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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2007年6月アーカイブ

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口中華そば専門 「新福菜館」 本店

shinpukusaikan.jpgまだおやつの時間帯(?)ながら、帰り際に「第一旭 本店」の隣に居並ぶ「新福菜館」に寄ってみました。中途半端な時間なのに、店内はほぼ満席。そこで、中途半端な腹具合なのだけど食べたい、そんなヒトにピッタリのメニューを見つけました。女性や子供、はたまた酔っ払い用とも思われる「中華そば(小)」。どれどれどんなラーメンかなぁと待っていると、嗚呼、やってきました黒いヤツ。初めて東京の蕎麦のかけ汁を見てタジろぐ関西人の気持ちがちょっと分かってしまいそうな色合いのスープだ。多少塩辛いかなぁと思うものの、醤油の魅力をストレートに生かした、どこかで啜ったことのある懐かしさを含んだスープ。そこに合わせた麺は、粉っぽくさえ思わす、加水のない、歯切れのいい細麺だ。博多の麺とはまた違う剛さがあるぞ。チャーシューはお隣「第一旭」にも近く、いわば京都主流の仕立てか。思えば、新京極の方で食べたいラーメンは、「第一旭 本店」と「新福菜館」の間に生まれたもののような気がしてきた。やっぱりこの2軒が京都のラーメン事情に及ぼした影響は少なくなさそうです。

「新福菜館」本店 京都市下京区東塩小路向畑569 075-371-7648
http://www.shinpuku.net/

column/02285

口和食 「阿吽坊」 aunbo

aunbo.jpg八坂神社の南楼門からそのまま南へ下った下河原通も、京町屋の風情を残しつつ、割烹、和菓子店からフレンチ・イタリアンが点在する道筋になっています。その中の、店頭のお品書きが気になった一軒、「阿吽坊」さんにお邪魔してみました。飛び石を辿り、手前の広間を抜けるようにして、苔庭を臨む奥のカウンター席へ。御昼食は「一汁三菜」。「豆腐のそぼろあんかけ」と「生春巻」の“梅”と「湯葉蒸し」「賀茂茄子の田楽」の“松”。二択に迷いまくって決したのは、“松”。和え物盛り合わせをアテに、京都桂川上流の伏流水を使用したケルシュだという地ビール、その名も「京都」をいただく。和食によく合う、軽く柔らかな呑み口だ。竹の匙で啜る「湯葉蒸し」は、たおやかな湯葉を楽しむに加減のいい、上品かつ充分な味付けだ。う~ん、しみじみ。ふと見た横の女性がイイオンナだなぁと気がついたその途端、さらにそのお隣から聞き覚えのある独特トーンの声が漏れ聞こえてきた。おお、松方弘樹じゃん。こちらも当たり前のように存在感のあるイイオトコだ。続いて、「賀茂茄子の田楽」。味噌が強すぎたり、皮が強わかったりすることある茄子の田楽だけど、ここでは賀茂茄子自身の甘さと香りが楽しめる仕立てになっている。ご飯はじゃこ飯。お椀は「呉汁」。大豆を摺り、京の白味噌で仕上げたものだという、この「呉汁」がまた旨い。「おぶおいれします?」「へ?」「あ、京の煎り番茶どすけど」「あ、お願いします」。なるほど、おぶ、ね。デザートは、「黒砂糖のくず餅」。ぷるっとしてほんのりした甘さを黄粉の香りが包んでいます。なんだか妙に満たされちゃったな。うん

