和食「阿吽坊」

aunbo.jpg八坂神社の南楼門からそのまま南へ下った下河原通も、京町屋の風情を残しつつ、割烹、和菓子店からフレンチ・イタリアンが点在する道筋になっています。その中の、店頭のお品書きが気になった一軒、「阿吽坊」さんにお邪魔してみました。飛び石を辿り、手前の広間を抜けるようにして、苔庭を臨む奥のカウンター席へ。御昼食は「一汁三菜」。「豆腐のそぼろあんかけ」と「生春巻」の“梅”と「湯葉蒸し」「賀茂茄子の田楽」の“松”。二択に迷いまくって決したのは、“松”。和え物盛り合わせをアテに、京都桂川上流の伏流水を使用したケルシュだという地ビール、その名も「京都」をいただく。和食によく合う、軽く柔らかな呑み口だ。竹の匙で啜る「湯葉蒸し」は、たおやかな湯葉を楽しむに加減のいい、上品かつ充分な味付けだ。う~ん、しみじみ。ふと見た横の女性がイイオンナだなぁと気がついたその途端、さらにそのお隣から聞き覚えのある独特トーンの声が漏れ聞こえてきた。おお、松方弘樹じゃん。こちらも当たり前のように存在感のあるイイオトコだ。続いて、「賀茂茄子の田楽」。味噌が強すぎたり、皮が強わかったりすることある茄子の田楽だけど、ここでは賀茂茄子自身の甘さと香りが楽しめる仕立てになっている。ご飯はじゃこ飯。お椀は「呉汁」。大豆を摺り、京の白味噌で仕上げたものだという、この「呉汁」がまた旨い。「おぶおいれします?」「へ?」「あ、京の煎り番茶どすけど」「あ、お願いします」。なるほど、おぶ、ね。デザートは、「黒砂糖のくず餅」。ぷるっとしてほんのりした甘さを黄粉の香りが包んでいます。なんだか妙に満たされちゃったな。うん。 「阿吽坊」 京都市東山区八坂鳥居前下ル下河原町472 075-525-2900 http://blog.aunbo.com/
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