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ただいま鋭意、旧サイトより記事移築中です。
2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2006年12月アーカイブ

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口江戸蕎麦 「ほそ川」

hosokawa.jpg仕事納めの晩はやっぱり蕎麦屋で、と足を伸ばして両国まで。江戸東京博物館近くの北斎通りから若しやここかと路地を入った先で、小豆色の大ぶりな暖簾で迎えてくれるのが江戸蕎麦「ほそ川」です。質素な蕎麦屋の風情とはひと色違う表情をみせる店内の様子を眺めながら、一脚追加してもらった奥のテーブル席へ。隠れ家的立地と雰囲気がお忍びっぽい客筋にもウケそうだ。付き出しの塩豆をカリカリしつつビールを干して、フウとひと息。お品書きで目星をつけた「山葵の醤油漬け」「生ゆば刺身」をお願いすると、厨房から戻ってきたお姐さんは「ない」と云う。じゃぁ、お品書きにはないけどひょっとして「海苔」くらいないかなぁと云うと再び厨房から戻ってきてそれも「ない」と云う。うむむ。気を取り直してお願いした、太い牛蒡を長く薄切りにした天ぷらの「ごぼう」、「穴子煮こごり」あたりでさらっとした辛口「越乃松露」のぬる燗をやっつけることに。山芋をたっぷり織り込んでいると思しき滑らかな「そばがき」を含め、焼いた石に載せられてくる香ばしき「焼きみそ」、ふるふるとして出汁味も豊かな「玉子焼」などは、なかなかいい蕎麦前だ。〆にと玄そば自家製粉生粉打ちの10割だという「せいろ」。蕎麦の風味と甘みが外連味なく伝わるようで、辛過ぎず甘過ぎずスッと鰹が香る辛汁も、別に仕立てていると思われる蕎麦湯も、悪くない。こうしてみると、折角拘って誂えている酒肴や蕎麦を心意気に欠ける応対や配慮が台無しにしているのがなんとも残念に思えてしまう。「水茄子」「焼きそらまめ」などの季節モノを載せっぱなしのお品書きひとつを見ても、肝心なところで気が利かないと諭されても致し方ないのかもしれない。たまたま厠が空くのを待っていると、エキセントリックな口調で捲くし立てる厨房の大将の様子がじっくり窺えてしまった。象徴的だったのは、「厨房のヒト、気難しい?」と訊いた時に無言のまま頷いたお姐さんの偽りなき表情。ホールのお姐さん方が悪いンじゃない。大将が客の目線をもって、スタッフとの有機的なコミュニケーションを図らないことには気持ちのいい蕎麦店にはなり難いってことなんじゃないのかな。

「ほそ川」 墨田区亀沢1-6-5 03-3626-1125 http://www.edosoba-hosokawa.jp/

column/02079

口炭火焼肉 「深山」 中目黒店 miyama

miyama.jpgお肉が食べたいっ!ってことで、東山方面へ。焼肉屋さんなんかなさそうな静かな住宅街。「コム・ダビチュード」というフレンチの角を左に折れると小洒落たデンタルクリニックが目に留まる。目的の焼肉屋さんはその階下にあるのです。イルミネーションで飾られた階段の中途には「本日予約で満席」のサイン。予約できててよかったー。焼肉ダイナーといった装いの店内。奥のカウンターへと案内されました。やっぱり最初はビールをプハッっと。味噌でバリバリといただくキャベツが甘くて妙にウマイ。まずは「ユッケ深山風」。ユッケが海苔巻きになってるんだ。これは折角のユッケが海苔の風味と食感に負けちゃっているゾと剥がし開いて中を食べちゃう事態に(笑)。ただの「ユッケ」の方が良かったね。七厘がやってきて、続いておススメの「きわみ盛り合わせ」が届いた。きわみカルビー、特上ロース厚切り、特撰上タン厚切りの3品が横長のお皿に載っている。肉厚にカットされたそれぞれが見るからに旨そうだ。焼き過ぎてはイケナイとちょっと勇み足になってしまったけど、やっぱりいい肉は旨いことと厚切り肉の焼き加減の難しいことを同時に思ったりもする。どっぷり味の強いタレではなくて、ヒマラヤの岩塩で、というのもいいね。なんだろと思っていた、カウンターの正面に備え付けられたパイプオルガンのミニチュアみたいな装置は、排煙のためのものだとやっと気づいた。キノコ類もたっぷりの「野菜焼き盛り合わせ」を挟みつつ、「特撰上ハラミ」をいただく。そこそこしっかり焼いた方が旨味が活性して弾ける肉汁との合わせ技にも凄みが増すのねン。ウマイ。コリコリ食感が妙味の「ガリ」とは気管軟骨のことらしい。「深山」は牛ばかりではなくて、鶏もあれば豚もいる。「ほろほろ鳥モモ肉」は、鶏の滋味がギュギュっと詰まったこれまた唸る味。「信州放牧豚バラ」は、迸る脂が甘くそそる。うむうむ。〆にと「ネギご飯」と「コーネ」のスープ。はぁ~、苦しいほどの満腹満足であります。

