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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2008年5月アーカイブ

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口洋菓子「MONT-BLANC」で ウキウキありますプリンパフェ

montblanc.jpg今日はまたまた、
身近洒落街・自由が丘で「パフェラッチ!」です。
自由が丘でケーキ屋さんといえば今や、学園通りにデンと構える著名パティシエのあのお店が広く知られるところの筆頭か。
でも、自由が丘の歴史と一緒に育ち、今も自由が丘のオヘソにあるのはコチラ「モンブラン」。
ケーキを買い求める人達が並ぶ硝子ケースのその奥には喫茶コーナーがあって、そちらもいつも混んでいるんだ。

メニューを覗くとそこには、ひとつくらいはあるでしょ?ってな期待を大きく上回る12ものパフェらしきメニューがある。
前のめりによく見ると、所謂サンデーに分類するんだろな的メニューがその半数ほど。
白い犬を象った「フィフィ」なんて面白いのだけど、これもサンデーだね。


ええっと、「花火」にしようか、「茶・茶・茶」にしようか、はたまた「モカアイス」か。

その定番メニューとは別にフェアものっぽく添えてあったのが、「プリンパフェ」。
写真のプリンがフルフルっと誘っています。


見つめるグラスの主は、当然プリン。montblanc03.jpg
montblanc02.jpg

真っ先にスプーンの先を挿し入れれば、ダラシナサのないしっかりしたカスタードの予感。
滑らかなコクとカラメルのほの苦み。
そりゃ、プッチンプリンとは訳が違う(当たり前)。

上層にはバニラアイスと生クリームが脇を固め、そのステージを過ぎると、苺の果肉を含んだストロベリーのジェラートが待っているというストーリー。montblanc01.jpgなんだかパフェの王道(?)をいっちゃってるよなウキウキがあるぞ、うん。


昭和8年に洋菓子の歴史を積み始めたという「MONT-BLANC」。
初代社長が彼の地でアルプスの最高峰を見上げることがなければ、自由が丘の街の色もちょっぴり違うものになっていたのかもしれません。
久々に“白い山”、「モンブラン」でも買って帰ろうかな。


パフェ専門ブログ「パフェラッチ!」はこちら


「MONT-BLANC」 目黒区自由が丘1-29-3 03-3723-1181 
http://www.mont-blanc.jp/

column/02619

口めし処「八雲食堂」で ポテトサラダ豚肉生姜焼お婆ちゃんのお酌

yagumo.jpg都立大の駅から目黒通りを渡って少し左に折れ入ったところに食堂の灯りをみつけました。
そのいえばこのあたりは、八雲。
気の置けない町のメシ処の、でもどこか矜持を思わせる表札や突出看板、そして暖簾の表情に引き寄せられるように店の前に立ち止まりました。
ドアを入ったすぐ右手の椅子にお婆ちゃんが座っていて、そのお婆ちゃんがすっくと立ち上がって、「いらっしゃいませー」と迎えてくれます。

飾り気のないホール中央の大テーブルの隅に陣取って、瓶ビールと「ポテトサラダ」をまずいただく。
yagumo01.jpg
すると、件のお婆ちゃんが「どーぞー」と云って、お酌をしてくれる。
あ、いや、畏れ入れます。
yagumo02.jpgニコニコしてでもないけれど、といってやらされている感じでもなくて、手が空いていればさらに「どうぞ」としてくれる。もちろん、沢山呑ませようという魂胆でもなく(笑)。
勢い、小振りな帆立をまるまるガリッとした衣に包んだ「帆立貝フライ」も追加してみたりなんかして。

厨房の下がり壁に貼られた何色もの色紙がお品書き。
お気に入りになりそうな「ポテトサラダ」を口にした、その箸の先を舐めながら、改めて品書きの上に視線を滑らす。

今夜の気分は…。
そうね、「豚肉生姜焼」をいただきましょうか。Gingerさん、来たことあるかなぁ(笑)。


イメージとしては、一枚ものにスライスしたロース肉のソテーが浮かぶところ、こちらの生姜焼きは、バラ肉系。濃いめの味付けの中に甘さを含めていて、ご飯を誘う。

お肉の一片一片はやや小振り。
yagumo04.jpgもうちょっと生姜の風味が利いててもいい気もするけどぉ、かなんか思いながらもおよそ一気に食べちゃう感じになる。
キャベツと一緒に添えられたナポリタンは細麺使いだ。


定食からフライもの、酒肴になる煮物焼きもの、お総菜にサラダに玉子料理。
カレーもあれば、餃子もある。
470円炒め物シリーズの「玉ねぎベーコン炒め」「アスパラ豚炒め」なんかも気になる「八雲食堂」。
yagumo05.jpgyagumo06.jpg
yagumo07.jpg
あちこちツッコミどころはありそうだけど、こっそりお婆ちゃんの様子を窺いに訪れるヒトも少なくないのじゃないかな。


「八雲食堂」 目黒区八雲1-3-8 03-3724-7900

column/02618

口カフェ「Maruzen cafe」 で早矢仕ライス屋上食堂のノスタルジー

maruzencafe.jpg日本橋丸善が新装なってから早くも、
1年以上が過ぎました。
でも今までちょこっと雑誌を漁る感じで1階を廻ることはあっても、上階まであがることはありませんでした。
この日ある書籍を求めて3階を巡ると、そこに落ちついた木目調の壁に浮かぶ「Maruzen Cafe」の文字を見つけました。
by CAFE DE CLEAとあるのは、丸の内の「M&C Cafe」と同じ業務提携がここでもなされているということを示しています。裏手のプラザビルのアプローチあたりを見下ろす、窓際のカウンターに案内されました。

maruzencafe02.jpgやっぱりお願いするのは、「早矢仕ライス」。
カップの型で盛ったライスの中央にだけ、ソースを垂れかけるのがスタイルか。maruzencafe01.jpg
手前からひと口すると不思議にも、業務用の缶詰から注いだソースに炒めた少量のマッシュルームや肉片を手早くあわせる映像が脳裏に浮かんできた。
maruzencafe04.jpg
酸味と甘さ、ベタつかないように仕立てた粘度とほの苦味。
上手にまとめてそつがないけど、どうも満たされた気分にならないのは何故かしらん。
丸善のレストランでなくて、CAFE DE CLEAの店舗に来ているという状況が、複雑な心境にさせるのかも。


