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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2007年7月アーカイブ

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口どんぶり 「瀬川」

segawa.jpg気がつけば、もんぜき通りにも素通りしていたお店がまだあるもので、そのうちの一軒「瀬川」に寄ってみました。磨き、漂白を重ね、木目の浮き始めた白木のカウンターが心意気。潔くも供する品は本まぐろ「まぐろどんぶり」のみ。丸椅子に座れば、「普通盛りでいいですか?」と訊かれます。届けられるのは、エッジの利いた端正で澄んだ色合いの鮪の赤身。キリッと漬けにされたその身が加減のいい酢飯と違和感のない相性を見せる。海鮮のどんぶりはあれこれ欲張らずに、こういう気っ風ある仕立てのヤツがいい。出来れば、浅蜊かなんかのお椀が欲しいところだけど、なにせ奥行き狭い路面店では、鍋ひとつ置くのも一大事ですものね。それも潔さの一環と心得ましょう。タネの仕入れ状況によって、数量限定の「今だけどんぶり」を出すこともあるらしい。そ、それって、いつです?(笑)。

>中トロの「今だけどんぶり」でニンマリの「春は築地で朝ごはん」のつきじろうさん

「瀬川」 中央区築地4-9-12  03-3542-8878

column/02309

口STEAK HOUSE 「B.M」 戸越店

bm.jpg第一京浜に沿って、中延から戸越方向に辿ると、交差点の角にネオンの青い文字を掲げた丸太小屋仕立てのお店が見つかります。「B.M」は、近辺に大井本店や目黒、池上に兄弟店を構えるステーキハウスです。外観と違和感のないウッディな店内が、どこかメキシカンなノリに思えるのは、並び飾られたサボテンのせいでしょうか。さて、ハンバーグのメニューが都合7種類。そこから、こりゃオモロイかもと思った「もろみジャンボハンバーグステーキ」をお願いしてみました。お肉の間にスープっぽいものをと「ガスパッチョ」。スペインの夏スープがなぜ?と思うものの、どっちかというとスペインの植民地であったメキシコの料理として供しているのかも。野菜の青みと酸っぱい調味がクセのある爽やさ。そして、ジューという音とともに鉄板がやってきました。たっぷりとかけられたソースは一見、デミグラスかと思わせますが、よく見ると麦のツブツブを十分に含んでいます。大胆にナイフをいれ、そのソースをつけ添えていただけば、あはは、もろみ味噌が発する発酵系の風味がハンバーグによく合っていて愉しくなる。面白旨いなぁ。「B.M」には、「シャトーブリアンステーキ」以下のステーキは勿論、「ビーフシチュー」「タンシチュー」もラインナップ。西部開拓時代をモチーフにウエスタンスタイルの演出を施したステーキハウスなのだ、という。客がドアを開けて入ってくる度に厨房の奥からも「う~らっしゃーい!」と声がかかり、全体に接客が力強い。今度は大井町の本店か池上のお店でガツンとステーキだ。