「深山」中目黒店 目黒区上目黒3-16-13CUBE-M B1F 03-5722-3805

column/02078

口明治屋直営レストラン 「モルチェ」 銀座店

mortier.jpg耐震補強工事のため年内いっぱいで約半年の休業に入るという明治屋階上の直営レストランへ。テーブル間をゆったりとった店内はガランとした印象も抱かせ、積年相応に草臥れてはいるけれど、どこか懐かしさに似た和やかさと品格が漂っています。中央通りに面した開口一杯の窓から冬の日の陽射しがさわさわと射し込んでいる。ちょうどTIFFANYの向かいになるンだね。メニューにある“カキフェアー”の4品をゆっくり眺める。「カキのチャウダー」も旨そうだし、「カキのピラフ」は小粋な予感。「カキのグラタン」も充分そそる。うー、いっそ全部いったろか(笑)。でまぁ、初心(?)に帰って、「Huitre Friteカキフライ タルタルソース添え」をいただくことに。届いたプレートには、ぶりんと大ぶりなフライではなく、ちょっとスマートな見栄えのカキフライが7片載っています。添えられたタルタルをちょんとのっけて、いただく。お、おお。なんだこの軽さは。こんなに軽妙な印象のカキフライは初めてだゾと思いながら、齧り口をしげしげと覗いてみる。ひと手間を施して牡蠣の身の暗緑色の部分を除いているようにも見える。あの部分があっての牡蠣の風味だよなぁと思いつつ、主張し過ぎないタルタルソースも含め、ライトな味わいの中に旨味をしっかり内包している感じが嬉しくも、いい(親指上向)。コーヒーを啜りながら、耐震工事が入るってことは、この気持ちよく開放された窓は再現されないのだろうなと、ふと、思う。takapuさんのエントリーから。

「モルチェ」銀座店 中央区銀座2-6-7明治屋銀座ビル2・3F 03-3563-3601

column/02077

口すし 「鮨つかさ」

sushitsukasa.jpgフリで出掛けて断られること3度。10席に満たないカウンターだけを見えればそれまた仕方ないかもね、と前日に予約を入れての訪問となりました。この時季は「ばらちらし」などのランチはなく、お昼のおきまり的メニューになっているそう。正午に訪れると、既に2組の先客がある。促されるままカウンター奥へ。どうやらこの日もフリでの訪問は困難な様子だ。冒頭の中トロに始まって、ひらめ、すみいか、赤貝のひも、あじ、こはだ、しめさば、などが急く事のないペースで続きます。小ぶりで描く流線型が端正なその姿が、いいね。どれもがおてしょうを使わずに済むにきりを施したにぎりで、きりっとしたシャリとタネのバランスを思わせて、悪くない。妙に肉厚に包丁したタネは、一見贅沢そうでいて実は無粋なことだったりするのかもね。澱みないふんわりと煮つめのコクを伴ってすっと解ける穴子をいただき、鉄火、干瓢と巻物で仕舞いとなる。お椀がちょっと塩辛いのが気になるところか。ここは率直にと「大将、不躾ながら、写真撮ってもいいっスか」と訊くと、「駄目です」。やっぱり写真NGという噂は本当だった。初見参の一見客としては、抗う方策はないもんね。こいつぁ通わなくちゃダ。

