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口レストラン 「タワシタ」 tower shita
「東京カレンダー」の誌面から企画が派生したカタチで生まれたNTV「東京ワンダーホテル」。そしてその続編にあたる「東京ワンダーツアーズ」の舞台のひとつになったのが、「タワシタ」です。「野田岩」近くの歩道橋下でタクシーを降り、脇道からふと見上げれば、笑っちゃうぐらいに眼前に迫る東京タワー。心光院という寺院の前であてずっぽうにビルの2Fを見上げると、硝子越しに飲食店らしき様子が覗ける。看板のない店「タワシタ」が見つかりました。案内されたテーブルは、さっきのタワーを再度見上げる窓際の席。「タワシタ」の特等席ということになるね。この借景
をダイナミックなものにするために、窓面はオープンにしている。事務所仕様のフロアをレストランに仕立てた隠れ家も、それゆえ閉ざされ感も怪しさもないスペースになっているんだ。シャンパンで口開き。がっしりとした木の装丁に水彩画で表現されたメニュー
も「タワシタ」のエッセンス。ところが、メニューの変更に水彩画のページの準備が追い付いていないところがある。描き手に依存するところがあるので、そういうこともあるかもね。おまかせもできるそうだけど、特にコースの設定はなく、プリフィクスなスタイル。まず前菜として「馬を味わいつくすカルパッチョ」。コラーゲンの塊りのようなタテガミやロースなどの部位が茗荷や浅葱と一緒に鏤められている。塗したタレがいい
。ピノ・ノワールの「Marsannay Rouge 1999 Louis Jadot」
をグラスに、「ホルモンのトマト炒め」
「色々野菜のラタトゥイユグラタン」
を。火を入れ過ぎないトリッパの食感がトマトソースに馴染んで、悪くない。メインになったのが「豚すね肉の半日煮込み、ラビゴットソース」。蕩けてグズグズになる寸前のすね肉の、圧倒するようなボリューム感をバルサミコ系統の酸味の利いたソースが随分と軽くしている
。部分的に塗られていたマスタードは余計かもね…。ふう。早くも満腹になってしまった。それでも好物のマンゴーのシャーベットをあしらったデザート
は食べれてしまうというのは、これが所謂”別腹”か?(笑)。ふと振り返ればワイワイガヤガヤとした満席の店内
。しかも90%UPの女性率に気がついて急に肩身が狭くなったりする。小山薫堂氏や企画の関係者、そして芸能人が隠れ家利用で一巡する過程は過ぎて、なんだかもうメジャー女性誌各誌に載ってしまったかのような情況にも映る。ううむ。帰り際、マネージャーらしき人物(「AZABUハウス」出身だという佐藤氏?)が「いつもはこんなじゃないのですが、すいません」と詫びてくれた。客筋を選べない。そんな飲食店の宿命の端緒が早くも訪れているのかもしれません 。
「タワシタ」 港区東麻布1-9-3 2F
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