洋食「ぽん多 本家」

ponta.jpg松坂屋近くの「ぽん多」。あまりウェルカムではないそのファサードの表情は、老舗な割烹のようでもあります。恐る恐る扉を押すと、目に留まるカウンターに先客はなし。正午を回っているというのに、どうしたことでしょう。そのカウンターの隅に収まって、眺めるお品書きには、「アワビバタヤキ」「蛤バタヤキ」、「車海老フライ」「穴子フライ」「柱フライ」など魚貝を活かしたメニューが並んでいます。なるほど、洋風割烹とでも云ってしまえそうなラインナップです。海の幸一辺倒かと思いきや、どっこい、「タンシチュー」や「ポークソテー」なんて選択肢もあり。「カツレツ」をお願いしました。しんとした店内に、ふつふつという揚げ音が聴こえてきて、期待を高まらせます。並べられたお皿にみるカツは、比較的淡い色の衣。低めの油で丁寧に揚げた様子とイメージが繋がります。例によって、お皿の隅に振った塩にカツのお肉の面をちょんとつけて口へ。むっほほ~! 滑らかに清らかに豚肉のエキスと脂の甘味が迸って、うまひうまひ。軽妙なる衣は、さくという歯触りを加えながら、その旨味を上手に包み込んでいる。う~ん、高いだけあるなぁ(笑)。いつもは結局敬遠するこが多い、ウスターソースを試してみたら、香味が素直に控えめで、こいつはいいって感じ。創業明治38年から四代目に至るという「ぽん多 本家」。侮り難し。 「ぽん多 本家」 台東区上野3-23-3 03-3831-2351
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「洋食「ぽん多 本家」」への2件のフィードバック

  1. ここは20年くらい行ってないけど、いつの間にか魚介のフライなんぞをやるようになっていたんだねぇ。
    上野トンカツ御三家のひとつ。
    味は衰えていない様なので、ちょっとホッとしました。

  2. Re;ヒロキエさま
    そうなんですよ~。
    トンカツ御三家のひとつと思って行ったのに、
    ちょっとそれとは違う雰囲気に微妙に戸惑っちゃいました。
    老舗の風格、悪くないです。

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