江戸前「大和寿司」

daiwazushi.jpg冬の日の雨降りなので列に並ぶ人数が少なかったりしないかなぁ、と6号棟へ。ん~、20人待ち(笑)。もうすっかりその気だったので素直に最後尾に並びます。オバチャン3人組とか中国語圏のおねぇちゃんたちとかベビーカー連れの夫婦とか、と色んなキャラの客たちが狭い間口のスペースにギュッとなって空席を待っている。オヤジさんのいる左側にならないかな、と話していたら偶然にもその大将の目の前の席となりました。「寒いよね~、お酒?暖まるよね~、お酒?」と仰るオヤジさんの勢いに押されるように燗酒をいただきます。午後休で良かった。鉄火巻き、そしてイクラの巻物がいきなり旨い。艶やかな曲面をみせる中トロ、その身の甘さと食感が魅惑的な生を握る車海老、蕩ける寒鰤、ふんわりとツメのコクの合わせ技は穴子、といやはややっぱりめちゃめちゃうまい!。中でも印象的だったのは烏賊。ぬめるようにまったりとしつつこんなに旨味の芳醇さを思わせる烏賊は初めてだ。セット一人前が終わっても勢いは止まらず、小肌、細魚とひかりものを追加する。ほい、と大将が出してくれた赤貝は、コリキュっとした食感。「鯵もいっちゃおうか~」。大将の声にのって「鯵!」。あ~、堪らんね~。並ぶ価値は充分あると再確認する。振り返ると巻物以外は醤油を使っていない。さりげなく塗ってあって旨味を引き出し膨らませる、煮きりもまた「大和寿司」の魅力の一要素なんだね。 「大和寿司」 中央区築地5-2-1 6号館 03-3547-6807
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