そして、思い出すのは今はなき屋上のペントハウス。
芝生の向こうに愛らしき佇まいをみせていた食堂。
あのパッティング練習場の芝生を眺めながらいただく「ハヤシライス」の風情をただただ懐かしく求めて遠い目しちゃうのは、ノスタルジックに過ぎるでしょうか。

丸善の「ハヤシライス」には、グリーンピースがのってて欲しい、なんてね。


口関連記事:
  元祖ハヤシライス「レストラン マルゼン」 でいつものハヤシライス(03年07月)
  丸善カフェ「M&C Café」 で早矢仕オムライス名残り惜しい食堂(04年10月)


「Maruzen cafe」 中央区日本橋2-3-10日本橋丸善東急ビル3F 03-6202-0013

column/02617

口Hamburger「蔵まる」 でぎがぞうベーコンエッグチーズうん満足

zoumaru.jpg中華「生駒軒」の路地の入口に、
ひょろっと一棟の建物があります。
周囲の土地は、結果、如何にも地上げ虫食い的な駐車場になっていて、周りに隣接するものがない分、妙に目立つ存在にもなっている。
それは取り残されたように建つ古いビルではなくて、
どうやら新たに建てたもののよう。
少しトンガった志向の設計事務所にでもなっているのかしらんと思ったりもするけど、然にあらず。
なんとそこは、OLサンたちも御用達のハンバーガーショップなのです。

zoumaru01.jpgzoumaru02.jpg
潔くもフルオープンの開口。
カウンターの下に拵えた白い棚にドリンク類の瓶が等間隔で並んでいるのが印象的です。zoumaru03.jpg

ランチセットの中から「ぎがぞう ベーコンエッグチーズ」を選んでみました。
会計を済ませて、右手の階段へ。
細い階段を登った2階に、窓に沿ったカウンター席とテーブルが用意されているンだ。


"ぎが"ってくらいだから、大盛りなんだろなぁと思いながら待っていると、階下からジューっという焼き音が聞こえてきました。
そして、タンタンタン。階段を駈け上がる足音と一緒にハンバーガーのトレーがやってきました。

なはははは。なるほどギガ盛りだ~。zoumaru04.jpgちょっと驚いているうちに、ひとりで切り盛りしていて当然忙しそうな店主は脱兎の如く下に戻ってしまったけど、果たしてこれって、どうやっていただくのが正しいのでしょう。
zoumaru05.jpgzoumaru06.jpg

どうギュッと潰しても、顎が外れんばかりに大口開けても、とてもイッペンには齧れそうもない。
zoumaru07.jpgこういう場合の食べ方は、「GO!GO!ハンバーガー!」の55aiaiちゃんに訊いてみなきゃいかんなぁと思いながらやむなく、上下層分断作戦に打って出た。
ベーコンエッグを含む上層を真ん中のバンズと上のバンズとで挟み掴み、それでも目一杯口を開いて齧り付く。
ふむふむベーコンの脂と香ばしさは永遠だ~かなんか思いながらも、中身がダラシナク零れないように慎重に齧り返す。
ああ、お肉の凝縮感が嬉しいな。

下層のトップはトマトになっていて、それはもう既にオープンサンド状態。
今度は挟んでいないので、再びコボさないように慎重に歯を入れます。

ふ~、喰った喰った。一個でそんな気分にさせてくれるハンバーガーだ。うん、満足。


八丁堀のハンバーガー「蔵まる」。
もちろん、普通に齧れる「Wチーズバーガー」やzoumaru08.jpgzoumaru09.jpg「ベーコントマトバーガー」「アボカドチーズバーガー」、青唐辛子のピクルスOnの「スパイシードッグ」なんてのもあり。
そして「ロコモコ」いろいろや「キーマカレー」も出番を待ってるようです。


口関連記事:中華料理「生駒軒」八丁堀 でお気に入りばい貝丼生駒軒の系譜(08年05月)


「蔵まる」 中央区八丁堀2-17-4 03-3297-8797 http://zoumaru.blogdehp.ne.jp/ [09年07月赤坂に移転]

column/02616

口鰻「三福」 でうなぎ釜まぶしの起承転結パリッと濃いぃテカリ

sanpuku.jpg名古屋の佳品ひつまぶしと云えばまず、
熱田の「蓬莱軒」を思い浮かべちゃうのだけれど、
この地にしっかり根付いた鰻文化はそこここに鰻の老舗を擁しているようなのです。
こちら、金山駅南口すぐの「三福」さん。
和式なショーケースに広げられたお品書きsanpuku01.jpgを覗くと、
「うなぎ釜まぶし」と書いてある。
あれあれ?「櫃まぶし」では、ない?
確かめるべく暖簾を潜ってみましょう。

古びたカウンターの奥に狭い座敷が窺える。二階にも客間があるのかな。
カウンターの真ん中で、「釜まぶし」の出来上がりを待ちます。
奥の常連らしきひと影と会話を交わしているは、
こういう年期の入ったお店にぴったりのおばあちゃん。大女将とお呼びするべきか。


