上海旬彩料理「新世界菜館」で 賄い的咖哩飯潜む旨味ひたひた

shinsekai.jpg気がついたら、お昼を摂らないままひる時をすっかり過ぎていました。 すっ惚けたお腹は、急に思い出したかのように鳴り始める(笑)。そんな目一杯の空腹が、「二郎、食べちゃお!」という妙案を呼び覚ます。 二回フラれて未訪の上野毛も頭を過ぎったけど、なぜこの日は神保町まで足を伸ばす気満々になりました。 時刻は3時ちょっと前。駅階段を上り、靖国通りから折れ入ると店の前にひと影がない。 懸念その通りに、あーやっぱり?と「本日終了」を確認。 素直に踵を返して立ち寄ったのがこちら、「新世界菜館」です。 こんな半端な時間に開いててよかった。

麺モードを振り払い、課題のひとつだった「咖哩飯(特製カレーライス)」をお願いします。 「カレーライス!」と告げると、ホールのオネエちゃん、「へ?」ってな顔をする。いやいや、そんな意外そうな顔をしないでおくれ(笑)。杏仁豆腐もだよ。 「カレーー、オマチドサマデシタ」。 shinsekai01.jpg届いたのは、何気ない家庭的な風貌のお皿。 たっぷり載った紅生姜がB級の匂いすら窺わせます。 そして、カレーの中央にとっぷりと浮かんでいるのが温泉玉子。shinsekai02.jpgさてさて。 溶けだしたジャガイモの粒子と甘さの感じが優しい食べ口のカレー。 ん?でも、食べるごとに、例えばラーメンを啜るごとに思うような旨味が底の方にひたひたとあるのに気が付いた。ほうほう。 温玉を崩し食べればコク味が増して嬉しいというのは、期待通り。shinsekai03.jpg辛くもなく、ホント何気ないのに、これってもしや、ある日突然思い出して食べたくなるよなカレーかもしれないな。 shinsekai04.jpg添えられたカップのスープが、これまた何気に旨い。 中華料理店の全体像をこの小さなカップで占うことが少なからずあるけれど、そんな意味でも”○”でありますね。 中華料理店のカレー。 元々は賄いから生まれたものだろうとの推測は容易にできる。 それが、メニューの中に定位置を占めていることはそれなりに意味があるンだね。 口関連記事:上海旬菜料理「新世界菜館」 で挑む橙色のスープふんわり挽肉(05年01月)
「新世界菜館」 千代田区神田神保町2-2 新世界ビル 03-3261-4957 http://www.sinsekai.com/
column/01343再会

「上海旬彩料理「新世界菜館」で 賄い的咖哩飯潜む旨味ひたひた」への2件のフィードバック

  1. でたぁ~、私も以前行きました。
    中華出汁が効いた摩訶不思議なカレーで、それが不思議と
    美味しいんですよね。
    しかもなぜかこれ、単品メニューの中で一番安かったですね。

  2. Re;超神田っ子さま
    カレーでも中華の美味しさですよね~。
    そう、お安いのでどこか申し訳なくて、杏仁豆腐も注文んじゃいました(てへっ)。

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