和食「福皆来」

fukumirai2.jpg茅場町での一次会から流れて恵比寿へ。連絡も入れないまま店名のない扉を開くと、やはり満席。大将が店の外まで出てきてくれ、少し待つことに。暫し後、大将の手元も拝めるカウンター席が得られました。相変わらず季節の木々が活けられていて、「福笑」「福皆来」独特の臨場感は健在です。以前も嗜んだ秘蔵純米焼酎「十四代」を舐めながら、経木を巻いたお品書きから数品をお願いしました。大将が、ドンとしたサクからダイナミックなサイズに切り出してくれた「寒ぶり」が、いい。とろんと蕩けながら甘いような香りとコクを伴った旨味が襲い、すっと消えていくんだ。殻に溜まった汁と一緒に「はまぐりやき」をハフハフと楽しみ、「ゆり根の天ぷら」のほっこりとした甘さを味わう。同じ「十四代」の、オーク樽長期貯蔵ものだという「十四代蘭引酒 鬼兜」に切り替えると、おお、シェリー酒の風合いを飛び越えてシングルモルトのような力強ささえ感じさせる。特異な形状の「下仁田ねぎやき」を口に運ぶと、にゅるりとろりとして、優しく甘い。これもまた、特級の素材の魅力をそのまま訴えようとする大将の心意気が窺える逸品だ。雰囲気、食材、酒肴への仕立てなどなど、店の様々な側面に備わる小粋な力強さは、小柄な大将のどこから発せられるものなのだろう。ちなみに、お店の壁面を照らしている照明が明るい時は、空席あり。照度が落ちている時は満席、のシグナルだそうです。 「福皆来」 渋谷区恵比寿1-9-4 福笑03-3713-5461
column/01413再会

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