おきなわすば「首里製麺」

shuriseimen.jpg代田橋の駅から甲州街道を越えたところに和泉明店街という小さな商店街の入口を示すアーチがある。「ハイタイ!沖縄タウンへようこそ!」と横断幕が張られていて、入っていくと「沖縄焼きそば」と染め抜いた幟を掲げたお店もある。そして、さらに進んだ左手にあるのが目指す「首里製麺」です。琉球瓦をあしらって、どこか潮に褪せた風情の外観は、この沖縄タウンの中核店舗ともいえそうな存在感があります。泡盛・古酒の並んだカウンターで、一番人気と書かれた「ソーキすば」をお願いしました。もずくや石垣のマーミヤを思わすフリット的かまぼこ、そしてソーキがトッピング。啜るスープは、実にあっさり。かつて石垣で食べた「来夏世」(こちらは八重山そば)のしみじみしつつコク豊かなスープを想定しちゃったものだから少々肩すかしではあるけど、うんまぁ悪くない。お約束の平打ち麺は、沖縄そばにありがちなボソボソ麺ではなくて、ツルンとした食感だ。噛めば柔らかく崩れるソーキ。とことん煮込んで脂を抜いた様子のソーキは、うらはらに旨味も煮出しちゃったようにも思えるのだけれどどうだろう。店長おすすめの「長寿三代大すば」には、ラフテーやゆしどうふが載っているらしい。壁の貼り紙に「幻の木灰すば」の文字が見えた。つまりはかんすいを使わず、元来の製法の木灰を使ったそばだということだね。土日昼夜各10食の限定すば。かんすいと木灰で、違うのか違わないのか食べ比べてみたいな。店内のある自己紹介文には、沖縄を食べ歩いて見つけたおばぁの味を東京でも味わえるようにと、時間をかけて準備し、食材のほとんどを当地から取り寄せて供している、とある。確かに、なんちゃってな沖縄そばの店とは心意気が違っていて、沖縄大好き!が伝わります。 「首里製麺」 杉並区和泉1-3-6 03-3321-4528
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