さも当然に、お釜がやってきました。
sanpuku02.jpgsanpuku03.jpg
そっと木蓋を返せば、立ち上る湯気。
てらてらと、やや鈍い濃いぃ色のテカりが如何にも香ばしそうだ。sanpuku04.jpg
幾重にも重ねたような、刻んだ鰻たちの量感も嬉しい。sanpuku05.jpg

溢れる涎を抑えつつ、平静を装いつつ、イワユル「ひつまぶし」三段活用の要領に準じてまずは、そのまんまモードで鰻とご飯を茶碗によそっていただきます。
うんうん、やっぱり外周の香ばしさがご飯をソソる感じがいい。
sanpuku06.jpgsanpuku07.jpgsanpuku08.jpgsanpuku09.jpg
葱や山葵の薬味を載せ加えて、ちょっとした変化を楽しんでからお茶漬けにするのがお約束。
やっぱり水っぽくなっちゃうなぁってことで三段活用ならぬ起承転結の結びを再び薬味載せで謳歌する。

折角のパリっとしたテクスチャーを楽しむには、そんな展開もオススメ。
もっとも、鰻のボリュームが揃ってないと叶わないのだけれど、ね。


鰻・割烹の「三福」の創業は、昭和25年。sanpuku10.jpg「まぶし」店リストの一角に入れておいてもいいかもしれませんよ。


口関連記事:名物ひつまぶし 「あつた蓬莱軒」本店 でカリしっとりなひつまぶし(06年06月)


「三福」 名古屋市熱田区金山町1-2-19 052-671-1496

column/02615

口らーめん専科「総本家 好来道場」 で和漢根菜煮汁ねぎ多し松

kourai.jpg名古屋エリアの好来一派の総本山として、一目も二目も置かれているという、吹上最寄りの「好来道場」へとやって参りました。
元来の「好来」から一時閉店や弟子たちの輩出を経て、
”道場”と称するに至った、どうやらそんな経緯があるようです。
静かな住宅地にそっと溶け込むようにある薬膳系らーめん「好来道場」は、壁に掲げた木札が”道場”らしさを醸していて、微笑ましくも頼もしい。

カウンターにつこうとするとチケットをと促され、
入口右手に設えた帳場で、頭上の品札を見上げます。
「松」「竹」「寿」に「快老麺」とあって、「松」が基本形、「竹」はそのままメンマのせ、「寿」は寿ぐチャーシューという符丁になっているよう。「松」「ねぎ多し」の番号札を仕込みます。


kourai01.jpg頭上の下がり壁には、「大金を求めないこと」に始まる「店是五ヶ条」が掲げられていて、道場主の本懐が簡潔に示されています。
スープのことなのでしょう、「和漢根菜煮汁」と認めた木札も見つかります。


「好来道場」では、初めて目にする特異な麺笊を使っていて、広い口径のステンレスの笊に十字に仕切りを入れてある。一遍に4玉湯掻くことを意図したものかなと思うものの、どんぶりに麺を移す所作を見ていると、なんだかやり難そう(笑)。
知られざる流儀がなにか潜んでいるのでしょうか。


正面より恭しく頂戴したどんぶりは、一見あっさり醤油風の見栄え。kourai02.jpg「根菜煮汁」と謳うだけあって、野菜の柔らかな風味がスープの根っこになっていて、尖ったインパクトはない代わりにコク味の芯の確かさと毎日食べちゃっても良さそうな仕立ての優しさがある。
kourai03.jpgkourai04.jpg
これぞ、しみじみ旨い、のだなぁー。


いきなり精神論を打って緊張を強いるようなおっかないオヤジだったらどうしよう、なんて心配は杞憂で、確かに体育会系武術派的心意気は滲ませてくれているものの、接客するオヤジさんはあくまでも柔和な面持ち。

弟子たちにとってはどうか判らないけど、訪れる客たちにとって「好来道場」は、オッカナイ道場ではありません。大将を慕って足を運ぶひとも少なくないのだろうなぁ、そんな気がします。kourai05.jpg今度機会があったら、ヒロキエさんも食べていた「快老麺」に挑みたいな。


「総本家 好来道場」 名古屋市千種区春岡通6-1-16 052-735-3655

column/02614

口Bar「Hakushu」 で白州25年素直な余韻と森の蒸溜所の休日

hakushu.jpgある朝一本のメールが届いた。
「白州蒸溜所の見学に行きませんか?」。
白州って、あのサントリーのだよね。
いつぞや先斗町のカウンターで、「山崎蒸溜所の見学ってのも面白いですよ」と聞いてから、いつかそんな機会がないかと思っていたのだもの。
サントリーが擁するもうひとつの蒸溜所へのお誘いに乗らない手はありません(笑)。

新宿東口に集合した一行は、あずさ13号に乗り込んで一路小淵沢へ。
「BAR-NAVI 公式ブログ」のうっちーさんもご一緒です。
hakushu01.jpgあっと云う間に八王子を過ぎ、山間の線路へと車窓を変えていく中、
呑み屋食べ物屋談義が続く。
最近サントリーグループの仲間入りをしたという「まい泉」の「カツサンド」をいただいたりしながらね。


あずさ号を見送りながら降り立った小淵沢のホームで駅弁「元気甲斐」を仕込んで、
hakushu03.jpghakushu02.jpghakushu04.jpg
目指す蒸溜所はタクシーで10分ほど。


一層空気が澄んでいると身体全体で感じさせる、広大で深い蒸溜所の森が迎えてくれます。
木々の間から覗く建物が「ウイスキー博物館」。hakushu05.jpghakushu06.jpghakushu07.jpghakushu08.jpg
キルン(乾燥塔)を模したという双頭の建物には、「赤玉ポートワイン」や寿屋創立の頃からの資料が並ぶ。今となれば貴重なボトルたちを仰ぎ見ながら、ひと巡り。


hakushu09.jpgそして、パビリオンコンパニオン的訓練をしっかと積んだご様子の女性に先導されて、蒸溜所へ。ウイスキーとビール、焼酎とのつくりの違いのレクチャーでは、「低カロリー低糖分、少ないプリンタ体・目覚めすっきりに加えて、樽ポリフェノールの効能まで期待できちゃう」ンだって、うん。