「B.M」戸越店 品川区戸越5-15-16 03-3784-5718 http://www.steakbm.com/

column/02308

口らーめん 「ラーメン二郎」 横浜関内店

jiro_kannai.jpg研修を終えて向かった先は、16号沿いの長者町。久々に「二郎」しちゃおうと開店の15分前に辿り着くと、既に10人ほどがさも当然のような顔つきでシャッターが上がるのを待っていました。やがてシャッターが開き、その列がゆっくりと店内に流れ込む。前にいたカップルが並んで座りたいと順番を譲ってくれたお陰で、1巡めの末席に座ることができた。ご注文は、シンプルに「小ブタ」。「ジャンク・ガレッジ」との比較を視野にする「汁なし」も気になるけど、なにせ久し振りの「二郎」なもので。トッピングもせず、やさいましも、なし。ニンニクを少なめでお願いします。「ハイ、ニンニク少なめ!」。ひさびさジロウだ、ワクワク。おお。チャーシューのエッジが綺麗に揃って美しい。さあ、いくぞ(笑)。いつもやさい増しにすると、麺に到達するまでせっせとモヤシ&キャベツを処理しないといけなかっけど、増しにしないとのっけからバランスよくやさいと麺とスープがいただける。んん、うまい!久々な所為かなんなのか、脂に打ちのめされそうないつもの予感が、全くない。そして、へへへ、うんまい。平太麺の茹で加減もデフォルトで文句なし。チャーシューは、あっけないほどにフルフルと蕩け消える。スープへの醤油の匙加減が、麺にチャーシューに野菜に、いいねいいねと思わす絶妙な輪郭を与えている。あれま、あっという間に完食できちゃった(スープ完飲まではしてないけど)。今まで後半戦になるにつれシンドさが頭を擡げてくることが少なくなくて、つまりは、こんなに清々しくジロウ食べれたのは初めてかもしれない。うー、満足! いかん、思い出したらまた食べたくなってきた。そうコレが、「二郎」の魔力なンだもんね。

「ラーメン二郎」横浜関内店 横浜市中区長者町6-94  090-4206-5784

column/02307

口ナン カリーハウス 「Kandy Street」

kandystreet.jpg2日間で3杯目のカレーを食べるべく、炎天下の馬車道へ。「キャンディー・ストリート」は、スリランカ・カレーのお店(Kandyはスリランカ中部の観光都市)。威勢よく、「らしゃいま!」と声を掛けてくれたのは、なるほど彼の地から訪れているヒトのように拝見できます。辛さを示す☆が無印のダール豆とほうれん草の「ダールカレー」やココナッツベースの「カボチャカレー」から、4つ☆の「スリランカチキンカレー」、5つ☆のスパイシー「ポークカレー」まで9種がメニューしている。可愛く、2つ☆の「キーマナスカレー」をお願いしてみましょう。カウンター越しに、「きまなす!」と云いながらスッと差し出されたプレートにはサフランライスにサラダ、カレー粉に和えたポテトが載っています。続いて今度はウンウンと頷かれながら受け取ったボウルは、粘度の低そうな黒褐色のカレーで満たされています。サフランライスにジャバとかけてしまうには当たらないと思い、スープカレーの要領でいただくことにしました。ひと口目には薄いとさえ感じるほど、さらっとあっさり。辛味はほぼなく、もちっとコクが欲しいなぁと思っているうちに、じわりじわりとつまりはダシ味が伝わってくる。日常的に口にするんだったら、こういう感じの方が適しているのかもなぁとそんな考えも浮かんできます。ただ、ナンと合わせ食べようとすると、やはりボディが弱いかも。一方、「牛スジと野菜の煮込みカレー」は、2003年のハマカレー・コンテストの「ハマカレー・プロ部門」で金賞に輝いたものらしい。はて、“ハマカレー”とはなんぞや。そう括ってしまうのは、いいのか悪いのか。今はなき「横濱カレーミュージアム」も連動した地域活性化プロジェクトの一環だったのかもしれませんね。

「Kandy Street」 横浜市中区太田町5-63  045-641-1717
http://www.kandystreet-curry.com/

column/02306

口いろり焼き 「門次郎」

monjiro2.jpg再びお邪魔しました「門次郎」。大将がいつもの、また来ちゃったの的歓迎の笑顔(?)で迎えてくれました。不要なお愛想は一切口にしませんが、なんだか信頼篤い、安心させてくれちゃう雰囲気を持っているのです。この夜は総勢8名様ご一行。定番の「冷やし豆腐」や脂の蕩けがタダモノでない鯖を含んだ刺し盛り、いぶりがっこ、米沢牛のステーキにニコニコ舌鼓。そしてこの夜のトッピックスは、素人でも仕入れルートを知りたくなるような上モノな貝の仲間たち。旨味がギュギュッと詰まったトコブシ、姫さざえ。それはもう濃厚×濃密な海のミルクな岩牡蠣。香ばしくした仕立てがニクイさざえ壺焼き。さらなる白眉が、大将がみせびらかすように手にしていた立派なる黒鮑。柔らかなクキュッという歯応えに艶かしい磯の風味がそそるその身も旨いけど、ひっくり返りそうになったのは肝のぽん酢漬け。一点の濁りも臭みもないまま、炸裂する旨味。だはは、こりゃ堪らんて、もう。おねーちゃん、お酒、追加追加(笑)。こうして、そのスジのお歴々と交わす会話も愉しく、あっという間に夜は深まっていくのでした。