「鮨つかさ」 中央区築地3-12-1多喜川ビル1F 03-5565-8334

column/02076

口上海手打そば 「銀座 ヤンヤン」

yangyang.jpg三原橋近くで朴訥そうな表情の看板が誘う手打ち麺と中華のお店「ヤンヤン」に寄ってみました。お隣の「銀座元楽」は何度も利用しているのにその並びにあるこちらには、どゆ訳か食指が動かず、今夜が初めての訪問です。硝子越しに様子の窺える1階は、左手に麺打ち場が収まっていて、客席のある2階への階段へ向いつつ手打ちの所作が眺められる寸法になっています。その2階は、どこか古の喫茶店チックな雰囲気もあるフロアだ。疲労回復・貧血予防と記された「韮菜湯麺(にらきくらげそば)」にしようか、それともいっそ老化防止と書かれた「担々麺(四川胡麻そば)」にしようかなどなどと悩みつつ、やっぱりこの時季、美肌効果(?)に風邪予防だと「白肉湯麺(白湯スープそば)」を選んでみました。当地上海の白湯スープが、正しくその名の通りこんなに真っ白いのかどうかを知らないのが無念に思える白いスープであります。無造作に浮かんだ鷹の爪の辛さよりも底のほうに沈んでいた山椒の風味がぴりっと利いている。ま、全体にはほんのちょっとクリーミーさのあるタンメンといったところでしょうか。で、手打ちの麺。くにゅんという柔らかい歯応えと口元を滑る感覚の中にある、不揃いな部分に手打ち麺の醍醐味を思う。ただ、同じ醍醐味だったら刀削麺の方がいいぞ、ともね。階下からは、どーんどーんと麺の玉を板に打ちつける音が聞こえてくる。箸袋には三軒茶屋すずらん通りのお店情報も記載されています。

「銀座 ヤンヤン」 中央区銀座4-10-12 03-3542-8989

column/02075

口Catalan Bar 「Vinuls」

vinuls2.jpg季節外れの強い雨の中、明治屋のレストランにフラレた足で一年振りのこちらへ。今度は立ち呑みの似合いそうなバルの1階でカレーです。タパスプレートのランチもいいのですが、ワインを飲みたくなってもいけないので(笑)、やっぱりカレーでと気分を引き戻してメニューを眺めます。新商品!と謳われたカレーは「男カレー」に「女カレー」。ふわふわ玉子とココナツミルクのとろり系が“女”らしく、かたや、“男”の方には、これぞ男!深い辛味はまさにマッチョ!などと書いてある。なんじゃそれ。もしや一直線に辛いばっかりのカレーでは思いつつもお願いした「男のカレー」は、予想外に黒く、そしてそんなに辛くない。カレーソースそのものはそんな深みもない味わいで、捉えどころがない感じでもある。それを補うようにトッピングされているのが香ばしいオニオンチップと豚肉ハンバーグだ。ハンバーグ食べて急に懐かしい気持ちになっちゃったのは、その風味が知ってるヒトは覚えてる「イシイのハンバーグ」そのものだったから。どのあたりが“男の中の男カレー”なのかはワカランかったのは、それはそれとして、今度こそタパスで一杯ひっかけに来てみよう、と思うのでありました。“Catalan Bar”とは、スペインの“カタルーニャ風のバル”という意味だそうです。カウンタートップにも味がでてきたね

「Vinuls」 中央区銀座2-5-17 03-3567-4128 http://www.auxamis.com/vinuls/

column/01709再会

口割烹 「むとう」

muto.jpg数寄屋通り、「寿司幸」斜向かい。ビルの谷間に和の料理屋さんの風情を滲ませているのが「むとう」です。暖簾脇の額に掲げられたお品書きには、月曜日の煮物から、天ぷら、牛肉たたき、味三菜、煮魚・焼魚、そして土曜日の“お楽しみ”までと日替わり定食のパターンが記されています。「きんめ鯛の煮魚」に目星をつけながら、客の引いた白木のカウンター隅へと進みました。表情を拝むだけで気持ちが和んでしまいそうな柔らかな笑顔で「日替わりは銀だらの煮魚になりますが…」と云われて、ってことはときんめのお仕舞いを確認して止む無く、「鯛茶漬け定食」をいただくことにしました。擂った胡麻と刻み海苔を頂く鯛の切り身がシンプルな小皿に収まってやってきます。ひとまず山葵をちょっと載せてそのままご飯と一緒に口へ。醤油タレに気の利いた風味を感じさせて当たり前のようにご飯に合う。合うけど、他のお店の鯛茶の味が同時にフラッシュバックしたりもする。胡麻はペーストを使うタイプの方が好きだなぁ、とね。そしてお茶をかけ廻してズズズとする。お茶に伸ばされたタレ味がそそるけど、鯛の身の存在がそれとは関係ないかのようにも思う。ズズズ。うん(両手膝打)、お茶漬けはそれなりの流れの食事の、最後にちょっといただく感じがやっぱり本来の守備位置なのに違いない(当たり前じゃん)。デザートがありますと云われ待っていると、やってきたのは極普通の蜜柑。渋いでしょ。