居並ぶ巨大な発酵のための木桶槽を覗き込んで、もろみへのポコポコを眺めては「おぉぉ」。
硝子越しに隆然としたポットスチル(蒸溜釜)を仰ぎ見ては「おぉぉ」。
hakushu10.jpghakushu12.jpghakushu13.jpg
リチャー場では、使い込んだ樽を蘇生させるために内面を焼く「リチャー」の炎に「おぉぉ」。
貯蔵庫では、上に下に横に奥にと並ぶオーク樽の壮観に「おぉぉ」。
自分の名を樽に刻めるオーナーズカスクは、50、60万円ほどから3,000万円までと聞きさらに「おぉぉ」。


貯蔵庫でモルトの香りに全身包まれちゃって、もうそろそろ(てか、とっくに、笑)呑みたいって気分。すると、そんな気持ちを見透かすように、ファクトリーショップ裏手のゲストルームへ。

hakushu14.jpg「サントリー天然水」でもお馴染みの南アルプス雄峰、甲斐駒ケ岳が磨いた清冽な名水を仕込み水とした白州蒸溜所は、野鳥や植物たちの生命力を抱く豊かな自然の中、そして高地に位置する世界でも珍しい「森の蒸溜所」なのだと、スクリーンを使った説明にほうほうと頷く。
そういや、アイラの蒸溜所なんて荒々しい海っ縁だもんね。

目の前に置かれたグラスには、「白州10年」「白州12年」「白州18年」と「山崎12年」。hakushu15.jpg10年モノから舐めていくけど、卑しくもそれぞれ綺麗に呑んでしまう(笑)。
やっぱり熟成に応じて丸く深みを増していくのが判って面白い。そして、「山崎」に比べると「白州」は軽快な感じがするのだね。

hakushu16.jpg別途用意してくれたグラスで、12年モノを山崎の天然水で作ったソーダ「THE PREMIUM SODA」で割ったり、勿体なくも18年を「天然水」で水割りにしてみたりで呑み比べ。
ハイボールは飲みつけない人にも断然おススメだし、でもやっぱりストレートがいいなと思ったり。


白州に合う酒肴として用意してくれたプレートに並ぶは、「ポークハムとチーズの自家製燻製ピンチョス」「無花果のカクテル」、こごみやプチトマトなどの「地場産季節の野菜のマリネ」「紅マスのマリネ」「岩魚と山女の燻製」「あわびの煮貝」。hakushu17.jpghakushu18.jpghakushu19.jpghakushu20.jpg
すっきり系のモルトにも、やっぱり燻製モノがよく似合う。
面白かったのは「無花果のカクテル」で、バーのカウンターにドライなイチジクは定番でも、その風味のままグラスにしちゃったツマミはちょっと粋であります。


そして、移動時間までの束の間を過ごしたのが、ファクトリーショップの奥に併設されたバー「白州」。hakushu21.jpgバー「白州」のカウンターは、銀座8丁目にあった老舗バー「うさぎ」のカウンターを移築したものだそう。
「うさぎ」は、昭和30年から平成12年までの45年間に亘って、各界の名士が集うバーとして知られていたバー。残念ながらお邪魔したことはなかったけれど、使い込まれた天板に肘を載せるガイドの造り、そして古の風情あるスツールと、なるほど老舗バーの味わいの片鱗が愉しめるンだ。時折、往時を懐かしむ客が訪れることもあるんだって。
hakushu22.jpghakushu23.jpg
そこで一杯だけといただいたのが、「白州25年」。
軽快な白州がさらに円く熟した実にスムースな呑み口で、素直な余韻が心地いい。
蒸溜所のサービス特価でも一杯2,000円のアッパーな「白州25年」。
銀座あたりで呑った日にゃ、大台を超える勢いのお値段となると思うと、とってもお得な一杯でもあります。なはは。

hakushu25.jpgおトクと云えば、ショップで購入した「白州蒸溜所」。
颯爽とした香りと充分な熟成感のシングルモルトはお手頃1,400円。ここ「白州蒸溜所」でしか買えないのだから、もっと買い込んでおけばよかったな。


深い緑の中で、シングルモルトの深遠に触れる。「森の蒸溜所」で過ごす、そんな休日もいいよね。hakushu24.jpg車で動かず、あずさ号で行き来するのがおススメです。そもそも車じゃ呑めないものね(笑)。


本日のご一緒多謝は、
 「BAR-NAVI by suntory 公式ブログ」のうっちーさん
 「くにろく 東京たべある記」のくにさん
 「築地市場を食べつくせ」の築地王さん
 「居酒屋礼賛」の浜田さん
 「Tokyo Diary」のromyさん
のみなさんでした。お疲れさまでした~。

「Hakushu」 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 052-35-2211 
http://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

column/02613

口おふくろの味「都川」 で肝焼白焼蒲焼鹿肉となんたる奇遇

togawa.jpg汐留のコンコースで開催されていたちょっとした展示会を覗いてから、烏森口より当て所なく新橋の路地へ。
小体な小料理屋をイメージしながら、
お店を求め散策します。
そのまま開発中の敷地に突き当たってしまい、踵を返して気になる看板の前に佇みました。
「おふくろの味 都川」とあって、「神奈川丹沢の味」とも書いてある。まるで当てずっぽうながら、二階への階段を辿ってみましょうか。

togawa01.jpg手造り感漲る木製看板を潜ればそこは、
雑然とした中に小さなL字のカウンターが置かれた店の中。
人懐っこい印象の女将さんが、「あら、いらっしゃい」的な気の置けない雰囲気で迎えてくれました。