「日本フードジャーナリスト会議」から流れた今夜のご同席は、いつもお世話になっている食ブログ界のおやびんヒロキエさん、かの「ラーメンデータバンク」主宰で「自称「日本一ラーメンを食べた男」の日記」の大崎裕史さん、全国ワイドな食べ歩きネタ満載の日本食べある記@Blogさん、「カレーですけど ごめんあそばせ♪」ヘアーの紅一点華麗叫子さん、そして同じくTBMの認定特派員で軽妙な語り口な「バンド・オブ・トーキョー☆」のロレンスさん「ジャポ二郎」「くにろく」なくにさん、そして岩牡蠣をお持ち帰りしそうになった「じょんがら御膳検討委員長」のtakapuさん、のみなさんでした。

「門次郎」 港区六本木4-11-9ミカドビル2F 03-3475-1555

column/02246再会

口CURRY HOUSE 「KiTCHEN」 ~夜、「カリ~番長」

kitchen.jpg二日間拘束の研修会場から足を伸ばして、伊勢佐木町まで。ミントグリーンの格子が印象的なファサードの「キッチン」でカレーをいただこうというハラなのです。10数席でしょうか、柱を挟んで左右にカウンターが据えられています。手書きの黒板には、「チキンカレー」「カツカレー」「メンチカレー」に「ハンバーグカレー」「ハヤシライス」。筆頭の「ビーフカレー」を選んでみます。おお。どこか懐かしいサラリとしたコク味。かつて駅のカレースタンドで出会っていそうな気に一瞬なりますが、スプーンを口に運ぶにつれ、決してそんな出来合いのモノではないことが判ってきます。幾多の野菜・果物に豚骨・鶏がら・牛スジを合わせ、じっくり煮込んだという下地の出汁味が嫌味なく伝わってきます。そして、ほろりと融ける牛肉、抑えた辛味。ご近所の「アルペン・ジロー」が標榜している”横浜カリー”と同じ系統にも思えてきました。窓硝子に貼られた雑誌の記事には、贅沢にふんだんに野菜の素揚げがトッピングされた「やさいカレー」の写真が載せられている。改めてキョロキョロするもメニューを記した黒板にその行は、ない。どうやら曜日限定のメニューみたいだ。うーむ。また明日来る?(笑)。

さて、この日の夜には再び、ひと皿のカレーをいただきました。「東京カリ~番長」の水野仁輔氏と料理カメラマンの今清水隆宏氏パネラーの「日本フードジャーナリスト会議」で供されたカレーがそれ。スパイスを特別に配合したりせず、いつもの市販ルウだけで“家カレー”はもっとおいしくなるんだよと説く新刊、「喝采!家カレー」掲載のレシピをベースにした「一晩漬け込むポークカレー」だ。これでホントに市販ルウだけかよ~と目論見通りの感想を零してしまい、なんだか口惜しくなる仕立てがニクイ。カレーの法則、っていうことでその要素を「(素材+だし)×スパイス+隠し味」とし、特に同意するに首をブンブン縦に振ってしまったのは、“だしはカレーの美味しさを決める”というフレーズ。ベースとなる“だし”が欠けていたり、スパイスのトンガリに傾倒しているようなカレーは好きじゃない!んだもの(スパイスに造詣が浅いのと極辛が苦手なせいも多分にあるけど、笑)。その上で、スパイスは「香りづけ」「色みづけ」「辛みづけ」の3つの作用があって、“「カレーの性格」を決める”ときた。つまりは、“だし”を引き立て、昇華させてくれるのがスパイスなんだね。そして、隠し味は、相反する作用(「反動」)で輪郭を深めたり、ポイントをもうひと押し(「相乗」)したり、そして「バランス」を整えたりして、“「カレーの仕上がり」を決める”。そんな隠し味のマトリクスまでも当然の研究の果てにあるスグレモノが、市販のルウだというんだ。あは、週末は家カレーしなくっちゃ、だ。