「阿吽坊」 京都市東山区八坂鳥居前下ル下河原町472 075-525-2900 http://blog.aunbo.com/

column/02284

口寿し 「さか井」

sakai.jpg錦市場のアーケードを離れて、大丸の脇道に折れたところに「寿し」と染め書かれた白い暖簾が見つかります。設えよく整えた屋台、とも云えてしまいそうな簡潔な造りのお店が用意した座席は、詰めて掛けても5、6人ほどの白木のカウンターです。19時の閉店間際ということもあってか、先客はなし。その小さなL字のカウンターをひとり占め。お品書き筆頭に「にぎり寿し」とありますが、主流を占めているのは、「鯖寿し」や太巻き・細巻きの巻物、そして様々なタネのどんぶりモノです。「穴子丼」をいただきましょう。もみ海苔をたっぷり頂いた穴子は、柔らかくも張りのあるもの。ただ、酢飯とのバランスを考えると、にぎるか巻くかした方がより美味しいことになりそうな気もする。タイミングが悪かったのか、酢飯の酢が浮いて感じられたからかもしれません。明石の穴子がいいとか、韓国・中国産の穴子がどうとかの話を女将さんとしているうちに、大阪・京都の夏と云えば”鱧”ということになって、勢い、「はもの季節姿寿司」をいただくことに。骨切りをした身を炙って、タレに浸し、簀に巻いて形を整え、さらにツメを塗っているという。「手間かかってんのよ~」と女将さん。確かに、梅肉で食べるハモとは違って面白い。面白いけど、これでハモの魅力が引き出せているかというと、ちょっと小首を傾げてしまう。タレやツメに頼らない仕立てができないかなぁ、ナンテネ。〆て、3,400円となりました。

「さか井」 京都市中京区高倉通錦小路下ル西魚屋町592 075-231-9240

column/02283

口うどん 「梅田はがくれ」 本店

hagakure.jpg新橋駅前ビルとなんだか同じ匂いのする大阪駅前ビル群。第3ビルのB2フロアに降りるとそこは、シャッターを閉ざしたテナントが多く、寂れ枯れた雰囲気を醸しています。夜のみ営業の店が少なくないということもあるのかもしれないね。角を折れたところで、以前、人形町のお店にお邪魔したことのある「ネスパ」を発見。おー、と思いつつ視線を送ったその並びに忽然と行列を作っているのが、有名店「梅田はがくれ」です。間をツメツメに!と指示された20人ほどが、小さく前にナライとばかりにジリジリと進んでいきます。順番がやってきました。とっくに済ませていた注文の品は、「かまたま」に「半熟玉子とちくわのてんぷら」。平らに伸ばした生地を機械にかけている様子を眺めているところに、「食べ方分かりますか」と声がかかりました。一応、ぶんぶんと顔を左右に振ると、「では、作りますね~」と云いつつどんぶりをカウンターに置いて、「黄身の廻りにいちにさん!」と円を描いて醤油を3周分注いで、「あとはぐわっとよく掻き混ぜてお召し上がりくださいっ」。で、まぜまぜ。で、ずるずる。ん~、カルボナーラというよりは、玉子かけご飯のうどん版ってところか。讃岐のように麺が矢鱈と主張するでもなく、かといってだらしなく緩いこともない。玉子ダブったと思いつつ、半熟玉子やちくわ天を挟んでは、啜る。つまりは、あっという間の一気に喰い。でも、醤油はひと廻し半ぐらいが丁度よいかも(笑)。次回は、そうしてみ~よぉっと。

「梅田はがくれ」本店 大阪市北区梅田1-1大阪駅前第3ビルB2 06-6341-1409 http://www.hagakure.cc/

column/02282

口バー 「SAMBOA BAR」 北新地

samboakitashinchi2.jpg久し振りの新地で、あるスパゲティハウスを探してその閉店を知り、止む無く別の店を物色しようと徘徊。とあるビルの前で携帯の地図をチェックしていた時に背後からこう声が掛かった。「わりゃー、そこでなにしとんじゃー!」。ひ? どうやら組事務所のある建物のまん前だったらしい。やべぇやべぇ、きっとホンモノだ。ややこしくなってもあかんとスタコラその場を離れて、向かったのがこれまた久し振りの北新地「SAMBOA」です。カウンターの右端に佇んで、まずはやっぱりハイボール。そしてバックバーに銀座のお店で目にしていた山崎蒸留所「The Owner‘s Cask」の、1990年の方をいただく。ラベルに“北新地・銀座サンボア”と記されているだけあって、注視されているのかボトルの琥珀はもう残り少ない。サンボアの中では比較的値の張る一杯は、ガツンと座りのしっかりした、親分な風格の呑み口だ。その親分をちびちび舐めながらカウンターに着き離れするお客さんの様子を眺める。女性ひとりで来て、日経の夕刊を読みながらハイボールを一杯だけ飲んで帰っていったキャリアな女性。方や、初めて息子を連れていつのサンボアにやってきた親父サン。サンボアは何気ない人生模様の舞台にもなっているのですね。

