天ぷら「すず航」

suzuko.jpgかつて居酒屋があった辺りか。何気なく平成通りから折れ入った路地に通り掛かると、入口の両脇にきちんと塩を盛った静謐さ漂うファサードが目に留まりました。店頭のメニューから「昼のお食事サービスコース」を求めて暖簾を払います。入って正面に、馬蹄型に広がるカウンター。そのカウンターに沿って座席が構成されています。R部の中央では、銅を叩いて成したと思しきドーム型が天ぷら鍋を覆っていました。口開けの鞘巻海老に塩をちょんとつけていただくと、海老の身の甘さがふわんと口の中に広がってくる。続いて、新じゃが。ほっこり、というよりは歯応えをしっかり残した仕上がりだ。鯛の大葉巻き、そして牡蠣の海苔巻き、小玉葱も塩のみでいただきます。胡麻油使いのカリカリガツン系とは対極のあくまでカラリと上品な仕立て。大将が「あぶら、いくよぉ」と奥に声を掛けたかと思うとまっさらの油に鍋ごと入れ替えられます。こんなに小まめに油を替えるお店は、他に知らないや。ご飯もお味噌汁もお代わり。穴子は、半分を塩で半分をおろしを載せて天つゆで。丸々した鞘豌豆で仕舞いとなります。暖簾には、”丸ビル 天政より”とあり、お座敷天婦羅「天政」の流れを汲むお店であろうことが窺えます。昼には、菫・桜・藤の3コースに2,800円也の「天重」という手もあり。いずれもちょっと贅沢したい日に。 「すず航」 中央区日本橋茅場町2-1-14 03-3666-3336
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