Cuisine Francaise「おはらス レストラン」

oharas.jpg目黒川の先、池上線の高架から大崎寄りの界隈は、小ぶりのオフィスビルとマンションが混在するひっそりとしたエリアです。そんな人通りも決して多くない筋に面したビルの地下にレストランがありました。大崎に住んでいた頃。毎日のように前を通っていて気になっていたその店の、階段脇のメニューを覗き見て、ふらっとは行けなさそうなリッチな構成のコースメニューが載っていて…。暫らくした週末のある日、ちょっぴり意を決してランチタイムにその階段を降りてみました。こんなひと気の少ないところなのに、店内は女性を中心とした多くのお客さんたちがテーブルを囲んでいました。「ご予約いただいておりますでしょうか」。ええぇっ!?。予約、いるンでしたか~。ご近所でお昼、なもんですからナメテおりました。スゴスゴと退却。名の通ったシェフでありレストランであることを後から知って、いつかディナーに行きたいな~とずっと想っていたのです。お陰さまで(笑)念願叶ったこの日。やはり五反田らしからぬ、清楚で上品な空間が迎えてくれました。「旬のコース」をお願いして、シャンパーニュをいただきます。前菜に「焼き鱧のサラダ仕立て 梅干のクーリ」。ギリギリまで炙った香ばしい皮目と濃い味の鱧の身をアボガドと梅干のソースが支えています。「鴨のフォア・グラと小野菜をサラダ仕立てに」は、澄んで濃密なフォアグラが素直に堪能できるプレートだ。続いて、冷製スープ大好きゆえ「冷製 羊蹄山麓京極町産 人参のスープ」をチョイス。オレンジ風味のスティックを折り入れていただくスープは、柔らかくかつしみじみと人参の風味が伝わる美味しいグラスです。一方の「温製マッシュルーム茸のスープ フォア・グラのプリンと一緒に」は、きのこ風味がムースの中からふわわんと湧き上がってきて思わずにんまりしてしまうね。錚々たる名前の並ぶワインリストから選んだのは、少数派なお手頃ラインのブルゴーニュ「GEVREY-CHAMBERTIN 2001」。イメージしたものよりは軽めで酸味ある感じだ。メインには、「比婆牛いちぼ肉のステーキ ベアルネーズ・ソース添え」。部位ゆえか程よいコンパクトサイズのお肉。酸味の利いたエシャロットのソースがいちぼ肉の豊穣な旨味を引き立てていて、うんうんと思わず頷いてしまうのねん。「築地市場入荷による旬の海鮮料理」の素材は、クロムツ。皮目をびっしりと胡麻で覆った肉厚のクロムツの身は、レアさを残した火入れ具合。トッピングには芽葱と牛蒡の極細千切りを揚げたものがあしらってあったね。デザートに「柑橘風味のプリン おはらス風」、そして真ん中から零れ落ちるほろ苦いチョコレートが魅惑の「焼きたてチョコレート ココナッツのシャーベットを添えて」。は~、ゆったりと満足の時間を過ごせました。シェアしちゃってすいません。 「おはらス レストラン」 品川区大崎5-4-18 YACMOビルB1 03-5436-3255
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