「SAMBOA BAR」 北新地 大阪市北区曽根崎新地1-9-25 06-6344-5945
http://www.samboa.co.jp/

口related column:バー 「SAMBOA BAR」 北新地(過去記事)

column/01999再会

口細うどん 「黒門さかえ」

kuromonsakae.jpg北新地のとある雑居ビル。1階のちょっと奥まったドアを押し開くと、小綺麗に整えられたカウンターが迎えてくれます。うどんのお店ではありますが、正面の壁には”水無月”と題したお品書きがあって、「肉じゃが煮」「わけぎのヌタ」から始め、「焼き茄子(熊本赤茄子)」「モロッコ三度豆の黒ゴマ和え」「ハモのたたき」そして「小アユの天ぷら」まで、18品のそれぞれに気になる日本酒呑みたくなるよな酒肴が並んでいます。臭みなく、まったりとした味わいにしみじみする「とり肝煮」をアテに、ちょっと一杯。周囲の客人たちも、「ポテトサラダに小芋煮ぃ、くれへん?」やら「そやなぁ、水茄子といわしの生姜ぁ」などと云っては、グラスやお猪口を干しています。で、頭上の品札には「細うどん」が7品に「かきあげうどん」5品が準備。「きざみ」「うめこんぶ」などの基本形「細うどん」を横睨みしつつ、「かきあげカレー」を啜ってみることにしました。小ぶりなどんぶり。あっつ熱の小海老が踊るかき揚げがのっているのは、とろみ強い出汁たっぷしのつゆ。カレーは、風味程度に小粋に抑えてあって、辛味も上品だ。そこを泳ぐのが極細の麺。ひと回り太い冷麦くらいの太さかもしれないその麺が、つゆをたっぷりと纏って、はふはふ、讃岐とは対極のゆるりとした魅力があるぞ。なるほど、この麺ならサラっと「ざる」なんかも食べてみたい「黒門さかえ」。以前、黒門市場にあったがゆえの“黒門”、ということのようですね。

「黒門さかえ」 大阪市北区堂島1-4-8廣ビル1F 06-6344-0029

column/02281

口鮨 「宮澤」

miyazawa.jpg以前お邪魔した「東風庵」階下の半地下にあるのが、鮨「宮澤」。白木のカウンターが、親方の周囲三方を囲うようにコの字に配されたこじんまりしたお店です。お昼のメニューは、「にぎり」か「あぶり丼」のいずれか。「あぶり丼」をいただきましょう。届けられたどんぶりには、シャリを覆うように4枚ほどの大振りなマグロの切り身がタレの照りテラテラにして、のせられています。その容姿に惹かれるようにそそくさと齧れば、外周の炙り焼いた照焼風味と中心部のレアで柔らかな食味とが交差する。刺身には不向きなクラスのマグロを工夫して食べさせようというものかと思えば、然にあらず。づけ丼でも充分満足しそうな身肉が炙り焼いたことでまた一層魅力的なご飯のお供になってるね。ご飯を大盛にした方が、タネとのバランスがいいようです。さて、「にぎり」1,200円の方は、どうかな。

「宮澤」 中央区銀座4-14-1 03-3542-0054

column/02280

口和食「福わうち」 でうんめぇ酒肴にとろかつ肉じゃがカレー

fukuwauchi.jpg第9回のフードジャーナリスト会議は、「ミシュランガイド東京」11月刊行を控えるミシュランガイド総責任者ジャン=リュック・レナ氏がゲスト
内外装のグレードによってお店の評価が変わるか?について、あくまで料理が美味しいかどうかだと「貝殻の中にあっても宝石に飾られても真珠そのもの価値は変わらない」旨の例えで表現した行あたりが記憶に残る。
間接的にはお店の設えやサービスがその店の評価に少なからず関わることを暗喩しているようにも聞こえます。

