寿司「築地黒瀬 喰」

kurose.jpg「虎杖」の前をそのまま素通りした路地の先、正面の暗がりに浮かぶ提灯でそのお店の在り処が分かります。防寒のためのシートに包まれたカウンターを恐る恐る覗き込むと、たった6席ほどのそのカウンターの中央に運よく空席を認めました。ちょっぴり赤ら顔をした店主は既に舌好調で、麦酒を呑みながら、その語り口にぐいぐいと惹き込まれてしまいます。「にぎり寿司10貫と手巻き1本」のセットメニューをひとまず。本まぐろのトロに始まり、紅い皮目を残した金目の炙りなどを出されるまますっすと平らげる。気がついたら芋のロックを舐めながら、今度は霜降り牛の炙りをいただいてたりする。そして、お隣の注文に釣られるように、〆の「カレーうどん」。「虎杖」へと連絡を入れてくれます。ずるずる、はぁ。ちょっと悩ましいのは、力強い出汁カレーの味で、寿司の余韻が霧散してしまうことかな。次のお客さんもあるようなので、このあたりでワタナベ小劇場を後にすることにしましょう。なにせ席が少ないし、このワタナベ小劇場に魅入られた常連も多そうなので、事前の空席確認が賢明のようです。 「築地黒瀬 喰(くらう)」 中央区築地4丁目10-14加藤市場1F 03-5565-4002 http://www.itadori.co.jp/
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