とりあえず、もろきゅうとトマトの小皿で麦酒を。
「おかあさんがトガワさんなんです?」と訊くと、「いえいえ、あの、丹沢に拠点があって、川と都(みやこ)を結ぶというか、川の恵みを東京で提供できれば、なんてことで、ま、都川としたんです~」と女将さん。
へ~、ただ、典型的な丹沢の恵みの鮎はまだ解禁前なのが残念なところ。

鰻料理がオススメということで、はて丹沢の鰻?と思えば、それは愛知一色の産(笑)。
「じゃ、全部出して!」ということで焼かれた、「肝焼」「白焼」、そして「蒲焼」。togawa02.jpgやっぱり肝の苦みはいいもんだよなぁと、濃いめの米焼酎をペロペロ。
しっとりした柔らかさと外周の香ばしさが楽しめる白焼きもなかなか。togawa03.jpgtogawa04.jpg


ヅケとも呼ぶべき「かつおたたき」や「じゃこ天」に「水びょうざ」と、
togawa05.jpgtogawa06.jpgtogawa07.jpg
呑兵衛心が判ってるのは女将サン!絶対イケル口だと相伴をお願いして話し込む。

そこで吃驚することが起きた。

なんとこちらの女将さん、勤務先の草創期を知る女性だと大判明。
その頃のOBの名前が出るわ、当時の様子が臨場感を持って聞けるはで大騒ぎ(笑)。
それにしてもなんたる奇遇!
新橋界隈の幾多のお店の中から、そんな縁のある女将サンのお店に飛び込むなんて。

togawa08.jpg
壁の貼紙に「ジブエ料理も有ります」とあるのはきっと、ジビエのことだよねと訊けば、鹿肉があると云う。いいねいいねとお願いしたソテーには、澄んだ野生の香りと意外なほどに贅沢に含む柔らかな旨味。うんうん。

さらにやってくれちゃったのは、その鹿肉を使ったピザ。togawa09.jpg鹿の香りが生地の香ばしさに包まれて、さらに引き立つあたりが、発見!ってな嬉しさを連れてくるンだ。


丹沢に太公望が構えるのだという、おふくろの味「都川」。
型のいい鮎が揃った夜あたりにまた、お邪魔したいな。


「都川」 港区新橋4-15-3 2F 03-3437-1090

column/02612

口焼鳥「きや」 で焼鳥丼つくねささみレバーもも肉ボンネック

kiya.jpg八重洲通りから平成通りへちょっと折れた辺り。
小諸そばだった店舗が、いつの間にか焼き鳥のお店に変わっていました。
夜しか営まないお店かなぁと思いながら近づくと、
ランチメニューの表示がある。
潔くも「焼鳥丼」一本のランチメニュー。
3本、4本、5本と本数によって、バラエティをつけてくれています。

躊躇なく、「5本でー」とお願いして、啜るスープ。
ランチが、火曜日から金曜日限定としているのは、月曜日にはこのスープが採れないからなのかもしれないな。


5種の焼き鳥がぎっしりと表面を覆い尽くしたどんぶりがやってきました。kiya01.jpg
ほどよい脂とほどよいホロホロがバランスしてる「つくね」、生でももちろんイケちゃいそうな蕩け具合の「レバー」、濃いぃ味わいをネギマにした「もも肉」、おろしたての山葵をアクセントにする澄んだ旨味の「ささみ」。
kiya02.jpgkiya03.jpg
そしてその「もも肉」と「ささみ」が挟んだ一節が「ボンネック」。
ボンジリと首肉(ネック)の合わせ技だという。kiya04.jpgどうもどこで焼鳥丼を食べても、やっぱりご飯よりお酒が合うのに!って微妙な違和感が残るのだけれど、今日はそれがないのが不思議な感じ。

うん、「ささみ」の姿あたりは、京橋の「伊勢廣」のどんぶりを彷彿とさせるね。


4月下旬にオープンしたのだという焼鳥「きや」。
店名は、店主のお名前(木屋さん)そのまんまの潔さ。kiya05.jpg今度、焼酎の濃いところを舐めながら、ここへと至った物語を訊いてみよう。


口関連記事:やき鳥「伊勢廣」京橋本店 でやきとり丼とビール呑むオヤジ(06年03月)


「きや」 中央区八丁堀1-7-6 03-5541-5761

column/02611

口魔法薬草「Magic Spice」下北沢店 でポーク角煮涅槃の麻薬性

magicspice.jpg東京でのスープカレーの先駆けのひとつ、
「マジックスパイス」。
エキゾチックなピンクを基調とした、壁面文字を見上げながら進むと、店内の照明も妖しいピンクmagicspice11.jpg
カレーを美味しく見せる色合いだとは思わないものの、独特の雰囲気をもって、ちょっとしたトリップを楽しんでもらっちゃおう的な意図は有効に働いているようです。
一時は大変な混雑を呈していたようだけれど、今は程良く落ち着いて、溢れ返るような様子はみられません。
でも、それでもしっかり満席。安定した集客力を維持しているようです。


綴じられた基本形メニューに加えて、トッピングのスペシャルmagicspice01.jpg、季節モノ、東京限定magicspice02.jpgに日替わりオススメmagicspice03.jpgとテーブルのあちこちにメニューに類する文字や絵図が氾濫している。
やっぱり情報を処理できず思考停止(来るの二回目なのに、笑)。
おねえさんを呼んで、アドバイスを受けます。

magicspice04.jpg前回は基本スタイルと思しき「チキン」にしたのに、あれこれ欲張ってトッピングして微妙に失敗した感じになっちゃったので、今回は「ポーク角煮」をベースに、トッピングは「モモ」と「フィッシュボール」に抑えます。
辛さは、意外とすんなり食べれちゃった前回の「悶絶」からステップアップ、”摩訶不思議世界への入口”と解説された「涅槃」magicspice12.jpgに挑みます。