さてさて、参加の4名さまはその足で白金へ。
今やメディアでの露出も定番となった感もある三宮大将の、随分前から気になっていた和食「福わうち」です。味ある風貌の大将が迎えてくれました。

fukuwauchi02.jpg
突き出しに、すり流したほうれん草に雲丹を浮かべたもの。
嫌味の微塵もないほうれん草の香味が、いい。

そしてまずは、「刺盛いろいろ」。
fukuwauchi03.jpgfukuwauchi04.jpgfukuwauchi05.jpg
たっぷり脂がうんめぇ赤むつに澄んだ甘さのヤリイカ、そして歯応えも楽しいサメカワ鰈などなど。

ビールを鹿児島の芋「酔楽人」に切り替えて、「野菜のから焚き」にお初な「子持ちしらうお」。
fukuwauchi06.jpgfukuwauchi09.jpgfukuwauchi10.jpg
フライされたしらうおのお腹にふつふつと細かな子があるね。

「社長納豆」は、
刻んだ刺身いろいろから雲丹、薬味、菊の花びらまでをガガッと混ぜていただくもの。
fukuwauchi07.jpgfukuwauchi08.jpg
うはは、うめー。

今度は夏期限定とある「繁桝うすにごり」に替えて、
その身の香りがそんじょそこらの干物とは違う「ほっけ」。
fukuwauchi11.jpgfukuwauchi12.jpg


そして「福わうち」話題の一品「とろかつ」。fukuwauchi13.jpgグラデーション鮮やかなおろしたて山葵を載せ口にすれば、レアな身肉がまさにとろけるように軽々と脂が消えていき、旨味の余韻がしっかり残る。いいじゃんいいじゃん。


〆にと届いた「肉じゃがカレー」もこちらの話題品。fukuwauchi14.jpgなーるほど、煮崩した肉じゃがであり、甘く仕立てたカレーでもあり。面白い。

帰り際に、梅果肉を中央にしてその周囲に鰯を綺麗に並べた、仕込み中らしき大皿を見つけた。なんかそれも旨そー。大将の顔を拝みに、また行かなくちゃだ。


ご同席は、食ブログ界のおやびんヒロキエさんジャポ二郎で食べある記なくにさんじぶん日記な55aiaiさん、のみなさんでした。

「福わうち」 港区白金1-28-2サーラ白金1F 03-5739-0264

column/02279

口元祖半ちゃんらーめん「さぶちゃん」で 勿論半ちゃんらーめん

sabuchan.jpg今は「昭和」という店になっている、元「真芳味」の店前を通った時にふと思い浮かんだのが、学生時代特にお世話になっていた神保町のこちら。
恐らく10数年振りにその路地を入ると、往時のままの光景が眼に映りました。
赤い暖簾の前に10人ほどが、
空席待ちの列を作っています。
意外とのんびりした回転をオヤジサンが湯切りしたりしている様子を眺めながら待つうちに、じりじりと待ち遠しい気分が高まってくる。

順番巡り、たった8席のカウンターの一番奥へ。オーダーは勿論「半ちゃんらーめん」だ。


以前いただいた時の、こんな薄っぺらい味だったっけか?という印象を、オヤジサンが二つの容器から白い粉をどんぶりに配る様子を眺めながら思い出す。

「お待ちどうさまっ」。

啜るスープにはまず生姜の香りがして、以前思った薄っぺらい様子は、ない。sabuchan02.jpg魔法の白い粉の威力と一種の郷愁をそこに含みながらも、やっぱりイケテるスープじゃんね。

sabuchan03.jpg
一方、見た目麗しい「ちやーはん」があかん。
如何せん、塩辛過ぎる。


相変わらず一見強面で、ぶっきらぼうな物言いで席を指示しては、「お、怒られちゃったっ」と学生を怯ませるオヤジサン。
曰く、「怒ってないから」(笑)。

そんなオヤジサンは、以前にも増してお顔の赤味が強くなっているようにも思える。
失礼ながら典型的メタボ体系で年嵩も積んでらっしゃるので、そのあたり、なんとも心配であります。


