鳥「宮川」で 酸っぱいタレでいただくサクカリの衣と鶏の旨みと脂

久々に「宮川」の”すっぱいの”が食べたくなって、雨の中すずらん通りをいそいそと歩みます。
暖簾が紺色地になってるね。
いつものオバチャンにカウンターへと手招きされて、座りながら「からあげぇ」と告げると、オバチャンは厨房へ向けて「ひとつね~」と注文を通します。

8~9割方の客が「からあげ」の注文なので、
数量だけを伝えるようになっている。
以前はそうじゃなかった気がするので、
「からあげ」度がますます増しているのかもしれないね。

しっかりした味付けの鳥がらスープは、
言わなくてもお代わりがやってくる。
なので、安心してお猪口一杯はいただいてしまいます。

そこへ揚げ立てがガラスケース越しに届きます。 ちょっと多めに舐めたら噎せ返りそうなほど、
しっかり酸っぱいタレに薬味の葱を投入。
山椒やら七味やらを入れるヒトも少なくありませんが、
そのままで充分です。

そのタレにからあげをひたひたに浸して齧り付くと、
サクカリの衣と鶏の旨みと脂が渾然一体となって口腔に広がる。
すっぱいタレが脂っぽさを洗い、
食欲を呼び覚ませつつしてくれるので、
やはり一気に食べてしまう。
あぁ。
こんなからあげ、やっぱり余所にはないかもね。

「宮川」
中央区日本橋茅場町3-5-1 [Map]
03-3668-7080

column/00003再会

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