覗くドンブリも全体がピンクがかっちゃって、なんだか色眼鏡で覗いているような気分になる。magicspice06.jpgmagicspice07.jpgmagicspice08.jpgmagicspice05.jpg
まずは、スープだけをスプーンで掬って啜る。
噎せそうになるギリギリな辛さに臨戦モードのスイッチオン(笑)。
ライスと一緒に浸し食べると、ご飯が甘く思えてくる。

「モモ」ってのは、いつぞや自由が丘のカレーショップでもいただいた、チベット・ネパール風の水餃子。「フィッシュボール」はというと、割りとしっかりした歯ごたえのタイ風魚肉つみれ。
それぞれに、悪くない。
magicspice09.jpgmagicspice10.jpg
やっぱり、圧倒的な種類のトッピングに気圧されて、どんどん載っけちゃうのはあんまりよろしくない。客単価を上げる営業戦略かもしらんけど、前向きなサービス精神の発露とも受け取れるから悪い気はしないけど、ね。

そんなことを考えているうちにが、気が付けば汗が噴き出している。ふ~。
magicspice14.jpg辛さやスパイス使いの方がまず気になっちゃうところも、「マジックスパイス」のカレーは、濃厚なスープが支えている。ピンクの灯りに惑わされそうになるけど、かなり脂が強いンだ。


ん~、一種麻薬性があるのかもなぁと、ちょっぴりヒリヒリする口腔を開けっぴろげながら振り返る「Magic Spaice」。
エキゾチックなアート風装いと赤基調の極彩色を用いないとこの個性は醸せないのかもーとも思う。
magicspice13.jpgでも、赤でもピンクでもない、自然な色使いの落ち着いた雰囲気で同じスープカレーを食べたい。
そんな気もいたします。


口関連記事:SoupCurry「Syukur」自由が丘店 でMOMO入りスープカレー(07年11月)


「Magic Spice」下北沢店 世田谷区北沢1-40-15 03-5454-8801 http://www.magicspice.net/

column/02610

口中華「ふぢの」 で変り種タンメンのようなタンタンメンの謎

fudino.jpg築地で「ふぢの」というと場内魚がし横丁の橙色の暖簾を連想するひとが少なくないかもしれないね。
で、こちらは市場通りの蕎麦「さらしなの里」の並びにある、「ふぢの」。
路上の看板が醸す雰囲気よりも頭上の突出看板のテイストが以前からのこのお店の気分なんだけど、ま、それはそれとして。
久々に店頭でメニューを睨んでから、奥のテーブル席へ。

たまには辛いのでと、選んだのは麺の部の最後尾メニュー。
「タンタンメン!」とおばちゃんに伝えます。

昼真っから麦酒をプハッとかやってるオヤジを妬ましげに横目にしつつ待っていると、「お待ちどうさま~」とドンブリが届きました。

あれあれ???
ドンブリに浮ぶのは、いろいろ野菜を玉子と一緒に片栗で纏めたあん。
スープそのものは、塩系というか薄口醤油系というか。fudino02.jpg
一般にイメージする「担々麺」とは随分と隔絶した趣で、もしかしてこれって「タンメンでは?」なんて疑問が湧いてくる。

所々にラー油由来らしきオレンジ斑や唐辛子の破片が窺えるのが辛うじての拠り所。
fudino01.jpgfudino03.jpg
かん水匂う、極普通の製麺所的細麺をひっぱり上げて、あんが絡まってモッタリするあたりから強引に啜ると、ア、アチチ(笑)。
やっぱり辛味はほとんどなくて、味付けも非常に上品というか物足りないというか。
ちょっと変わった「タンメン」を食べてるンだと思う方が気持ちが落ち着くのです。


やっぱり「タンメン」との間違いじゃないかという疑念が脳裏をグルグル巡る。
やっぱり、これがどうして「タンタンメン」なんだか判然としないまま、場内の「ふぢの」との関係を尋ねたら、遠い親戚で今は特に交流はない、のだそう。


それじゃぁ、場内「ふぢの」の「タンタンメン」はどうなっているかと思って海幸橋門を渡って訪ねると、場内の「ふぢの」にはそもそも「タンタンメン」がない!
仕方なく、スッパ「酸辣麺」で汗掻いたりなんかして。


これはどうにも確認せねばと、裏をかえすように再訪して再び「タンタンメン!」と叫ぶ。
でもね。やってきたのは同じ表情をみせるドンブリ。
やっぱこれが「ふぢの」の「タンタンメン」なんだ。


それじゃぁ、「タンメン」はどうかというと、それはおよそ一般的な「タンメン」。fudino04.jpgスープだけを啜ってほどよく、麺を合せ啜るには断然弱いあたりは「タンタンメン」と同じではありますが…。


ねぇどなたか、「ふぢの」の「タンタンメン」の謎を解き明かしていただけないでしょうか(笑)。


口関連記事:
  中華「ふぢの」 で炎天下の酸辣麺とろみはふはふ(05年08月)
  信州更科蕎麦処「築地さらしなの里」 で鱧と野菜の二八天もり(05年08月)


「ふぢの」 中央区築地3-3-9 03-3541-6989

column/02609

口御蕎麦處「道頓堀 今井」 で旨味ボディしっかりきつねうどん

imai.jpg道頓堀といえば、「かに道楽」のわっさわさ動くカニやこの7月に閉店してしまうという「くいだおれ」の人形imai01.jpgがイメージにまず浮ぶ通りだけど、最近はチェーン系の味気ない看板に制圧されつつあるみたい。
どこの繁華街も似たような風景になっちゃうのかなぁと思いながら歩くと、その猥雑な空気がふと途切れる場所がありました。
振り向くと、「今井」、と行燈にある。
銀の瓦の整列が目に留まり、飛び石三つの先に揺れる白い暖簾。柳の枝が風に揺れちゃって、ここだけ切り取って眺めると道頓堀じゃないみたい(笑)。
ちょっと小腹を満たしに寄ってみましょう。