>どこどなく妻夫木聡似の「カリ~番町」水野仁輔氏
>「カレーですけど ごめんあそばせ♪」ヘアーで参加の華麗叫子さん

「KiTCHEN」 横浜市中区末広町2-5-1 045-261-5652 http://www111.sakura.ne.jp/~curry/

column/02305

口洋食 「京橋 ドンピエール」 dom-pierre

dompierre.jpgランチにとオフィスを離れたのが13時。そんな時には!と思い出したのが、こちら「京橋 ドンピエール」です。フライパンを余計に使うし、なにより手間と時間がかかるということで、ここのオムライスにありつけるのは13時を回ってから、なのです。「ふんわり玉子のチキンオムライス」も気になりますが、ここはひとつ「ビーフオムライス」に挑んでみましょう。まずは、サイドオーダーした「サツマイモの冷製ポタージュ」。爽やかな中にほんのりした甘さにしみじみとする。恥ずかしくも、ペロッと平らげてしまいます。そして以前もいただいた、細かく千切りした人参のサラダが、好き。もっとくれないかなぁと思っているところに「お待たせしました!」とメインのお皿が到着しました。お皿に載っているのは、まさに量感ある黄色い筋斗雲的楕円のみ。ほんのり焼き目のついた玉子。やおらスプーンを突き刺すと、中からはゴロゴロッと松坂牛のサイコロが転がり出てきます。合わせ炒めたご飯にはバターの香り、そしてそこに意外に和風な風味が重なってくる。たまり醤油を使っているンだという。ほ~ぉ。贅沢な松坂牛の「ビーフライス」が既にあってのオムライスか、はたまたチキンライスに変わる中身をあれこれ試行錯誤してのビーフオムライスなのか。成り立ちをひと言訊いてみたい気もいたします。そうそう、玉葱の甘さとしどけない牛肉の旨味が交叉する「ビーフハヤシライス」のお肉も松坂牛なのかな。

「京橋 ドンピエール」 中央区京橋2-3-4  03-3242-0141 http://www.perignon.co.jp/

column/00663再会

口お食事処 「亀鶴」 kikaku

kikaku.jpg荏原中延から戸越銀座方面ヘと至る裏通りに一軒の町の食堂がある。覗くショーケースには、薄っすらと埃を被り、配置の曲がった料理サンプルが並んでいます。意外とすっきりとした店内。壁のテレビを見上げながら小瓶のビールに枝豆をお願いしてから、頭上のメニューをチェック。ん?。煮魚と豚角煮に挟まれた位置に、「プルプル定食」なる文字を見つけました。訊けば、豚肉を特製のタレで食べる感じのものらしい。「おかあさん、それちょうだい」。届いた豚さんは、バラ肉あたりをちゃっと湯掻くか煮炒めた感じ。芥子を溶かし込んだタレに浸していただきます。豚しゃぶのイメージとは明らかに違っていて、なにより肉の歯応えがしっかり。筋張ってるところもある。これ豚と違うンじゃないのかなぁとも、へ~面白いなぁとも思いつつ、でも少なくとも“プルプル”はしてないよなぁと改めて凝視してみる。もっと脂の多いところの薄切りを使えば“プルプル”な感じになるのになぁと反ってその名前の由来に謎が深まってしまいました。隣のテーブルの常連的職人なオッチャンは、座るなり「お茶ぁ」と云っては、出された緑茶ハイをさも当然のようにグビッと呑んでいます。黒板には酒のアテにもご飯のおかずにもなりそうなアイテムがびっしりと書き込まれていて、和食系洋食系中華系それぞれの定食から、どんぶりモノに「カツカレー」、ラーメンに餃子までがラインナップ。町のお食事処「亀鶴」は、ガテンなオッチャンから学生、サラリーマン(場合によってはOLまで?)のニーズに敢然と応えているようです。

