RESTAURANT「ヴォーヌ・ロマネ」

vosneromanee.jpg雑居ビルの階段を2Fへあがると、ちょっとした風格さえ感じさせる落ち着いたトーンの店内の様子が扉越しに窺えます。ひとり客にやや気後れを感じつつもドアを押すと、すっとした立ち姿のサービスの方が迎えてくれました。隅のテーブルへ。何席ぐらいだろうか、決して大き過ぎず、そして隠れ家的にも狭過ぎずのスペースだ。周囲のテーブルは如何にも有閑な雰囲気のオバサマたち(嗚呼)。A、B、C、そしてシェフおかませ、とあるランチメニューからプリフィクスなMenu-Bとしました。前菜に「ブーダンノワールときのこのタルト」。ブーダンノワールというと豚の血のソーセージを思い浮かべるけれど、それがソーセージでなくタルトになっているンだ。滋味深いパテが、お~、美味しいぞ。早速赤ワインが欲しくなるじゃん、いかんいかん。それにしても豚の血を料理に使っちまおうなんて最初に誰が考えたンだろね。主菜には「鴨腿肉のコンフィ」。パリッと香ばしい皮目と旨味を濃密にした身肉が楽しめるのはコンフィならでは、ってことなのでしょう。自家製パンも、悪くない。デザートにいただいた「チョコレートのムース」は、添えられたアイスクリームと一緒にスプーンにすると風味の広がりがすっきりと味わえる。ボリュームあるのにぺろっと食べてしまったゾ。印象的だったのは、積年のキャリアを感じさせるご年配ギャルソンの心地いいサービス。澱みない動きに懐のある受け応え。サービスの手腕が料理を美味しくさせることも少なからずありそうだ。たまにはこういうランチも、いいな。 「ヴォーヌ・ロマネVosne-Romanee」 中央区銀座5-11-13 幸田ビル2F 03-3547-1805
column/02111

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください