そば・うどん処「山茂登」

yamamoto.jpgふらふらっと和菓子店を巡って、いざお昼と念頭にしていたお店に念のため電話をしてみると残念なことに土曜日定休日。それならばと向ったのが以前も散策した錦市場。興味深い店々が並ぶ狭く賑わう筋沿いは、飲食店の数は少なくて、京豆腐の老舗による豆乳のアイスクリームや「かりかり博士」なるたこ焼きといったイートイン的楽しみ方が主体のよう。市場らしいとも云える錦市場の、大丸寄りに狭い間口を接しているのが「山茂登」です。小じんまりした店内は満席で、入口を入ったところで少々待機。先に注文を済ませます。しっぽくのあんかけ「のっぺい」、あんかけの玉子とじ「けいらん」、「きつねカレー」あたりがやっぱり気になりますが、ここはひとつ「たぬき」にしてみましょう。割と澄んだあんかけに刻んだ油揚げと長葱が浮かんでいます。そばでもうどんでも「たぬき」。そう、京都では、“あんかけのきつね”を「たぬき」と呼んでいるのです。同じく浮かんだおろし生姜を少しづつ解して、あんかけの下から引き上げたうどんと絡め、啜ります。つるんとした、どこか緩いと思えたうどんも、熱々のあんかけ、しっかりした出汁味、おろし生姜の風味、甘く煮ふくまれた油揚げや噛む葱の食感と不思議な一体感があって、主張し過ぎないのが奏功しているように思えてくる。ふう。じんわり温まり、まったり。ちなみに、きつねの玉子とじが「きつねとじ」。「きつね」も、油揚げ一枚がでろんと載っていることはなくて、刻むスタイルです。 「山茂登」 京都市中京区錦小路通堺町東入ル中魚屋町488  075-231-5820
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