「亀鶴」 品川区東中延1-8-4 03-3785-0799

column/02304

口cuisine francaise 「Le Grandbourg」

legrandbourg.jpg袋小路の通用口へ至るかのようなビルの脇道の入口に、赤い看板が置かれています。その看板が導くのは、少し色の褪せた赤いテント。ちょっとチープに草臥れた印象を抱かせます。ところが、踏み込んだ店内は、クラシカルな風合いを含む落ち着いたもの。サービスの女性の応対が、堅苦しくなく、かつ品位ある雰囲気を作っています。サービスランチとでも云うべき「menu a」から「和牛ハンバーグステーキとリゾット」を、そして「本日のスープ」を添えてもらうことにしました。この日のスープは「ヴィーツとじゃがいものヴィシソワーズ」。赤蕪由来の赤みが映える鮮やかな冷製スープに優しくナチュラルな甘さがよくマッチしていて、美味しい。続いて届けられたプレートに載るハンバーグは、粗く刻んだ赤身肉を纏めたもので、しっかりめの歯応えに続いて澄んだ旨味がジュンと滲んでくる。脂の旨味に傾倒したものでないこと、そして身肉に寄り添うようなソースが決して強過ぎることなく上手に引き立て役を演じていることに感心だ。グレイビーな仕立てということか。そして、あっさりとしたチーズ風味のリゾット。自家製天然酵母によるパンの香りをクンクンと。今度は、ロース肉の香草ソテーだという「仔羊のグレッグ」をいただきたいな。

「Le Grandbourg」 中央区銀座2-13-19アルカビル1F 03-3541-7166

column/02303

口らヽめん 「風」 fu

fu.jpg両国駅から清澄通りを駒形に向って進み、横綱町公園を過ぎた本所の裏通りに、「風」はあります。”風”と書いて、”フウ”と読むのは、電話口で「はいふうです」と云われて一瞬戸惑ったから間違いありません。白い暖簾の先は、子供連れ家族や学生風のお客さんでほぼ満席。きっちり地元に根付いたお店のようです。素直に「らあめん」あたりでと思いながら、お隣のどんぶりが目に入った瞬間に路線変更、「辛みそらあめん」を「半熟味たま」「九条ねぎ」トッピングでお願いすることに。まずは例によって、スープをひと口。そこそこの辛さが口腔に広がりますが、それを支えるベースのスープが余り感じられません。勝手にコクあり系のイメージでしていて、味噌やスープ自体のコクを求めている所為かもしれないなぁと思いながら、麺を啜る。麺は、スープをよく絡ませながらしゃきっとしていて悪くない。辛味が先立つスープではなくて、素朴に出汁の仕立てがその魅力を発揮するであろう、醤油の「らあめん」か塩の「しおらあめん」を選択すべきだったかと少々悔やむ。あ、なんだ「担々めん」という手もあったんじゃん。うーむ。どのあたりがそのお店の魅力を美味しく享受するポイントか、もう半歩くらい考えてからオーダーを決めなくちゃとか、いやいや閃きも大事じゃん?とか、降り始めた雨の中、グルグルと思うのでありました(笑)。

「風」 墨田区本所1-10-1 03-3829-5877

column/02302

口和食「樹庵」で あばれまんじゅう赤米ご飯姐さん囲むサロン

jyuan.jpg木挽町通りを通る度に気になっていた「あばれまんじゅうセット」をいただくべく、「樹庵」さんへ。
店頭には涼しげに朝顔が咲いています。
狭い間口を奥へと伸びるカウンターに居並ぶのは、何故か全員がオジサマ。
その、夜な雰囲気から思わず「とりえずビール!」と云ってしまいそうになり、慌てて「あばれまんじゅう」をと、声を掛けました。
カウンターの中には、もしやオジサマたちの隠れアイドルかと思しき小料理屋の姐さん的オバサマたちが楚々として(?)立ち動いています。