お品書きをみると、例えば「にしんそば」は「にしんそば(うどん)」と書いてある一方で、「かちんうどん」は「かちんうどん(そば)」と書いてある。
これって、それぞれの器で、うどんかそばかオススメの方を主体に示しているってことなのかな。
ちなみに「かちん」は餅のことを云い、「ぼっかけそば」は「ぶっかけそば」かと思いきや、牛スジ蒟蒻が載ったそばだよとオバチャン。「かけそば」が別にあるもんね。


まずはやっぱりと、「きつねうどん」をお願いしました。
たっぷりサイズのオアゲが二枚、どんぶりを覆っていて、ひたひたの汁がなんだか美味しそう。imai02.jpg北海道の昆布と熊本の鰹節でひいたというおだしは、化調が気になっちゃうほど見かけ以上に旨味ボディがしっかりしている。
きつねも妙に甘かったりせず、さりげない上品さ。

imai03.jpgうどんそのものはコシ命の讃岐とは違って、主張のない感じがお出汁メインの器なのよと云ってるようでもある。
「だしは鮮度が命」と決して作り置きをしないという。なるほど。


昭和21年創業のそば・うどん処「今井」。imai04.jpg確かに、この汁が当たり前のうどん食べてきて初めて東京のかけ汁みたら、「うげ!黒い!」と思うのだろうね(笑)。


「道頓堀 今井」本店 大阪市中央区道頓堀1-7-22 06-6211-0319
http://www.d-imai.com/

column/02608

口つけ麺や「ろぉじ」 で挽きぐるみ的つけ麺と鯛ぶぶ京の路地

roji.jpgちょっと遅めの夕食をどこで摂ろうかと思案して、
市バスを降り立ったのが百万遍のバス停です。
今出川通りからすぐの筋へ折れ込んで、暗がりに浮ぶ大きな提灯が目的地。
「麺や 高倉二条」というラーメン店が展開したつけ麺の専門店ということで、人気のつけ麺を独り立ちさせちゃったってことらしい。
スピンアウトするくらいのつけ麺だと思うとなんだか期待が膨らんじゃうよね。

カウンターの奥に通されて、「つけ麺200g」と「鯛ぶぶ」のチケットを提示する。
roji01.jpgありそでなさそなのは、供される器がステンレス笊にステンレスのボウルであること。
なんだか無印良品チックにも見える(笑)。
確かにただドンブリに入れるだけだと底のほうがバシャバシャする可能性はあるので、機能的で、ちょっぴり先鋭的な印象も抱かせるね。


そしてその笊に載った麺がまた独特。roji02.jpg挽ぐるみの蕎麦のように、粗い粒子が麺の中にはっきりと窺え、粉の風味と滑らかさは一般的な麺とは一線を画しているといっても云いすぎじゃない感じ。ふうん、面白い。


ところが、つけ汁の方がいまひとつ。
いっそもっとトロミつけちゃえばいいのにと思うほど、折角の麺とのバランスがとれていない。
roji03.jpgroji04.jpg
麺の風味を殺さず活かすつけ汁っては、なかなか難しいのかもしれないなぁと思って再び思案腕組。
ただ味付けや脂を濃くすればいいってことでもなくって、でも明らかに旨味が弱い気もする。
ううむ。

roji05.jpg「鯛ぶぶ」というのは、
鯛の出汁とご飯をくれて、カウンターに用意された電磁器具で残りのつけ汁を温めたところに投入して〆の茶漬け的にいただくというもの。roji06.jpg
半端な温度でなく、熱々で啜れるようにという配慮は嬉しいし、これはまぁ、あり、だな。


店頭の木札roji07.jpgには「京の路地のつけ麺専門店」と記されている。roji08.jpgやっぱり「ろぉじ」は、「路地」からきているのだね。


「ろぉじ」 京都市左京区鞠小路通今出川上ル東側田中大堰町168-1 075-724-3233

column/02607

口カレーの店「インデアン」 でさらさら褐色しっとりミンチ個性に満足

indian.jpgいつぞや、新京極から先斗町へと辿った夜。
木屋町通りへと高瀬川を渡ろうとするその角の処で「インデアン」という文字indian01.jpgを見つけました。
あれ?っと振り向けば「カレーの店」とあって、どこかで見たようなでもちょっと違うような、インデアンの横顔も目に留まる。
はて?あの「インデアン」は京都にもお店があるのかしらんと思いながら、すでに満杯のお腹をさすったのでした。
ここはまた来なくっちゃ(笑)。

ということで、再び遡る高瀬川。
indian02.jpg京都の「インデアン」は、
半端な時間にも拘わらず、群青色の暖簾を提げていてくれました。
入って右手に丸い止まり木の並ぶカウンターと厨房があって、左手にテーブルが数卓というレイアウト。優しそうな女将さんが迎えてくれます。


基本は「ビーフ」か「チキン」か、それとも「ポーク」か。
はたまた「エビ」「コロッケ」、「トンカツ」に「ハンバーグ」。
悩んだ結論は、メニュー文末の一番の贅沢品「ミンチカツカレー」です。

女将さんが拵えてくれてる様子をぼんやり眺める。
そうするとこの光景には、若い兄ンちゃんも、ましてやキャピッとしたネーチャンも似合わない。そんな気がしてきました。

届いたお皿はすっごく意外。indian03.jpg円い皿と同心円にライスが平たく敷かれて、そこへさらさらの褐色がひたひたとして、その中央に鎮座するメンチカツは、見かけからして既に揚げ物としての主張を脱ぎ去っている。