「むとう」 中央区銀座6-4-16 03-3571-0723

column/02074

口一麺入魂 「らーめん潤」蒲田店 でノン鬼脂岩のりらーめん

jun_kama.jpgちょっと蒲田へ。
以前に池袋東武のレストラン街への期間限定出店で出会ったことのある新潟発燕三条背脂ラーメンの「潤」が蒲田にあるらしいってことで、東口ちょい先のアロマスクエア近くまで足を向けました。
池袋では、背脂がどんぶりを覆い尽くす「鬼脂」にしたのだけれど、今回は麺の固さともデフォルト仕様での「岩のりらーめん」に臨んでみることに。

あの圧倒的な白雪のような脂が少なめだと、濃い醤油味のスープの中に煮干系の匂いが根強く潜むのがよく分かる。jun_kama01.jpgjun_kama02.jpgあ~そうそうこんな太めの麺だったね。「二郎」の麺とはまた違う魅力があるンだ。
正直に云うと、ウマイ!よりもなにか懐かしさに似た感覚の方が強く想起されるけど、たまには悪くないな、こういうのも。


「つけめん」を試す手はあるなぁと改めてメニューを眺めていたら、納豆品評会金賞受賞「大力納豆飯」なんてサイドメニューを見つけた。納豆ご飯置いてるラーメン店なんて他に知らないなぁ。


「らーめん潤」蒲田店 大田区蒲田5-20-7シャトー蒲田13-1F 03-5714-7255

column/02073

口RESTAURANT 「BISTORT DE LA CITE」 でシテ丼

cite.jpg人通りの少ない昼間の西麻布の裏通りに佇む「ビストロ・ド・ラ・シテ」でランチと洒落込んでみました。マホガニー調の木目をファサード全体に廻した面構えがなんともいい表情だ。頭上に拝した店名を記したボードも同じ意匠の中に溶け込んでいます。適度に照度の落とされたそしてこじんまりとした店内には、しっとり落ち着いたそして少し濃密な空気が漂っています。ランチコースでワインボトルを開けているお隣のテーブルを横目に平日ランチの人気メニューだという「シテ丼」をお願いしました。リエットを擦り付けた自家製パンを口にしながら、この豚肉のリエットで充分ワイン呑めちゃうのになぁ、なんて想いが頭を過ぎる。そう思うのが至極自然な、そんな雰囲気が満ちているのです。で、「シテ丼」。スープ皿といってしまってよさそうな平皿にハヤシ風具沢山シチューが盛られている。これが”丼”かよオイ!と心の裡でツッコミを入れつつ、そのソースをひと口啜る。あひっ? いきなり胡椒粒を齧ってしまったらしく、その香辛料の香りと辛さが口中に広がって微妙に痺れる。痺れが引くのを待ちつつ改めて覗き込んだお皿で見付けた大根におでんを連想したり、ティースプーンで添えられた一味主体の辛味に中華を思ったり。鶏モモの滋味は感じられず、水多めで炊いてしまったご飯のようなクスクスを含めて、残念乍ら「シテ丼」、別段美味しくは、ない。う~ん、実直な旨味への期待が過ぎてしまったのかも~。創業30年を越える老舗ビストロの醍醐味を味わうには、じっくりゆっくりワインと過ごす宵のコースで、ということなのかもしれませんね。姉妹店の「Aux Six Arbres」も気になります。

「BISTORT DE LA CITE」 港区西麻布4-2-10 03-3406-5475 http://www.sixarbres.com/bistrot/

column/02072

口らーめん 「山頭火」 五反田店

santoka_gotanda.jpg何度か足を運んでいる、目黒川沿いを少し目黒よりに辿ったところにひっそりとある「山頭火」の五反田店へ。そう云われたら店主も苦笑いかもしれないけれど、妙に混み合うことがないのもここの魅力だ。「限定トロ肉らーめん」は売り切れらしく、その上に記載の「辛味噌らーめん」を。ひと口したスープの、ベタつかないコク味のボディに安定感をみてニンマリ。赤味噌と数種類の香味野菜にチャーシューの煮汁なんか合わせた味噌ダレと香り高い唐辛子を白湯スープに注ぐ、とある。ひと味独特の麺との相性もいいやね~。煮玉子が半熟バージョンになったらよりグッドだ。いつものように半ライスをお願いして、残りのスープにぶち込んでしまいたい衝動に駆られるも、気がついたら既に随分スープを啜ってしまっていた。辛さにトゲがないからだな。ふと、「山頭火」のオリジナルな「しおらーめん」を随分と食べていないことにも気がついた。次回は「山頭火」の“原点”だな。