さて、膳が届きました。
jyuan02.jpg「あばれまんじゅう」に事前知識がなかったもので、「熱いですから、気をつけて」といわれた、この刻み海苔てんこ盛りの鉢がそうかとしばし呆然となる。

海苔を掻き分けて探ると、餅状の白い肌が現れた。
jyuan04.jpg
匙で崩すようにしながら汁と一緒に掬うと、なるほど肉饅頭だ。
粗挽き肉の旨味をもっちりが包み、出汁豊かな汁に海苔の風味が溢れて、なかなか旨い。

お茶碗には赤米入りのご飯。
jyuan05.jpg

切干大根に大根や厚揚げを炊いたものに古漬け、と周囲を固める小鉢も気が利いている。
これに水菓子がついて、1,000円也。
なんだか不思議と満足な気分だ。

お茶を啜っている脇で、会計を済ませたオジサマに姐さんが云う。
「じゃ、また夜にね」。
嬉々として頷くオジサマ。
夜ともなれば姐さんを囲むサロンと化している様子を容易に想像させる、
そんなやりとりが微笑ましい。
きっと家庭的でありながらしっかりとした仕立ての酒肴がいただけるのでしょうね。


「樹庵」 中央区銀座4-13-14 03-3543-5840 [閉店]

column/02301

口バー 「伽藍Bar」

ghalan.jpg電通通り沿いの古びたビルの地階にあるバー、「伽藍」に寄ってみました。三日月の刻まれた、木の厚みを思わす扉をぐっと押し入ると、店内も凡そウッディな印象。どこか穴蔵に籠もるような佇まいもみせています。カウンターの隅でスペイサイドの「GLEN ELGIN」を。その穴蔵の奥には、ラップトップが据えられていて、いつしか演奏が穏やかに始まる。この小バコで生BGMねと鍵盤の手元を眺めたりしていたら、それに突如としてボーカルが被さった。あれま、さっきまでバックバーを背にしていた女性が、オリジナルだという曲を唄っているんだ。男性的な設えのこのバーのカウンターをニッコリ守るのは、実は女性おふたり。歌姫、音関係者の根城にもなっているようです。