これで結構辛かったりするパターンかなぁと少々慎重に掬ったスプーンを口に運ぶと、それは杞憂の辛さ控えめで、すすすっとスパイスの風味が広がる感じ。indian04.jpg例えばここにターメリックを使っちゃうとこの個性はだせないってことなのだろうなぁなんて考えながら、次々スプーンを動かす。
もう少し出汁のボディがしっかりしててもいいかなと思うけど、この感じって定番の中華そばが秘める懐かしさと同じ魅力があるかも、とも思う。
隠し味に醤油を使っているって噂は本当かもね。

スプーンを差し入れると、想定通りすっとその断面をみせるミンチカツ。indian05.jpg
おほほ、でもね、メンチの中身がね、黄色いのですよー。
しっとりしたミンチの方にはちょっと違うベクトルのカレー風味を仕込んでいるなんてあたり、女将さん、なかなかニクイな~。


食べ終えてしみじみと満足の「インデアン」の「ミンチカツカレー」。


indian06.jpgやっぱり思う素朴な疑問、大阪の「インデアン」とはなにか関連があるのかを帰り際に訊いてみた。
「たまに訊かれることあるのですけど、関係はないんです」と女将さん。
ま、食べれば違いは明らかだものね。


昭和35年創業とも云われる西木屋町の老舗カレー店「インデアン」。indian07.jpg外観の表情もいい味だしてます。


「インデアン」 京都市中京区西木屋町六角角山崎町236-6シャイン会館 075-231-0872

column/02606

口ビアハウス「BIER REISE’98」 でビールの甘みとメンチの凄み

bierreise.jpgずっとずっと気になっていた新橋の有名ビアハウス、
「ビアライゼ’98」へお初のお邪魔です。
前日に電話してみると、その翌日は月に二度の貴重な土曜日営業日。
基本的に予約は受けていないそうで、「混みますよね?」「平日より多いことが多いですね、ま、わかりませんけどぉ」とおかあさん。
開店時間の昼過ぎ2時っからというのもなんなので、4時過ぎに狙いを定めて、第一京浜の裏手を訪れると…。
入口前のテーブルにもすでに呑んでるヒトの姿。
あららやっぱりと叫びながら(笑)一応、店内を覗けばまさに大盛況。大入りです。


念のため声を掛け、折角新たに椅子出してくれちゃったりするので、いつ空くとも限らないまま暫らく待ってみることに。
すると間もなく一団が入口からわらわらっと吐き出されてきました。きっと開店時から呑っていたのでしょうね。入れ替わるように、店頭の仮設テーブルに居場所をゲット。さてさて早速ビールです。


まずは基本の生ビール。ぐーーーっとね(笑)。
円く軽やかな呑み口と後からククっと襲うちょっとした甘さに似たコク。
お相手は、「ハム屋のベーコン」に「メンチカツ」。
たっぷりした厚みのベーコンをカプっと噛めば、ほどよい燻香と脂の旨味がわっと広がる喜び。bierreise01.jpg

bierreise02.jpgこりゃ間違いなくビールによく合うねと思うのは然ることながら、
カリリとした衣とつまりはジューシーそしてスパイシーな中身の醍醐味を訴えるメンチの凄みたるや。bierreise03.jpg粗く刻んだ半生玉葱もアクセント。贅沢に廻しかけたデミソースとの相性も推して知るべし。
は~、至福。


立て続けにグラスをお代わりして、「フィッシュ&チップス」に「ホワイトアスパラ」。
bierreise04.jpgbierreise05.jpg
ホワイトアスパラのシャク~~っという歯触りと仄かな土の香気がいい。

降り始めた雨が気になり始めたところで運良く、店内の大テーブルへ。bierreise06.jpgぎっしり満員の店内は、わいわいと熱気を帯びた賑やかさ。どこを見ても笑顔なのがいい。
その間をホールの兄さんが、駆け巡っている。うん、ご苦労さま(笑)。


「豚バラ立田揚げ」「しいたけ焼き」に「ポテトサラダ」「あさり酒蒸し」で、
bierreise08.jpgbierreise09.jpg
bierreise10.jpgbierreise11.jpg
この日のビールのひとつ、定番「バスペールエール」。
すっきりしながら奥行きのあるコクがあって、ほの甘い後口が心地よくって、これはいい。
bierreise07.jpgbierreise12.jpg
パブでもよく見かけるこの「Bass」のロゴにもっと親しんじゃいたいな。


と、同じテーブルで相席となっていた如何にものご常連さんが声をかけてくれる。
「うまいでしょ~、ここのビール~」。
異議なんぞないので、ブンブンと首を縦に振ると、「八重洲にあった灘コロンビアっていうビアホールで使っていた旧式サーバーを弟子の彼が引き継いでね、そのサーバーの中の管がね、水道管くらい太いヤツで勢いよく注げてね、それで旨いってのもあるんだよね、彼の注ぎの腕前ももちろんだけどね!」と時折カウンターの向こうを指差しながら、喜色満面の赤ら顔で矢継ぎ早に話してくれる。オジサン、愛しちゃってるのですね~。


は~、ビールでもグラスを重ねると本格的に酔っ払うのだと判っちゃった(笑)。


店の名が示すように、ビールの旅を繰り返して10周年となる「ビアライゼ’98」。bierreise13.jpg節目を迎えてこの6月、新橋仲通り沿いに移転bierreise14.jpgするそうです。
この佇まいを拝めるのは、もうあと僅かですね。


「BIER REISE’98」 港区新橋5-12-7富永ビル1F 03-5408-8639

column/02605


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