お食事処「やまびこ」

yamabiko.jpg京都御苑の隅に降り立ち、丸太町通りを進む。通り沿いの、町場の食堂と呼ぶにふさわしい出で立ちのお店が今宵の目的地です。暖簾を払うと、頭上のテレビを見上げ乍ら麺を啜るおっちゃんや巻き寿司を頬張る部屋着のまま近所から来た感じの若い夫婦の姿が目に留まりました。観光地から外れた地元の日常を感じます。隅のテーブルに収まって注文したのは、やまびこ名物だという「冷やしすじカレーそーめん」。大盛りらしい、量感たっぷりのどんぶりだ。そこへお約束の温泉玉子。セルフに自らレジ脇の籠から持ってきて、パカリと投入するのです。何ともそそる色艶の牛スジが誘う。一味らしき赤い粒を纏って佇む白い麺。やおら箸の先を差し込み、そのスジと素麺を引き上げ、啜る。あはは、決して冷たくはなくって、あら熱をとって熱くはない程度の温度加減がなんだか、いい。出汁味とカレーの粉っぽさを含んだ食味が啜る勢いに拍車をかけてくる。意外と辛さもしっかりで、時折、フヒ~となる(笑)。そこで先の温泉玉子を突き崩すと、うほほ、マイルドにそしてコク味を含んでくる。いいね~。あらかた麺を啜り終えたところで、まだまだ汁がたっぷり残っているのを凝視。やっぱ、やっちゃいます?って自問自答。「小ライス」を追加して、投入しちゃいます。どんぶりかかえて、ずるずるズルズル。ふ~、満足です~。辛さとカレーの風味と出汁のうま味が渾然とした後味に、単なる思いつきに留まらない仕立ての良さを思いました。「やまびこ」では、その他、30種近くに及ぶうどんに各種どんぶり、そして15種類ほどの巻き寿司がいただけるようです。 「やまびこ」 京都市中京区丸太町通西洞院東入ル田中町122 075-231-5477  http://suji-curry.com/
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