「伽藍」 中央区銀座6-4-8曽根ビルB2F 03-3289-3600 http://www.ghalan.com/

column/02300

口鮨 「すきやばし次郎」

sukiyabashi.jpg巡り合わせた契機を好機と、凡そ敷居の高かった「すきやばし次郎」の暖簾を払う日がやって来ました。目立つ空席が意外な「バードランド」を横目に、ただ「鮨」と染め抜かれた暖簾を潜ります。定冠詞をつけた”THE 鮨”を現しているようにも見えます。一言で云うなら、清廉な、という印象の店内。カウンターが埋まる程度の予約に抑えているのか、特に満席という訳ではないようです。まずは、小瓶の麦酒を。添えられたのがちょっとした小鉢ではなくて、枝豆だというのがちょっとした驚きだったりする。アッチッチーなおしぼりも話のタネに。さて、「おまかせ」の先頭を切るのが、マコガレイにスミイカ、シマアジ。マコガレイの白身ながらも少々ねっとりした強い香気にハッとなる。そして早くも、大トロ、中とろ、赤身と鮪の共演が届きます。品のいい脂のとろけ具合から赤身が醸す酸味へとグラデーション。続いて、シンコ、アワビ、生のアジ。嗚呼、「次郎」の新子が食べれるなんて、「次郎」の蒸し鮑を口にできるなんて、といよいよ落ち着かない感じになってくる。捻りを入れたフォルムがそそる二丁づけのシンコ。加減のいい〆具合。小さなタネに凝縮されたシゴトがシャリと一体になったまますっと綻んでいく。シャリの丸みに合わせるように凹に包丁を入れるというアワビ。結局口に入れる前にシャリを零すという粗相をしちゃったけど、香りをしっかり残しながらこうも柔らかく仕上げたアワビを余所で知らない。紅白鮮やかなクルマエビはミソつき。逃さず包み込んだようなエビの甘さが、じーーんと長い余韻を残す。イワシに、シャコ、そしてカツオ。時折出くわす、煮くずれそうな出汁がらのようなシャコとは違って、寸止めの如くギリギリのところで茹で上げて漬け込んであるようで、初めてシャコ本来の旨味香り、歯触りに接した想いになる。一方の、既に脂のノリ十分も、燻した香りが強過ぎて思えるカツオも果たして「次郎」流か。冷たいところを一本とお願いした大吟醸「賀茂鶴」は、くくっとコクを放ちつつ後口サラッとして、金箔入り。アカ貝の身の香り、特にヒモのくっきりとした滋味がいい。ミル貝にトロの巻物。濃密な海苔の香りにトロの厚みある旨味が渾然となる。さらに続いて、コバシラ、ウニ、イクラの軍艦三種。小柱のすっきりした独特の香りが特筆されます。鞍掛けの玉子焼き2貫。こうまでして柔らかく儚くあっという間に解け消える煮穴子は、ツメもあっさり。以上24貫にて「おまかせ」の終演であります。おぼろの巻物あたりを追加しようと目論んでいたものの、到底それには及ばぬ満腹状態だ。トータルに振り返ると、お!ん?うーむ、ほほう!あれ?ははーん、むむむ、という感じ(笑)。なんだかワケがワカリマセンが、まず一貫一貫でシャリの具合が違うこと。固さどころか温度や酢加減までが違って感じて、まさか都度シャリを変えてるの?などと次第に混乱してきてしまった。そこへいままでとは違う仕立てのタネが織り込まれるものだから、なんだか静かなジェットコースターに乗って乱高下しているような手練手管に戸惑うことに。テーブル席ゆえ、矍鑠たる次郎さんが握ったものかどうかは定かでないとしても、そんな「次郎」をすんなりと楽しむにはまだまだ精進が足りんということなのかもしれましぇん。「次郎」の深遠は、一度の訪問では分からない。だけどお足が追いつかない(泣)。

「すきやばし次郎」 中央区銀座4-2-15塚本素山ビルB1 03-3535-3600

column/02299

口トマト専門店「Celeb de TOMATO」で 赤黄緑のトマトづくし

tomato.jpg青学の西門近くにトマトの専門店があるという。
そりゃ面白そうだと、週末の予約を入れるとその日は生憎満席なのだという。
おー早くも人気沸騰かと、先の予約をお願いして、訪れたのがその名も「Celen de TOMATO」。
鮮やかな赤地のサインが目印。
「じぶん日記」の55aiaiさんがトマトづくしならここよと紹介していて、「食い道をゆく」のヒロキエさんは、昔の味のトマトが食べたいと出掛けてるんだ。

ガラス越しにトマトがずらりと並ぶ棚が覗け、その脇に幾種ものジャムやジュースが陳列されている。
ガラスケースの中tomato01.jpgにもフレッシュそうなトマトや幾つものトマトを使ったケーキが並んでる。
そして、その奥がレストラン・スペース。
座席の大半を女性が占めているのは、当然といえば当然か。


この雰囲気に野郎が群がっていたら変だものなと妙な納得をしつつ、メニューをあれこれ。
A・B・Cのコースにしようか、はたまたとグルグル迷ってから、アラカルトをシェアするべしと決めてまず選んだのが、メニュー筆頭の「セレブ・デ・トマト」。
旬のトマトを食べ比べてみたらいかが?というプレゼンテーションだ。tomato02.jpg右側の高知系桃太郎「てっぺんトマト」から時計廻りに「待ってた」「にこにこ」「アメーラ」。
それぞれに甘みと酸味と香りが微妙に違っていて、交互に食べるだけでなんだか楽しくなってくる。
ローズソルトか「じねん」という天然塩で。どれも美味しいけど「待ってた」が好みかな。


