てんぷら「天朝」

tenasa.jpg1丁目の「Vin de Reve」のランチをいただこうとトコトコ足を運んだら、「12月から昼の営業はお休みします」とのこと。あっら~、と思いながらあわよくばと「ラ・ベットラ・ビス」の前に佇むと「本日は都合によりお休みします」の貼り紙。あっらら~(笑)。さてどうしようかと振り向いたその右手にあったのがてんぷらの「天朝」さんです。厨房を右側にしてL字にカウンターの回る、10席ほどの落ち着いた店内です。奥におばあちゃんとその娘さんと思われる親子がゆっくりと食事中。定食の方を召し上がっているようです。厨房越しに見渡せる、広く開口された窓からは建物の脇に設えられた竹囲いを背にした風景が拝めて心地よい。「天丼」には、やっぱり蓋が載せられてくる。でも見た限りギラギラベトベトした感じはしない。いきなり海老サンから齧る。だらしなく綻ぶことなく、サクっとした食感を残す衣。その軽い揚げ口に合わせるようにタレも軽妙だ。左隅にあるのは茗荷の天麩羅。茗荷らしい香りを楽しんだら、その下の蓮根で再び歯触りを味わう展開になる。「天丼」には残念な思いをすることが少なくないけど、ここの天丼はなかなかいい。松竹梅と並ぶ定食を塩でやったらもっと佳いかもしれないな。 「天朝」 中央区銀座1-27-8セントラルビル1F 03-3564-2833
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