そして改めて、昭和41年の創業から今ここにあることの凄さを思うのです。


「さぶちゃん」 千代田区神田神保町2-24 03-3230-1252

column/02278

口無印良品のデリ 「Meal MUJI」 有楽町店

mealmuji.jpg久々に眼鏡を拵えようと、有楽町の「無印良品」へ。MUJIの数店舗ではメガネも作ってくれるのです。仕上がりまでの1時間を過ごすべく、今まで一度も利用したことのなかった「Meal MUJI」で夕食を摂ることにしました。高い天井の下広々と、カフェテラス的・学食的装いでテーブルが並んでいます。目星をつけたメニュー「キャベツいっぱい鉄鍋ロールキャベツ」には、目の前でSOLD OUTのステッカーが貼られてしまい、しばし再考。ガラスケースから選んだ副菜「アボガドとツナのイタリア風」と一緒に、「16品目リゾット」を選んでみました。OLさん御用達のようなカワユいチョイスでありましたでしょうか(笑)。と、折角、テーブルキープアイテムのプレート“笑”で席を押さえていたのに、そんなん知らんというすっとぼけた顔つきの学生風あんちゃんに占拠され、仕方なく笑顔の店員女性に促されるまま、大テーブルのコーナーへ。副菜をアテにビールを呑み干した(全然カワユくないじゃん)ところへちょっとフェミニンなお皿が届けられました。ひと口めは、おりょ?って思うほどの薄塩仕立て。そこをぐっと堪えて、食べ進むと、しみじみと野菜の出汁が感じられてきて、急に和んだ心持ちになったりして面白い。16品目しっかり入っているかは分からないけど、トマトにセロリ、茄子、ズッキーニなどなど、確かに沢山の野菜たちが織り込まれている。シンプルで実利的でぷちお洒落なあたりは、なるほど無印良品の品々と通じるところもあるよね。ふと周囲を見渡すと、意外なほどひとりご飯をしている女性が多い。そっか、いざとなれば居酒屋のカウンターという手もあるオヤジたちみたにはなかなかいかんつーことでもあるのかも。お、そろそろメガネ、できたかな。

「Meal MUJI」有楽町店 千代田区丸の内3-8-3インフォス有楽町2F 03-5208-8241

column/02277

口魚肉酒菜 「夢のつづき」

yumenotsuduki.jpg茅場町の支那そば「八島」と同じ建物を脇から降りた地階にあるのが、「夢のつづき」です。狭く天井の低い階段に一抹の入り難さを感じさせるものの、テーブルが左に右奥にと並ぶフロアは、想像よりひと回り広い。ランチメニューは、5種。納豆、めかぶ、ねぎとろ、とろろ芋、温卵、とびこ、いくらがのっているという「ヘルシーとろとろ丼」や「大山地鶏の鶏南蛮」あたりも気になりつつ、豚肉な気分(?)なこの日は、「かごしま黒豚のバラカツ」で。バラカツ、ってことはヒレでもロースでもなく、バラ肉ってことなのでしょうな。口にして脂が甘く蕩けるあたりは、そのイメージ通り。といって、重かったりクドかったりする気配はない。いつもの通り、塩だけで全部いただけちゃいました。日頃ヒレよりもロース派の貴兄は、もしかしたらバラ派でもあるかもしれません(笑)。そして、ご飯そのものが美味しいのに好感です。サービスのコーヒーを啜りながら何気に、ホールの女性と複数の客たちとの会話を聞くつけ、昼夜とも一定の固定客をしっかり掴んでいる様子が窺える。それに大きく貢献しているのが、そのホールの女性の丁寧で細やかな応対だ。喫煙者と嫌煙者それぞれに気を配り、先の「とろとろ丼」では苦手なものがないかその都度訊ね、対応している。気遣いに、気負いのない女性らしい柔和さがあって、それが足を運ばせる魅力のひとつになっているンじゃないのかな。さて、店名の「夢のつづき」には、どんな意味合いと想いが籠められているのだろうね。

「夢のつづき」 中央区日本橋兜町16-1第11大協ビルB1 03-3249-1122

column/02276

口フレンチレストラン 「ラ・フィーユ」 La feuille

lafeuille.jpg自由が丘から奥沢へと至る通りから奥沢神社を左折する。角のワインハウスを横目にしながら進み、見渡すその先にはお店らしき灯りはポツリぽつり。あれ?道間違ったかな?と丁度不安になるあたりで、右手にトリコロールらしきフラッグがぼんやりと見えてきました。正に住宅街にポツリと佇むフレンチ。恐らく同じ木材と鋳モノで設えたであろう、ドア、マド、そしてベンチ。2階ホールへと案内されると、紅いソファーに、そこここに飾られた華。店全体にどこか女性的なセンスが感じられます。ところが、迎えてくれたサービスは男性で、他に女性スタッフの姿はなし。コーディネーターがいるのかな。口開きのヴァンムスーVin Mousseuxをいただきながら、今月のディナーメニューを拝読する。前菜とメインをプリフィクスに組み合わせるA・B・Cの3コースが設定されていて、それとは別に、無農薬自然栽培の野菜を中心に仕立てるという「Menu de L'egumes お野菜のコース」というコースもある。こちらのお店の特長を識るには、その野菜のコースだ!と思うものの、ABCプリフィクスの方のラインナップにも後ろ髪ひかれる品々が並び、ぐるぐると決められずの優柔不断なヤツ状態(笑)。プリフィクスのメニューにも野菜はしっかりですよ、のひと言でやっと意を決することとなりました。前菜2品+メイン1品のAコース。まず、フェミニンな花柄のお皿に重ねて置かれたクリアなお皿には、「ハムです」と言葉が添えられました。え?ハム?と訝りながら、その薄桃色のムースを口にすれば、おほ、確かにハムだ。ハムの自然な薫香がする。今日のお野菜のポタージュは、コーンの冷たいスープ。ビシソワーズも好きだけど、こうしてナチュラルな甘さが心地いいコーンのスープも同様に好きになる。そして「ラ・フィーユ」のスペシャリテのひとつだという「フォアグラのソテー、アメリカンチェリーのソース」。毎月変わるソースに更に工夫を重ねているんだという。これがね。驚くほどに、軽い! フォアグラといっても、鴨の肝臓を使っているからこその軽妙さなのだという。お~。これに、甘さ軽めのデザートワイン「Sainte Croix du Mont」をオススメしてくれちゃうとろがまたニクイ。相方は、濃くて深い酸味と甘味のトマトが印象的な「甘エビ、アボガド、レトロトマトのサラダ仕立て、ビンゴット風味」と豚のまったりとじゃが芋のほっこりが協奏する「岩手豚とジャガイモのテリーヌ、粒マスタードを添えて」。その都度焼いてくれる、カルピスバターを添えたパンがまた、いいね。して、メイン。プリフィクスのコースに決めた要因のひとつは、今日のお肉料理がそれと訊いての、仔羊のプレート。ちょっと脂が強すぎて、折角の仔羊の香りが負け気味だったのがちと残念ながら、それでもこの味わいはクセになるよな的満足を思う。片や、「骨付き子牛肉と野菜のクレビネット、マデラ酒のソース」。あみ脂で包み焼くのがクレビネットだ。ブルゴーニュの赤「Les Taupes Maison Dieu」のグラスを合わせて。チーズはお好きですか?はい!ということで、3種のフロマージュの載ったプレートを迎えます。「オッソ・イラティ」に、皺々が印象的なウオッシュタイプの「ラングル・オ・マール・ド・シャンパーニュ」が面白い。レアものらしき未知の匂いに、これまたクセになりそうだ。デザートに「エキゾチックムースとショコラのフォンダン ミルフィーユ仕立て」。ミルフィーユと呼ぶアイテムは湯葉っぽい歯触り。「バナナのスフレグラスとイチゴのスープ仕立て ミント風味のジュレを添えて」はミント抜きで(笑)。オーナーシェフの加藤さんとサービスの片桐さんのおふたりで切り盛りしている「ラ・フィーユ」。その名は、“野菜使い”にも通じそうな、“葉”という意味だそうです。今度はやっぱり「お野菜のコース」かな。

「ラ・フィーユ」 世田谷区奥沢2-6-9 03-3725-2189 http://www.la-feuille.com/

column/02275

口韓国家庭料理「とうがらし」品川店 でスンデタラチムトックポッキ

tougarashi.jpg品川港南口でメシでもということになり、コショウそばの「天華」の路地へ。
オレンジ地に赤唐辛子・青唐辛子を文字にあしらった「とうがらし」の看板が目に留まりました。
ここ、行っときましょーか。
ところが、ガラス越しに覗く店内のテーブルはすべて埋まっているご様子。
「いっぱい?」と入口脇にいた店員らしき女性に訊くと、「ナンニンサマ?」。
指4本で人数を示すと無言のまま左脇の階段を上がっていく。お、2階にもフロアがあるんだね。