「山頭火」五反田店 品川区西五反田2-15-10グリンデル五反田1F 03-3779-5220
http://www.santouka.co.jp/

column/02071

口ワイン会席と本会席 「Mason d Asakawa」

asakawa.jpg以前通りかかった時以来に気になっていた「銀座木挽町W」でランチしようと行ってみると、そこには既にそれとは違う店名が掲げられていました。この11月に「Mason d Asakawa」としてリニューアルを施して、ひっそりと並ぶ「朝川」さんの、ワインも軸のひとつに加えたセカンドダイニングとしての位置づけを打ち出したきていたようなのです。黒い御影石調のエントランスの框でコケそうになりながら(笑)、落ち着いた和の装いのフロアへ。お昼の献立は、「アジフライとチーズフライ」「20食限定の海鮮丼」「特製胡麻鯛茶漬け」などから「10食限定松花堂弁当」まで7種。メニュー筆頭の「銀鰈の西京焼と出汁巻き玉子」をいただくことにしました。お待たせいたしました、とやってきたのは、なにやら逆三角錐イメージの物体。トップには飯椀、汁椀と小鉢が載っている。一瞬なんじゃこれっと呆然となるけど、あ、お重なのねと合点がいってパカリと3層になっているそれぞれをテーブルに上に展開。西京焼きと云うとすぐにイメージしてしまうのが俗称ギンダラだけど、この銀カレイと呼んでいる魚は、脂が不足ないながらも上品で、ご飯に合う一品としてなかなか悪くない。見かけほど肩の凝らない「Mason d Asakawa」で、グラスの赤ワインと「ビーフステーキ丼」なんてランチもありかも、だ。

「Mason d Asakawa」 中央区銀座7-16-14 03-3542-6466

column/02070

口かれーの店 「うどん」 で堪らん牡蠣の夜すーぷ味を反芻

udon3.jpgちょくちょく通っては、
中辛のとろっとかれー「びーふ」とか、
再々度「夜すーぷ」とかをいただいている「うどん」の今夜は、
「冬の夜かれー」。

最初に云っちゃうけど、いやーもーなんつーか、それはそれは堪らんウマさなんであります。

薬膳タイプと並ぶ、2つのタイプのうちのバジルタイプゆえ、バジルがふんだんに浮かんだソースパンを探ると、麗しい姿の牡蠣たちがごそっと顔を出す。udon3_030.jpgかれースープを纏った牡蠣は絶妙の火入れ加減で、閉じ込められた旨味が噛む度に炸裂する。
そして、閉じ込め切れなかったエキスがすーぷに溢れ出している感じ。
牡蠣とカレーは合わないと思い込んでいたけれど、この仕立てだと、こうでなくっちゃねぐらいに合う合う。
ふ~。やっぱり汗&洟水動員状態にはなるけど、なんとも清々しい汗なんだ。
洟をチンとかんで夜風に吹かれると、身体の芯が温まっているのを頬のあたりで感じる。ついでにさっきの味を反芻しちゃうンだ。

