日本料理「日本橋 ゆかり」

yukari.jpg打ち水のされたアプローチの周囲には昼の品書きを案内するようなものはなく、もしやこの日もまだお盆休みかと思わせるほどに凛と静まった様子を見せていました。試すようにドアを押すと、すんなりと開く。女将らしき女性が「いらっしゃいませ。お電話いただいた方?」と招き入れてくれる。予約はしていないので、「いえ」と応じると、では、と”加運多”の中央へと案内されました。正面では大将らしき人物があちこちと睨みを利かせながら、穴子を捌いている。小僧さんは矢継ぎ早の指示に大童だ。「ゆかり風まぐろ丼」をお願いしました。柚子の香りが涼味を誘う冷たい仕立ての茶碗蒸しが、旨い。そして続いてやってきたのが、花が咲いたかのような見栄えのどんぶりです。端正なまぐろの赤身ヅケを周囲に配し、薬味野菜の花芯の下には温泉玉子が仕込まれているのです。ほぉ~。ところが、薬味の下に輪を描くように載っているおろしぽん酢の味が強くて折角のまぐろの味を捻じ伏せてしまう。薬味と崩した温泉玉子とを取り混ぜてみてもいよいよそれぞれがバラバラに主張しだしてしまった。う~ん。黄粉の冷菓は美味しいね。眼前で堂々とした存在感をみせる大将は、「ゆかり」の三代目。「料理の鉄人Japan-Cup ’02」の総合優勝者、とのことです。 「日本橋 ゆかり」 中央区日本橋3-2-14 KNビル 03-3271-3436
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