2階席一番乗りは、奥のクーラーの前に。当然まず、ビール。


定番の「焼きのり」「冷や奴」、そして「スンデ」をいただく。tougarashi01.jpg豚の腸に春雨と餅米を詰めてあるという「スンデ」は、黒米っぽい色合いともっちり食感が面白い。


赤い系では、タラともやしのあんかけ炒め「タラチム」に、韓国餅の甘辛ソース炒め「トックポッキ」。
tougarashi02.jpgtougarashi03.jpg
これくらいの辛さなら美味しく食べれるようになりました(笑)。


あれ?いつの間にやら、韓国焼酎「山」を舐めてるね。

7種類もあるチヂミからひとつと、「じゃがいもチヂミ」。tougarashi05.jpg薄いながらもほっこりを伝えるジャガイモは、チヂミにもよく合うんだ。


そして「カルビクッパ」を分け合って〆る。

八重洲にも姉妹店があるらしい「とうがらし」。築地の「とうがらし」とは関係ないのかな。


「とうがらし」品川店 港区港南2-2-8 第2福田ビル 03-3472-3811

column/02274

口博多「華味鳥」 銀座店 hanamidori

hanamidori.jpg“博多御膳”という言葉の響きにドレドレと釣られるようにして、博品館5Fまで上がってみました。ところが、「博多御膳」のメインはと訊けば、それは「水炊き」。そっかそっか、そうだよね。でもこう暑い中、鍋系は辛いわね。と云うことで高速の路面を臨むソファー席でお願いしたのは、「博多鳥そばとかしわ飯膳」。なにやらとろんとした汁に素麺状の麺が泳ぎ、中央には大きなナメクジを揚げてしまったかのような形状の揚げ物が鎮座している。そのとろんとしたところから、つまりは煮麺を掬いあげ、ポン酢で、と云われるまま、思い切り啜ったら、ポン酢の酸味で噎せそうになった(笑)。素直にそのまんま柔々な麺を手繰れば、とろんとした汁のたっぷりした鳥の滋味がまとわりついてくる。いやはやなんとも、旨いぞ、この汁。クドくなく、それでいて奥行きある、コラーゲンな感じ。汁を啜っては「かしわご飯」、を繰り返す。そして大きなナメクジは、ササミの天ぷら。ササミにしては意外なジューシーさが、とろんと汁に浸ることでなかなか魅惑的なタネになっている。なるほど、水炊きのクライマッックスの部分をメインに御膳にしちゃおうってことなのかもね。煮麺でなくて、博多な極細麺を合わせてみたいであります。そうね。「華味鳥」には、冬に再び「水炊き」で。

「華味鳥」 中央区銀座8ー8ー11博品館5F 03-3569-1621

column/02273

口英国王室御用達 「FORTNUM&MASON」 日本橋三越店

fortnunmason.jpgイギリスからの直輸入だというハイソなお値段の紅茶やジャムが並ぶ「フォートナム・アンド・メイソン」国内一号店には、その奥にティーショップが併設されています。今日のお目当ては、そのティーショップでいただけるというカレーなのであります。カレーの後だと場合によっては味ワカランことになりそうだと、セットの紅茶を先に。セットものの紅茶であっても、すっきり円いまろみでお砂糖もいらない紅茶なのは、ひとまず流石というべきか。「レンダン」と呼ぶマレーシア風カレーのプレートがやってきました。五穀米にすっかり染み入っているさらさらっとしたソースの、色合いはクリーミー。尖がったスパイシーさはほぼ皆無で、カレーというかなんというか。でもね。これがとっても美味しいのであります。ほのぼのと、へ~って感心しちゃう感じの優しくかつ着実な旨味の発露。どうやって作ってるンだろうとじっと見詰めてもよく判らない(笑)。柔らかく煮込まれたチキンにローズマリーをのせたポテト。ただのカフェめしとは出自が違うってな装いに、口惜しいかなすっかり満足しちゃったのであります。

「FORTNUM&MASON」日本橋三越店 中央区日本橋室町1-4-1日本橋三越本店新館B2 
03-3243-9881 http://www.fortnumandmason.co.jp/

column/02272


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