続いて、「グリーンゼブラのフリット」。
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どうやらトマト界には、緑のトマトや黄色いトマト、そして黒いトマトまであるらしい。
そんな仲間のひとつ、ゼブラ模様のグリーントマトをフリットしちゃったのだという。
ゴルゴンゾーラのソースでというのが絶妙かつニクイところ。
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ビールに変えて、
ロックでいただくトマト焼酎「TOMATOMA」はほぼトマトジュース。

3品目には魚介とトマトを合わせたものをと「手長海老のグリル トマトのムース添え」。tomato05.jpg香ばしい手長海老はそれとして、トマトのムースは色々な食材とのコラボができそうで、そう思いながらムースだけを舐めてしまう(笑)。


今度はお肉!と「厳選銘柄豚のグリル」をざくざくと刻んだフレッシュトマトソースで。
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しっかりした歯応えのその身から遠慮なく旨味の滲む豚と甘みと酸味がバランスしたフレッシュなトマトが不思議なくらいによく合う。
ピュレで煮たりしてるんじゃないところが肝でもあるね。

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調子にのって定番カクテル「Bloody Mary」もいただいて、パスタへと。
またまたあれこれ悩んで選んだのが「Celeb de TOMATOのカルボナーラ」。

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頂にてんこ盛りしたチーズを崩すと、隠れていた卵黄があわせて蕩け出してくる。
トマトの魅力を仕込んだクリームソースがなんともいい。うまいなぁとニンマリしてしまう。


デザートは「彩りトマトのコンポート」に「フルーツトマトのジュレ」。
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美味しいのと同時に美しいのでありますな。


「Celeb de TOMATO」 渋谷区渋谷2-2-2 青山ルカビル 03-5766-3005 [Map]
http://www.celeb-de-tomato.com/

column/02298

口うどん肉吸い「千とせ」で 肉吸いと玉子かけご飯これはいい

chitose.jpgNGKの裏手、千日前道具屋筋(東京でいえば合羽橋か)のハズレにある「千とせ」は超有名店。
肉うどんを食べてた吉本の芸人が、何を思ったか、いつぞや「うどん抜いて~」と云い出したのが、「千とせ」を有名にしている「肉吸い」の始まりだという。
下町が風情な佇まいのお店の暖簾を潜る。
相席になった向かいの兄ちゃんが啜っているのが恐らく「肉吸い」だな。

「えっと~、肉吸いぃ?」とオバチャンに告げると、「お吸い物だけになりますけど、よろし?」。
云われて初めてはたと気がついた。
そりゃそーだ。
うどん抜いちゃってるんだから、つまりはお吸い物ということなんだよね。


「えっと...」「ご飯モノ一緒にね」
「えっと...」「玉子かけご飯なんかどないです?」
「あ、そ、それ」。
確かに向かいの兄ちゃんの手元のもそうだし、聞いていると大半の注文が「肉吸小玉」「肉吸大玉」なのだ。


どんぶりとご飯ががやってくる。
お新香が添えられたそれらは、なんとも簡潔な昼メシ。chitose01.jpgバラ肉のしどけない脂の魅惑がさらっと具合よくかつを出汁の利いた汁に満ちている。


chitose02.jpg
ちょっと醤油を垂らし混ぜた玉子かけご飯と交互に口へ運ぶ。
どんぶりの底を探ると、半熟になった玉子がでてきた。むほほ~。


吉本の誰がいい出したか知らないけど、いーなぁ「肉吸い」。
ふとゆっくり食べてるお向かいの兄ちゃんのどんぶりを改めて盗み見ると、
あれ?豆腐も浮いている。
そっか。次回は「肉吸豆腐入小玉」と注文するのが本懐と心得よう。
「豚吸」や「玉吸」もあるんやけど、ね。


「千とせ」 大阪市中央区難波千日前8-1 [Map] 06-6633-6861

column/02297


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