクの頃の、整理券まで発行していた事態にびっくりしたことが懐かしく思い出されます。
昼間の状況は判りませんが、夜は”ちょうど満席”ぐらいに落ち着いているようです。

店頭のスタンドの「秋冬メニュー」daiki01.jpgで見つけたのが、夜の部15食限定の「みそらーめん」。
「大喜」の味噌ラーメンってどんなだろう?って気になるもんね。

やや赤みを帯びたたっぷりのスープに浮かぶ白髪葱。
その上におろし生姜の黄色いアクセント。daiki02.jpg円いながら風味のくっきりした味噌の味わいと調和しながら、スープそのものの魅力がぐいぐいっと顔を出す。
挽き肉由来と思われる脂と旨味が心地いいコク味を生んでいる。
daiki03.jpgdaiki04.jpg
麺はと云えば、手打ち麺のような手揉みをガシガシしたような平打ち麺で、ビロビロっとした口触りが新しい。
やっぱり一筋縄ではいかないのンね(笑)。


同じ夜の部15食限定の「柚子とりそば」を別の夜に。daiki06.jpg「大喜」真骨頂の塩味鶏スープに魚出汁を利かせて、柚子の風味を添えたニクイやつ。
daiki05.jpgdaiki07.jpgdaiki08.jpg
太目の麺を敢えて柔らかめをデフォルトにしていて、しみじみスープによく馴染む。
強いインパクトに走るのではなく、創作に留まらない、味の再構築にも似た工夫が窺えて腕組み感心してしまう。


どこか厳然とした実力派の風格も漂い始めた天神下「大喜」。
定番メニュー「カレーもりそば」も気になります。daiki09.jpg
あぁっ!銀座「東東居」をも彷彿とするようなお面が入口頭上に……(笑)。


口関連記事:
  らーめん天神下「大喜」で ワンタンメンと煮玉子と30人の行列と(03年02月)
  中華そば「東東居」で迎えるお多福面ニンニクゴロっヴェトナム麺(07年02月)


「大喜」 文京区湯島3-47-2 白木ビル1F [Map] 03-3834-0348  http://www.daiki1999.com/

column/00418 reprise02 @900-

口旬菜居酒屋「彩絵」で カキフライの衣に自問自答

iroe.jpg以前お邪魔したカジュアルイタリアン「il DESTINO」の階下に和食のお店がありました。
階段手前に用意された「お昼の定食」には十品弱の定食が並んでいて、それを横目に短い階段を辿ります。
道路沿いのドライエリアからの明かりiroe01.jpgが地下のお店に感じさせないね。
9月の中頃に初めて寄ったときに印象的だったのは、「めだいの西京焼き」「チキン南蛮定食」「カツ煮定食」といった定番の中に「カキフライ」があったこと。
当然のことながら冷凍モノだということだったのだけど、冷凍技術が進んだ昨今ではシーズンをすっかり外した頃でもそこそこのカキフライが食べれちゃうってことになるのかもしれない、なんてね。
それがただただ素敵なことなのかどうかは別として(笑)。


正真正銘、時季を迎えた「カキフライ」をいただきます。
やや小振りのフライがお約束の5片寄り添うお皿。
iroe02.jpgiroe03.jpgiroe04.jpgやや厚めの衣の歯触りはしっかりとして、弾けるカキジュースはまだ控えめ。
こうしてみると、衣の厚い如何にもフライらしいヤツよりも薄い衣に中の牡蠣がちょっと透けてるくらいのヤツの方が好みなのかもしれないなぁと自問自答したりする。
いやいや、クリスピーな衣のカキフライもいいぞとまた別の声。
そんな風に考えるのもまた愉しからずや、であります。

iroe05.jpg
「彩絵」には、「豚ロース生姜焼き定食」もある。
濃いぃめ味付けで、ソテーの過程でくるんくるん丸まったお姿なのね。

そして、また注文んでしまいそうなのが「鮪カツ定食」。iroe06.jpgiroe07.jpg鮪の身がパサパサせずジューシーで、
おろしポン酢と衣と好相性をみせるンだ。

カウンターに並ぶ焼酎や日本酒の一升瓶。飾らない季節のお惣菜で一杯、が似合いそうな「彩絵」。
「彩絵(食へんに会)」と書いて、「いろえ」と読ませるようです。


口関連記事:Cucina Casalinga「il DESTINO」で ジェノバソースのパスタ(08年06月)


「彩絵」 中央区新富1-9-4 ファンデックス銀座ビルB1  [Map] 03-5542-2478

column/02717 @850-


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