「うどん」 品川区西五反田2-31-5 03-5434-2308 http://www18.ocn.ne.jp/~c.udon/

column/01845再会

口STAND SUSHI BAR 「伊藤家のつぼ」

itokenotsubo.jpgフリで訪れては玉砕されることばかりで一度も訪問を果たしていなかった「伊藤家のつぼ」。なにが“ツボ”なんだろうって、そんなファニーな興味も消えないままでありました。意を決して(?)予約を敢行。運よくカウンターの一角を押さえることができました。お品書きには、10種以上の刺身に始まって、魚介を煮物焼物した酒肴たちに幾多のにぎりがラインアップ。あっと云う間に埋まるカウンターの様子を眺め乍ら、待ちぼうけを無為に過ごさぬようにと、ひとまずグラスのビールと「飯ダコと里芋の煮付」をお願いする。柔らかく煮含められた蛸は日本酒か焼酎の方が合いそうだと、早速切り替えたのが鹿児島・出水の「古秘こひ」。甘い脂と独特の香りがいい「ニシン刺し」を口にしたところで、やっと合流となる。ひと廻りりっぱサイズの「トコブシの煮付」の滋味を啜り、とろっとほろっと溶ける「ハタハタの煮付」と煮モノを続けるにつれ、鹿児島・大口の「黒伊佐錦」をお替りするペースが急速にアップ。あはは、「タラの白子焼き」もいい。こいつぁいかんと、にぎりに。「なめたガレイ」「活〆コチ」「のどぐろ」に「活〆茹で車海老」あたりを矢継ぎ早にいただく。すっかりの酔っ払いは、最後の「ねぎとろ巻き」の下世話にイヤラシクもすっと蕩ける脂にダラシナク「うめぇ」と口走ってしまうのでありました。事故っちまったという大将が不在でも、1階満席の「伊藤家のつぼ」。細かく動き回ってくれる女将さんが“ツボ”のような気もするけど、他にもありそうな“ツボ”を探しにまた行かなくちゃ。

「伊藤家のつぼ」 中央区入船1-2-11 03-3551-2727

column/02069

口イタリアン・レストラン 「TANTO TANTO ELEGANTE」

tantotantoe.jpg中央通りに向けて満席札止めが示された「加賀屋」への入口を横目に、同ビル3階へ。店名にエレガンテ!と冠しているだけあって、泡泡とも受け止められる華麗さを意図したデザインのインテリアだ。窓側のスペースには、白く透けたスクリーンを回していて、ちょっと妖しい(笑)。エミリアロマーニャ州の料理をコンセプトにしている、とあり、州都のボローニャに由来しているのだろうと思われるボロネーゼ・ソースの「タリアッテレボロネーゼ」がお目当て。でもね。どうやらそいつは、4,500円の「シェフの特別ランチ」の中でのみいただける構造になってる模様。残念ながらそんなノリでは来てないので、一転「クイック・ランチ」と謳われているパスタ・ランチで。小さなサラダ、といいながら気の利いたボリュームのサラダは、ロメインレタスという肉厚でバリバリ食べる感じの葉っぱにシーザーでパルメザンなチーズの風味とカリッとしたハムの塩気が嬉しい。それとは別のレタスがトッピングされたこの日のパスタは、蟹肉や白身魚を使ったもの。浅い期待に反して、ソースには旨味たっぷし。あれれ、美味しいじゃんかー。決して強い味付けではないのに、ギュギュっといい感じに含んだオイシさエキスを発露してくる。ほほー。こういう内装のお店ってどうしても斜に見がちだけど、それは偏見だっつー場合もあるんだね。こうしてみるとやっぱりそのミートソースも試してみたくなるね。帰り際に思いついたんだけど、ここって昔、改装前のOPAQUE GINZA地階にあったお店とは、違う?

「TANTO TANTO ELEGANTE」 中央区銀座5-8-17ワールドタウンビル3F 03-5537-1312
http://www.lemondedesgourmet.co.jp/

column/02068

口とんかつ 「世野新」

yonoshin.jpgふらふらと西五反田の裏通り。おニクでご飯の気分にちょうどいい、とんかつ屋さんの暖簾が目に留まりました。右手は呑みモードのテーブル席で、カウンターには夕餉モードの男性客。TV前の席に収まって、定食版お品書きで唯一“おすすめ!”と記されている「黒豚ロースカツ定食」をお願いしました。コックコート姿の大将が早速ロース肉の隅に包丁を入れている。お腹が鳴ってきたぞ。お待たせしました、と届いたカツの断面は、白に近い極々淡いピンク色。そこに挿すように含んだ脂の加減がそう見せているんだね。以前は、揚げ物は断然醤油!だったものが次第に、揚げ物は塩から!になっている今日この頃。卓上になかった塩を所望してこしらえた檸檬塩にちょんづけして、ひと口。脂の旨味を堪能するにはやっぱり塩だなぁ(首縦振振)。中盤を醤油で、最後の2片を擂り胡麻を含ませたソースでいただく。剥がれ易い衣にはひと工夫欲しいところだけど、ま、悪くはない。ヒレの「カツカレー」は、どうかな。

「世野新」 品川区西五反田1-30-6 03-5434-0848

column/02068


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